羽田空港第2ターミナルに新カードラウンジ「Lounge Us」10月1日オープン キッズルーム・バー完備

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日本空港ビルデングは2026年9月25日、羽田空港第2ターミナル4階の国内線出発ゲートエリアに新しいカードラウンジ「Lounge Us(ラウンジ ユーズ)」を2026年10月1日に開業すると発表しました。63席の館内には、キッズルーム、個室型のPC・TELブース、滑走路を望むバーエリアを設けており、これらはいずれも羽田空港のカードラウンジとしては初めての設備だといいます。提携クレジットカードを持つ人は無料、持っていない人も1,320円を払えば利用できる新ラウンジの中身と、開業の背景を整理します。

内容詳細

Lounge Usがオープンするのは、第2ターミナル4階の国内線出発ゲートエリアです。保安検査を通過した後の制限エリア内にあり、搭乗口52番付近のエレベーターで4階に上がってアクセスします。営業時間は6時から21時30分までです。

館内は63席で、コンセプトは「わたしたちが自分らしく過ごせる場所」。外観は浅瀬の砂浜模様をイメージしたデザインで、キッズルームは海の青と深緑を基調とした配色でまとめられています。バーエリアは正面に滑走路を望む配置になっており、ソフトドリンクのほか、有料でアルコールも提供します。フリーWi-Fiも利用できます。

料金は、提携クレジットカードを持っている人が無料、持っていない人は1,320円(税込)です。子供料金も設定されており、4歳から12歳は660円(税込)、3歳以下は無料で利用できます。この料金体系は、同じ第2ターミナルにある既存のカードラウンジ「POWER LOUNGE NORTH」「POWER LOUNGE CENTRAL」と同水準です。

なお、羽田空港の公式サイトでは、第2ターミナル2階にあった「エアポートラウンジ(南)」が2026年9月30日をもって営業を終了することもあわせて案内されています。営業終了と新ラウンジの開業が1日違いで連続していることから、実質的にエアポートラウンジ(南)の役割を引き継ぐ施設と見ることもできますが、日本空港ビルデングが両施設を公式に後継関係として位置づけているわけではなく、この点はあくまで時期の一致からの推測にとどまります。

提携クレジットカードの具体的な会社名は、2026年9月25日時点の発表資料には明記されていません。同じ日本空港ビルデングが運営するPOWER LOUNGEでは、JCBカード、セゾンカード、三井住友カード、UCカードなどが発行するゴールド以上のクレジットカードが無料対象になっており、Lounge Usも同様の提携カード網を踏襲する可能性が高いと考えられますが、対象カードの正式な一覧は各カード会社または空港の公式サイトで確認することをおすすめします。

事業者の意図

今回のLounge Us開業で目を引くのは、63席という規模自体よりも、キッズルーム・個室PC/TELブース・バーという組み合わせを新たに持ち込んだ点です。既存のPOWER LOUNGE NORTH(140席)やPOWER LOUNGE CENTRAL(68席)は、いずれもドリンクや軽食、Wi-Fi、電源といった標準的な設備にとどまり、家族連れ向けの遊具スペースや、オンライン会議・電話をしながら過ごせる個室は用意していませんでした。羽田空港のカードラウンジとして初めてこれらを揃えたことは、既存ラウンジとの間に明確な機能差を作り、Lounge Usを選んで使う理由を旅客に持たせる狙いがあると考えられます。

背景には、羽田空港の旅客動向の変化があります。2025年の羽田空港の旅客数は前年比5.7%増の9,158万人余りで、国内線・国際線とも増加が続いています。旅客数が伸びる局面では、単に空港を通過してもらうだけでなく、ターミナル内でどれだけ時間を過ごし、どれだけ支出してもらえるかが収益力を左右します。日本空港ビルデングは近年の決算でも、施設運営業に加えて物品販売業・飲食業を重要な収益の柱と位置づけ、旅客の動線や滞在時間、多様なニーズを踏まえたターミナル収益力の強化を経営方針として掲げています。第2ターミナルでは国内線・国際線の一体運用に合わせた商業機能の再編も進めており、Lounge Usの新設はこの再編の一環に位置づけられます。

キッズルームの設置は、家族旅行の増加を見込んだ動きと見てよいでしょう。子供連れでの搭乗前の待ち時間は、子供を飽きさせずに過ごせる場所があるかどうかで満足度が大きく変わります。従来のカードラウンジは静かに過ごすビジネス客を主な想定利用者としていたため、子供連れの家族が気兼ねなく使える場所は限られていました。ここに専用のキッズルームを設けることで、これまで取り込みきれていなかったファミリー層の非会員利用(1,320円、子供660円)を新たに呼び込む狙いがあると考えられます。

個室型のPC・TELブースは、出張中にオンライン会議や電話対応を済ませたいビジネス客を意識した設備です。オープンスペースが中心だった従来のラウンジでは、周囲を気にせず通話や画面共有をする場所が事実上ありませんでした。この設備を備えたことで、法人カード会員をはじめとするビジネス層の取り込みを狙っていると見られます。

バーエリアの新設は、単価の底上げにつながる要素です。ソフトドリンクは無料でも、アルコールは有料提供とすることで、無料入場の会員からも一定の店内消費を見込めますし、非会員に対しては「1,320円を払ってでも使いたい」と思わせる付加価値になります。会員は無料で人を呼び込み、非会員からは入場料と店内消費の両方で収益を得る構造は、カードラウンジ事業に共通する収益モデルですが、Lounge Usはその両輪を強化する設備をまとめて投入した施設だと言えます。

旅行者への影響と対処法

Lounge Usを無料で利用したい場合は、まず自分が持っているクレジットカードが提携カードに含まれるかどうかを、出発前にカード会社または羽田空港の公式サイトで確認しておくことをおすすめします。対象カードの正式な一覧は発表時点では明らかになっていないため、思い込みで「ゴールドカードだから使えるはず」と判断せず、事前確認を徹底してください。提携カードを持っていない場合でも、大人1,320円、4~12歳の子供660円、3歳以下無料で利用できるため、家族での利用でも大きな負担にはなりにくい料金設定です。

営業時間は6時から21時30分までなので、早朝便や最終便近くの利用では時間外になる可能性がある点に注意してください。混雑しやすい時間帯としては、羽田発の国内線が集中する朝の出発ラッシュ(7時台~9時台)と、夕方以降のビジネス客が集中する時間帯(17時台~19時台)が候補として考えられます。特にオープン直後の10月上旬は、話題性から利用者が集中しやすいと見られるため、余裕を持って空港に到着し、搭乗までの時間に余裕を確保しておくと安心です。

子供連れの家族にとっては、キッズルームの存在が大きなメリットになります。搭乗前の待ち時間に子供を退屈させず過ごせる場所が羽田空港のカードラウンジに初めて登場したことで、これまでラウンジ利用を諦めていた家族連れも選択肢に入れやすくなります。出張でオンライン会議や電話を済ませたいビジネス利用者は、個室型のPC・TELブースを使えば、搭乗前の空き時間を有効に使えます。

第2ターミナルの2階にあった「エアポートラウンジ(南)」を普段使っていた人は、2026年9月30日で営業終了になる点に注意してください。今後は4階のLounge Usか、3階のPOWER LOUNGE NORTH・POWER LOUNGE CENTRALを利用先として検討することになります。場所は搭乗口52番付近のエレベーターで4階に上がるため、普段利用しているゲートから離れている場合は、移動時間も見込んで早めに向かうとよいでしょう。

まとめ

羽田空港第2ターミナルに10月1日開業するLounge Usは、63席という規模自体は既存のPOWER LOUNGE NORTHより小さいものの、キッズルーム・個室PC/TELブース・バーという羽田空港のカードラウンジで初めての設備を組み合わせた点が特徴です。背景には、旅客数が増加を続ける中でファミリー層とビジネス層それぞれの需要を取り込み、ターミナル内の収益力を高めたい日本空港ビルデングの狙いがあると考えられます。提携カードを持っていれば無料、持っていなくても1,320円(子供660円)で利用できるため、子供連れの旅行者や、搭乗前に個室で仕事を片付けたいビジネス利用者は、選択肢の一つとして検討してみてください。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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