JR四国「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」乗車6万人達成、10月3日に記念缶バッジ配布

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発表の内容

「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」は2020年7月4日に運行を開始した観光列車で、高知城下から牧歌的な田園風景、太平洋、険しい山々を抜けながら、幕末の志士たちが生きた土佐の風土を体感できるコンセプトが特徴です。車両は蒸気船を思わせる「クロフネ」と宇宙船をイメージした「ソラフネ」の2両編成で、外装には坂本龍馬も描かれています。

記念企画の対象となるのは、2026年10月3日(土)に運行する2便です。高知駅を10時02分に出発し窪川駅に12時32分に到着する「立志の抄」と、窪川駅を13時10分に出発し高知駅に16時09分に到着する「開花の抄」が対象となります。プレゼントされる缶バッジは、同列車のアテンダントがデザインしたオリジナルデザインで、当日の乗客に加えて、沿線で手振りなどのおもてなしをしている地域の人にも配られる点が特徴です。

なぜ今このタイミングで記念企画を行うのか

JR四国には「伊予灘ものがたり」「四国まんなか千年ものがたり」「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」という3つの観光列車、通称「ものがたり列車」があります。このうち「伊予灘ものがたり」は2026年7月に累計乗車25万人を達成しており、2代目車両だけでも2026年5月時点で10万人を突破するなど、圧倒的な実績を持つ看板列車です。それに対して「志国土佐」は3列車の中で最も後発(2020年運行開始)かつ最も小規模な運行体制であり、6年かけてようやく6万人に到達した計算になります。高知は瀬戸内側の愛媛・香川と比べて県外からのアクセスに時間がかかることもあり、同じ「ものがたり列車」ブランドの中でも底上げが課題になってきた路線といえます。

このタイミングで記念企画を打ち出す背景には、2026年10月2日からJR四国が3つの「ものがたり列車」すべてでグリーン料金を1,700円から2,500円へ値上げするという、収益性重視の料金改定が控えていることがあります(「伊予灘ものがたり」「四国まんなか千年ものがたり」には3〜4名向けのグループシートも新設されますが、「志国土佐」は対象外です)。値上げの直前にあたる10月3日に感謝企画を実施することで、既存客への「これまでの利用への感謝」を示しつつ、値上げ後も選ばれる列車であることをアピールする狙いがあると考えられます。さらに、缶バッジを沿線の地域住民にも配る運用は、単なる乗客向けサービスにとどまらず、地域ぐるみのおもてなしを継続してもらうための動機づけという側面も持っています。観光列車の魅力は車内サービスだけでなく沿線の手振りや歓迎ムードにも支えられており、地域との関係を維持することは長期的な集客力に直結します。

高知市内では、桂浜の坂本龍馬像の横顔を間近に見られる特設展望台が2026年9月12日から11月23日まで期間限定で設置されるなど、秋にかけて幕末・龍馬関連の観光コンテンツが重なっています。「志国土佐」自体が幕末をテーマにした列車であることを踏まえると、今回の記念企画は単独のキャンペーンというより、高知県全体の秋の誘客の流れに乗せた施策と見るのが自然です。

旅行者への影響と対策

缶バッジをもらうには、対象日である2026年10月3日(土)の「立志の抄」(高知10:02発)または「開花の抄」(窪川13:10発)に実際に乗車する必要があります。前後の日程に振り替えても対象にならないため、記念缶バッジ目当てで訪れる場合は必ず日付を10月3日に合わせて予約してください。

同列車は観光列車のため、通常の乗車券に加えて座席指定料金が必要です。予約はJR四国の公式サイトやみどりの窓口のほか、e5489からのネット予約にも対応しています。人気の観光列車であることに加え、記念企画の告知で当日の予約が集まりやすくなることが予想されるため、10月3日に乗車したい場合は早めの予約をおすすめします。

あわせて注意したいのが、10月2日からのグリーン料金値上げです。「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」を含む3つの「ものがたり列車」は、2026年10月2日乗車分からグリーン料金が改定されます。記念企画の対象日である10月3日はすでに新料金が適用される期間にあたるため、予約時には最新の料金表を公式サイトで確認してから申し込むようにしてください。缶バッジ欲しさに日程を急いで決める場合でも、料金の思い違いがないよう事前確認は欠かせません。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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