チェジュ航空、函館~ソウル線を12月から再開 冬季限定のデイリー運航に
韓国のLCC・チェジュ航空は、函館(函館空港)とソウル(仁川国際空港)を結ぶ路線の運航を2026年12月1日から2027年3月2日まで再開すると発表しました。運航は1日1往復で、就航当初の週2往復から大きく増える冬季限定のデイリー運航です。この路線は2026年6月に一度運休していたため、半年ぶりの復活になります。函館から韓国へ直接飛べる機会が増えるので、冬の道南旅行を考えている方は日程の組み方を見直す価値があります。
函館~仁川線、就航から運休までの経緯
チェジュ航空の函館~仁川線は、2025年6月8日に木曜・日曜の週2往復で就航しました。函館と韓国を結ぶ定期便の復活は2012年以来のことで、地元では観光客の増加に加えて道南からのアウトバウンド需要の掘り起こしとしても期待されていました。就航後は同年7月から週4往復に増便されましたが、2026年6月8日から運休となりました。運休の理由についてチェジュ航空は「複合的な要因を検討した結果」としており、具体的な説明は公表されていません。
今回発表された再開は、2026年12月1日から2027年3月2日までの期間限定で、機材はボーイング737-800型機(189席)、1日1往復のデイリー運航です。スケジュールは函館16時30分発・仁川19時30分着、仁川13時10分発・函館15時30分着となっています。
なぜ冬季限定の再開なのか
再開の直接的な引き金としては、函館市と空港運営会社の北海道エアポート(HAP)が、チェジュ航空に対して早期の運航再開を要請していたことが挙げられます。自治体と空港運営会社が揃って誘致に動いた結果、冬季という条件付きながら復活にこぎ着けた形です。
運航を冬季に絞った背景には、需要の季節性があると考えられます。雪景色や温泉を目的に北海道を訪れる韓国人旅行者は冬場に増える傾向があり、函館・道南エリアも湯の川温泉や五稜郭の雪景色などを目的地として選ばれやすくなります。一方で夏場は、新千歳空港発着の仁川線をはじめ、チェジュ航空自身や他の韓国LCCが北海道各地で路線を競って飛ばしている状況があり、函館のような地方空港の路線は夏季の採算を取りにくかった可能性があります。
実際にチェジュ航空は、同じ時期に鹿児島や大分などの地方路線についても、冬ダイヤに合わせてデイリー化や運航再開を進めています。地方空港の路線を一年中飛ばすのではなく、需要が見込める季節に機材を集中させて効率的に回す運航方針が、函館線にもそのまま当てはまっていると見てよさそうです。裏を返せば、春以降にまた需要の薄い時期が来れば運休に戻る可能性も十分にあるということになります。
旅行者への影響と対策
函館からソウルへ直接飛べる選択肢が増えることで、新千歳空港まで移動せずに韓国へ出発できるのは道南在住者にとって大きなメリットです。逆に韓国側から見ても、函館・道南エリアへのアクセスが新千歳経由より早くなります。
ただし1日1往復のみの運航なので、現地での滞在日数には注意が必要です。函館発は16時30分発のため、出発日は函館でしっかり観光してから空港に向かえますが、仁川からの便は13時10分発・函館15時30分着と午後の早い時間に到着するため、到着日も函館市内で観光する時間は十分に取れます。日帰りはできない運航時間なので、最低でも1泊2日以上の行程を組む前提で計画してください。
また、この路線は過去にも就航からわずか1年で運休した実績があるため、冬季が終わった後の運航継続については不透明な部分が残ります。搭乗を予定している方は、出発が近づいた段階で改めて運航状況を確認し、念のため新千歳経由など別の経路も調べておくと安心です。函館・道南観光と組み合わせるなら、五稜郭や湯の川温泉のほか、冬季ならではの雪景色が楽しめるスポットを事前にリストアップしておくと、短い滞在時間を有効に使えます。


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