ANA・JALのドイツ鉄道「Rail&Fly」が10月14日で終了 乗り継ぎ利用者への影響と対策

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ANA・JALのドイツ鉄道「Rail&Fly」が10月14日で終了 乗り継ぎ利用者への影響と対策

ANA(全日空)と日本航空(JAL)は、ドイツ鉄道(DB)と提携していた「Rail&Fly(レール&フライ)」サービスを2026年10月14日をもって終了すると発表しました。ドイツ発着の国際線とドイツ鉄道の乗車券をまとめて手配できる便利な仕組みでしたが、10月15日以降に利用する予約は変更や払い戻しの対応が必要になります。フランクフルトやミュンヘンから国内の各都市へ列車で移動する予定がある方は、早めに代わりの手段を確認しておいたほうがよさそうです。

Rail&Flyサービスとは何だったのか

Rail&Flyは、ANAやJALの国際線でドイツの主要空港(ベルリン、デュッセルドルフ、フランクフルト、ハンブルク、ハノーファー、ミュンヘン、シュトゥットガルトの7都市)に到着・出発する利用者を対象に、ドイツ鉄道の乗車券を航空券と同時に購入できるサービスです。対象となるのはドイツ鉄道の5600以上の駅で、フライトの搭乗日に加えて、ドイツ出発の前日やドイツ到着の翌日にも利用できる柔軟さが特徴でした。予約時には航空券の空席照会で出発地・到着地に「ドイツ鉄道(Rail&Fly)」の区間を追加する形で手配し、該当区間の便名は「W2」から始まる番号が割り当てられていました。

空港から目的地の都市まで新幹線(ICE)などに乗り換える際、現地で改めて鉄道の窓口や券売機に並ばずに済むため、特にドイツ国内の複数都市を周遊する旅行者にとっては利便性の高いサービスでした。

なぜ今、サービスが終了するのか

今回の終了は、ANAやJAL側が自社の判断でサービスを取りやめたわけではなく、ドイツ鉄道とシステム会社のWorldTicket(便名「W2」の発行元)の提携そのものが終了することに起因しています。

ここで注目したいのは、ルフトハンザなど欧州の大手航空会社は今回の対象になっておらず、自社サイトでのRail&Fly案内を引き続き継続している点です。つまりANAやJALは、ドイツ鉄道と自前の直接契約を持っているわけではなく、WorldTicketという第三者の発券プラットフォームを介して、ドイツ鉄道の乗車券を自社の便と組み合わせて販売する「間借り」の立場だったと考えられます。今回終了するのは、この間借りしていた窓口そのものであり、ドイツ鉄道とルフトハンザグループの提携関係が崩れたわけではないという整理になります。

背景には、航空業界全体で進んでいる販売システムの刷新も関係していそうです。国際航空運送協会(IATA)が主導する次世代の航空券販売規格「NDC(New Distribution Capability)」への移行が進む中、古い仕組みに乗って運用されていた第三者経由の鉄道連携発券は、維持コストに対して利用者数が限られていた可能性があります。非欧州系の航空会社がドイツ国内の鉄道区間まで手配できる仕組みは便利である一方、需要の規模が大きい主要都市間の移動では、利用者自身がドイツ鉄道の公式サイトやアプリで直接購入する流れのほうが今は一般的になっており、わざわざ航空会社経由で仕組みを維持する動機が薄れてきたとも考えられます。

欧州乗り継ぎ利用者への影響と対処法

10月15日以降に利用する予定で、便名が「W2」から始まるドイツ鉄道区間を含む予約を持っている場合は、ANAまたはJALから予約変更や払い戻しの案内が届く対象になります。該当する方は、案内を待つだけでなく、早めに航空会社の窓口に問い合わせて代替の移動手段を確保しておくことをおすすめします。

代わりの手段としては、まずドイツ鉄道の公式サイト(bahn.de)やスマートフォン向けアプリ「DB Navigator」から、乗りたい列車の乗車券を個別に購入する方法があります。早めに予約すれば割引料金の「Sparpreis(シュパープライス)」が使える場合もあるため、Rail&Flyがなくなったことで必ずしも割高になるわけではありません。ドイツ国内を何度も移動する予定がある方は、「ドイツ鉄道パス(German Rail Pass)」や、ドイツを含む欧州複数国を周遊する「ユーレイルグローバルパス」のような周遊きっぷも検討する価値があります。

また、ルフトハンザの便を利用する場合は、引き続きルフトハンザ自身が案内するRail&Flyページから手配できる可能性があるため、乗継便の選択肢を見直すのも一つの方法です。空港から市内や近郊都市への移動だけであれば、各空港が運行するシャトルバスや、ドイツ国内で広く使われている長距離バス「FlixBus」を使う手もあります。いずれの手段も、Rail&Fly利用時のように航空券予約の画面内でまとめて完結はしないため、出発前に少し余裕を持って手配しておくことが安心です。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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