JALは2026年10月6日、羽田空港第1ターミナル北ウイングにある国内線ラウンジを刷新すると発表しました。10月8日にリニューアルオープンし、これまで「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」と呼ばれていたラウンジは「JALファーストクラスラウンジ」に名称を変更して座席数を拡大します。同じ北ウイングにある「サクララウンジ」も合わせて改装されます。
ラウンジ刷新の内容
名称が変わる「JALファーストクラスラウンジ」は、国内線のファーストクラス利用者と、JALの上級会員制度JGCの上位ランク会員が利用する施設です。これまでの「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」という名称から変更された理由として、国際線のファーストクラスラウンジとの呼び方を統一し、分かりやすくする狙いが挙げられています。座席数は従来に比べておよそ1.4倍に拡大されます。
JALグローバルクラブ会員などが利用する「サクララウンジ」は、「機能美と再生美」をコンセプトに改装されました。ダイニング、リラクシング、ワーキングといったエリアに加えて、ボーネルンドが設計を手がけた新設のキッズエリアが設けられ、子どもを見守りながら過ごせる窓付きの設計になっています。内装にはアート作家が手がけた作品が展示され、廃棄される航空機の部品を再利用した装飾も取り入れられました。飲み物のメニューには、だしを飲料として提供する新しい品も加わっています。
北ウイングでは2026年1月から9月にかけて段階的な改修が進められ、7月にはJGC会員専用のカウンターが先行して開業していました。今回のラウンジ刷新は、この改修の集大成という位置づけになります。
事業者の意図、737-8の導入とラウンジ拡張の関係
今回の刷新の背景としてJAL側が挙げているのが、ボーイング737-8の導入です。JALは737-8を合計38機、確定している21機に追加の17機を合わせて導入する計画を持っています。2027年度からは、この737-8の国内線にファーストクラスの座席を新たに搭載する方針も発表されていて、1機あたりおよそ12席のファーストクラスが設けられる見通しです。
これまで国内線のファーストクラスは、一部の大型機にしか設定されていませんでした。737-8にまでファーストクラスが広がることで、機内のファーストクラス座席そのものが増えます。地上のラウンジを先に拡張しておくのは、空の上で増える座席数に合わせて、地上での受け入れ体制を整えておく一体的な戦略だと考えられます。
もうひとつの背景として、上級会員の増加に対してラウンジの席数が追いついていない状況があります。JGC会員の資格は一度得られると継続する人が多く、新規会員が積み上がる一方で退会する人は少ないため、会員数は年々増加しています。ある分析では、ラウンジを利用できる権利を持つ人の数が3倍に増えたのに対し、席数の増加は1.3倍にとどまっているという指摘もあり、繁忙期の混雑が常態化していたことがうかがえます。座席数を1.4倍に増やす今回の刷新は、この構造的な需給ギャップを縮める対応とも言えます。
旅行者への影響と対処法
10月8日以降に羽田空港第1ターミナルを利用する方で、これまで「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」という名称で案内を受けていた方は、名称が「JALファーストクラスラウンジ」に変わっている点に注意してください。案内表示や搭乗券の表記が変わっていても、利用できる対象者自体は従来と同じファーストクラス利用者とJGC上位会員です。
サクララウンジを利用する方にとっては、新設されたキッズエリアが利用の選択肢を広げます。小さな子ども連れで移動する場合、従来は搭乗前の待ち時間を過ごす場所が限られていましたが、見守りやすい設計のキッズエリアができたことで、子ども連れでの利用がしやすくなっています。
羽田空港第1ターミナルでは、2026年9月に別の施設として北サテライトが供用を開始し、カードラウンジ「FOREST LOUNGE」も新たに登場しています。北サテライトのFOREST LOUNGEは提携クレジットカードの保有者向けの施設で、今回刷新されたJALファーストクラスラウンジやサクララウンジとは利用対象も場所も異なります。どちらのラウンジを使えるかは自分の搭乗クラスや会員ランク、保有するカードによって変わるので、空港に向かう前に自分がどちらの施設を利用できるのかを確認しておくと、当日の移動がスムーズになります。

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