セールの対象路線と運賃、販売条件
販売期間は2026年10月15日0時から10月21日23時59分までで、公式サイトから予約できます。搭乗期間は路線によって異なり、2026年11月1日から2027年7月31日までの間で、年末年始やゴールデンウィーク前後の繁忙期は対象外です。具体的には、東南アジア方面の路線で2026年12月25日から28日、2027年4月28日から30日が除外期間として設定されており、ハワイ線では2026年12月24日から2027年1月3日までが対象外になっています。
運賃はいずれも往復・燃油サーチャージ込みで、空港使用料や国際観光旅客税などの諸税は別途必要です。主な路線と最低運賃は次のとおりです。
| 地域・都市 | エコノミー往復 | ビジネスクラス往復 |
|---|---|---|
| 大阪~上海 | 41700円~ | 107700円~ |
| 東京~上海・北京 | 48200円~ | – |
| 香港 | 63400円~ | 165600円~ |
| マニラ | 60600円~ | 178600円~ |
| シンガポール | 63500円~ | 304600円~ |
| バンコク | 66600円~ | 236600円~ |
| ホーチミン | 68600円~ | 211000円~ |
| ハノイ | 77200円~ | 222000円~ |
| クアラルンプール | 77600円~ | 274600円~ |
| ジャカルタ | 79500円~ | 291600円~ |
| ホノルル | 105400円~ | – |
| シドニー | 128000円~ | – |
| ロサンゼルス・サンフランシスコ | 171900円~ | – |
| ニューヨーク | 180900円~ | – |
| ヨーロッパ主要都市 | 160000円前後~ | – |
ANAは2026年5月19日から、タイムセール運賃を通常運賃とは別枠の「セール」運賃として販売する方式に切り替えています。このため今回のセール運賃も予約変更ができない設計になっており、購入前に日程を確定させておく必要があります。上記の路線・運賃は複数の報道をもとに確認できたものに限られ、ここに載っていない路線や細かな条件(マイル積算率など)もあるため、購入前に必ずANA公式サイトの特設ページで対象路線の全リストと最新の条件を確認してください。
なぜ今、ANAはこの時期に国際線セールを行うのか
搭乗期間を2026年11月から2027年7月までと約9カ月もの長さに設定している点がこのセールの特徴です。これは11月から2月にかけての閑散期と、年末年始・ゴールデンウィークという書き入れ時を除いた春から初夏までの需要の薄い時期を、長いリードタイムでまとめて埋めようとする狙いだと考えられます。ANAは2026年度下期の国際線運航便数を前年比104%に拡大する計画を掲げ、羽田~ミラノ線を下期中に毎日運航化するなど、供給を積極的に増やしています。増やした座席を埋める需要を早期に確保するには、変更不可という条件をつけてでも先に安い価格で座席を売ってしまうのが合理的な手段です。
もう一つ考えられるのが、中東情勢による需要シフトの効果が薄れてきていることです。2026年2月28日の米・イスラエルによるイラン攻撃以降、エミレーツ・カタール・エティハドといった中東系キャリアを経由する欧州ルートに運航の乱れが生じ、日本発の欧州直行便へ需要が流れました。ANAはこの需要シフトによって売上高に一時的に100億円規模の上振れがあったとみられています。しかし中東系キャリアは2026年6月以降、運航を再開・増便しており、カタール航空は羽田線をデイリー化するなど通常運航に近い体制に戻っています。中東経由ルートが使いやすくなるほど、直行便への受動的な需要シフトは縮小していくため、ANAとしては棚ぼた的に得ていた需要を、価格訴求という自前の手段で埋め合わせる必要が出てきていると考えられます。
路線の選び方にも事情が見えます。上海・北京・香港といった中国方面の運賃が特に安く設定されているのは、訪日中国人旅行者の急減と関係している可能性があります。2026年8月の訪日外国人数は前年比9.6%減で、中国からの旅行者は59.0%減という大きな落ち込みでした。中国路線はインバウンド需要の低迷で座席が余りやすくなっているため、日本人の海外旅行(アウトバウンド)需要を安い運賃で呼び込み、空いた座席を埋めようとしていると見るのが筋が通ります。国内線も3カ月連続で前年割れが続いており、新幹線との競合に加えANA自身が国内線の座席キロを絞る方針を取っているため、国際線の需要を取り込む動きはグループ全体の収益を支える意味でも理にかなっています。
なお、同時期にJALも2026年10月8日から18日まで、2027年7月31日搭乗分までを対象にした国際線タイムセール(ホノルル往復117800円、台北往復50000円、バンコク往復72400円など)を実施しています。販売期間がほぼ重なっていることから、両社とも閑散期の長期予約を早いうちに確保しておきたいという事情は共通しているとみられます。
旅行者への影響と対処法
販売期間が10月21日までの1週間と短いため、気になる路線がある人は早めに料金を確認したほうがよいでしょう。セール運賃は予約変更ができない仕組みのため、日程が固まっていない旅行には向きません。すでに渡航時期が決まっている人や、11月から2月の閑散期・春から初夏にかけて旅行を計画している人には使いやすいセールです。
搭乗期間の除外日にも注意が必要です。東南アジア路線は2026年12月25日から28日、2027年4月28日から30日が対象外で、ハワイ線は2026年12月24日から2027年1月3日までが対象外になっています。年末年始やゴールデンウィークをまたぐ旅程を考えている人は、セール運賃がそのまま適用されない可能性があるため、公式サイトで実際の搭乗日が対象になっているかを個別に確認してください。
同じ目的地でもJALのセールと運賃が異なる場合があります。たとえば台北方面やホノルルはJALとANAで最低運賃に差があるため、行き先が決まっている場合は両社の運賃を見比べてから予約するのがおすすめです。また、運賃は燃油サーチャージ込み・諸税別の表示になっているため、実際の支払額は空港使用料や国際観光旅客税を加えた金額になる点も予約時に確認しておきましょう。対象路線の全リストや細かい購入条件は今回確認できた範囲を超える部分もあるため、最終的な判断はANA公式サイトの国際線航空券タイムセールページで行うことをおすすめします。


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