前回は鉄道市場、水上市場に行き、バンコクに戻って昼食を食べたところで終わりました。
今回はその続きから。
ワットアルン

ワットアルンとは
ワット・アルン(正式名:ワット・アルン・ラーチャワラーラーム)は、タイ・バンコクのチャオプラヤー川西岸(トンブリー側)に建つ王室寺院で、「暁の寺(Temple of Dawn)」として知られています。
三島由紀夫の「暁の寺」という小説のモデルとなった場所でもあります。
高さ70mほどある陶磁器で装飾された美しい大仏塔で有名です。
ワットは寺院、アルンはインド神話の暁の神アルナが由来の言葉で、暁、夜明けを意味します。
王宮側から見ると朝日を受けた時に陶器で覆われた大仏塔が輝き綺麗に見えるため暁の寺と呼ばれるようになった、と言われています。
この寺がいつからあるかはよくわかっていませんが、アユタヤ王朝時代にはチャオプラヤー川の水運の要衝であった当地に川の守護としての寺院があったようです。
その後トンブリー朝時代に王宮寺院として整備されました。一時は現在ワットプラケオにあるエメラルド仏が安置されていました。次のチャクリー朝はチャオプラヤー川東岸に遷都したため、王宮寺院としての重要性は低下しましたが、ラーマ2世の時代に仏塔建設が始まり、王宮エリアから川の対岸に見える国家的ランドマークとしての整備がされたのです。
当時は中国(清)との貿易が盛んであり、船のバラストとして積まれた陶磁器を仏塔の装飾に転用したそうです。
ワットアルンへのアクセス
昼食後に船に乗りワットアルンへ向かいます。
本当は初日に3大寺院を巡りワットアルンも訪れる予定でしたが、他2つをじっくりみたことで時間がなくなりました。
レストランからすぐ近くのター・ティアン船着場(Tha Tien Pier)からワットアルン行きの船が10〜15分間隔で船が出ています。
値段は5バーツほど。
バンコク3大寺院の中でワットあるんだけはチャオプラヤー川の西側にあります。王宮やワットポーからワットアルンへ向かいたい方も対岸に渡る必要があり、この渡船が最も安く、楽に移動することができます。
船に乗ろうとした時に大雨が降ってきました。




船着場のすぐ横に入場口があります。
き入場すると、右手に本堂、直進すると大仏塔があります。
山門
本堂前には山門があります。

山門の左右にはヤック像と呼ばれる門番がいます。
この山門は、川沿いの世俗空間と寺院の聖域を分ける結界の役割を持ち、ここをくぐることで参拝者は仏教の世界へ足を踏み入れるということです。
門の周囲やヤック像には、中央仏塔と同じく中国陶磁器の破片を使ったモザイク装飾が施されており、入口からワット・アルンらしい華やかさを感じられます。
本堂で大雨を凌ぐ
あまりの大雨のため一旦本堂に待機。
本堂の内部にはラーマ2世の時代に作られたと言われる仏像があります。

雨は30分ほど続き、ようやくおさまってきました。
外に出てみると….


なんと多量の水が溢れ出し一面が池のようになっています。
現地の方などは靴を脱ぎ素足で水の中に入っていました。ただ、旅行者はあまり真似しない方がいいでしょう。破傷風のリスクなどもあると思います。また、排水溝からゴキブリが出てきているのも見ました。水が引くまで待ちましょう。
幸いにもタイではこのように水浸しになるのには慣れているようで、すぐにお寺の関係者が箒を持って水を側溝に掻き出し始めました。
30分ほど待つと靴のまま歩いても問題ない程度になったので観光再開です。
大仏塔(中央プラーン)
ワットアルンのメインである大仏塔を観光します。
大仏塔は約70mの高さを誇る巨大な仏塔です。
ワット・アルンを象徴する大仏塔(中央プラーン)は、一度に完成した建築ではなく、王朝と時代の変化に合わせて段階的に造られてきました。その歴史を時代ごとに見ていきます。
アユタヤ王朝後期(17世紀頃)
現在の大仏塔が建つ場所には、もともと小規模な仏塔がありました。この時代のワット・アルンは、チャオプラヤー川沿いに建つ地方寺院で、まだ国家的な存在ではありませんでした。
トンブリー王朝(1767年以降)
アユタヤ王朝滅亡後、タークシン王が王都をトンブリーに定めると、ワット・アルンは王朝再建を象徴する寺院として重視されるようになります。ただし、この時点では現在見られるような巨大な大仏塔はまだ建設されていませんでした。
ラーマ1世時代(1782年以降)
王都が現在のバンコク中心部へ移され、王室寺院の中心はワット・プラケオへ移行します。この頃から、ワット・アルンには「川の向こうから王都の威容を示す巨大な仏塔を建てる」という象徴的な構想が生まれたと考えられています。
ラーマ2世時代(1809〜1824年)
現在の大仏塔につながる本格的な建設が始まったのが、この時代です。基壇部が大きく拡張され、クメール様式の「プラーン」が採用され、単なる寺院建築ではなく国家的モニュメントとして設計されました。
ラーマ3世時代(1824〜1851年)
中国貿易が最盛期を迎え、船のバラストとして運ばれた陶磁器を再利用した装飾が本格化します。この時代に大仏塔はほぼ現在の高さと姿で完成し、ワット・アルンを象徴するランドマークとなりました。
近代〜現代
20世紀以降は、風雨による劣化に対応するため修復と保存が繰り返されてきました。2010年代の大規模修復では、建設当初に近いとされる白を基調とした外観が復元され、現在の姿となっています。
ワット・アルンの大仏塔は、王朝再建の象徴であると同時に、交易国家としての繁栄と仏教宇宙観を形にした建築であり、100年以上の歳月をかけて完成したバンコク屈指の歴史的モニュメントと言えるでしょう。
ワットアルンは途中まで登ることもできます。
ただ、階段が急なので要注意です。







近くから見ると、本当にたくさんの陶磁器で模様ができているのがわかります。
ただ、大きすぎるので、全体の写真を撮りたいなら建設計画の構想の通り、川の向こうの王宮側からの方が綺麗に撮れそうです。
そしてまた渡船に乗りワットアルンを後にします。

中華街へ
ワットアルンを後にし、船着場からトゥクトゥクで中華街へ向かいました。
中華街の中のお土産屋目当てです。
バンコクの中華街はヤワラート通りにあり、19世紀末に中国系移民が集住して形成されました。
現在も中国風の街並みが広がり、夜には屋台が出るようです。


中国風の寺院であるワット・マンコン・カマラワート (龍蓮寺) にも行こうとしましたが、16時半までですでに閉門していました。残念!

イサーン料理を食べる
バンコク滞在の最後は、イサーン料理を食べに行きます!
ワットマンコン近くのWatMangkon駅(そのまま)から地下鉄に乗り、一度泊まっていたヒルトンバンコクアソーク最寄りのSukhumvit駅へ。そこの近くにイーサン・ネイション・キッチンというイーサン料理屋さんを見つけたので、伺うことにしました。
Googleマップには、所在地としてエクスチェンジタワーと書いてありますが、エクスチェンジタワーの隣の建物にあるため注意が必要です。私たちは間違えて、エクスチェンジタワーの中をしばらく探していました。

イサーン料理は、タイ北部のイサーン地方で食べられている料理です。イサーンはラオスに近く、ラオス料理に近いとも言われています。
非常に辛味が強いことで有名です。またハーブや発酵食品も多く使われ、辛味、酸味、香料の香りを楽しむことができます。
日本人にとっては辛すぎるものもありますが、このレストランでは注文の際に好みの辛さを聞いてくれました。辛味少なめで注文できるので安心です。
ソムタム、トムヤムクン、蟹のカレー、魚のライム煮、パッタイを注文しました。
ソムタムは味を選べ、せっかくなのでナンプラー味にしてみました。
魚の風味がして美味しいですが、かなりクセがあり好みが分かれると思います。ノーマル味もあるので初めての方はそちらがいいかもしれません。

トムヤムクンは辛さを1番控えめにしてもらいました。
そしたら日本人にも食べやすいくらいの辛さで、コクもありとてもおいしかったです。

蟹のカレーはタイ風のカレーの中にワタリガニ系のカニが入っていました。
カレー全体に蟹の風味が染み込みどんどん食べてしまいます。辛さはありますが、こちらもマイルドにしてもらったのでそこまでではありませんでした。
ただ、蟹を食べるのが一苦労。カレーで手がベタベタになりながら殻から身をほじりました。ウェットテッシュを持参した方がいいです。

魚のライム煮は、スズキ(シーバス)系の魚が煮込んでありました。かなり大きくボリュームがあります。
淡白な白身魚とライムの酸っぱさがマッチして、日本人好みの味でした。

パッタイはタイ旅行中にハマったため、何度も食べてしまいました。
ここのパッタイは溶き卵が入っていて、甘みもありとてもおいしかったです。

帰国
食後はついに帰国になります。
JALの関西国際空港行きは1:10発なので、最後の日までフルで楽しめます。
とても楽しかったので名残り惜しいです。

スワンナプーム国際空港に着きました。

空港内にもワットアルンにあったモック像があります。

出国、JALのサクララウンジへ。
海外空港でサクララウンジがあるのは、バンコク、ホノルル、フランクフルトのみ(マニラは2025年末で閉鎖)
入ったらまずシャワーの予約をします。
ただ、シャワーは呼ばれたのがギリギリでした。
早めの予約をおすすめします。

食事はオーダー式。

トムカーガイとカレーを頼んでみました。


トムカーガイはしっかり香辛料が入り本格的。カレーは日本のサクララウンジとは違いバターチキンカレーでした。コクがありおいしかったですが、個人的には日本のサクララウンジのビーフカレーの方が好きです。
ラウンジから関空行きの飛行機までは結構遠く少し焦ったので時間には余裕を持って。


関空に着きました。
はるかに乗って帰ります!

まとめ
バンコク滞在記はいかがでしたでしょうか?
短い滞在でも工夫次第で十分に楽しめることが分かり、非常に満足度の高い旅行となりました。
本記事が、旅行計画や現地での行動のヒントとして少しでも役立てば嬉しいです。
今後も実際に訪れた場所を中心に、分かりやすく役立つ旅行情報をまとめていきます。


