JALが羽田第1ターミナル北側サテライトを9月1日から使用 26〜29番搭乗口は保安検査場から約1km

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羽田空港第1ターミナルの北側に建設が進んでいたサテライト施設が、2026年9月1日に供用を開始します。JALはこのうち26〜29番搭乗口を使うことを2026年8月3日に明らかにしました。最寄りの保安検査場Fからでも歩いて約15分、距離にして約968メートルあり、これまでの第1ターミナルの感覚では間に合わない搭乗口になります。同じ9月1日から手荷物を預ける締切も出発30分前に前倒しされるため、この日を境に羽田での時間の使い方が変わります。

北側サテライトの概要

新しいサテライトは第1ターミナル本館の北側に増築され、連絡通路で本館と結ばれます。地上3階建てで、建築面積は約1万1,000平方メートル、延床面積は約2万1,000平方メートルです。駐機スポットは6か所あり、すべてに搭乗橋が備わります。

項目 内容
供用開始日 2026年9月1日
構造 地上3階建て、木造・鉄骨ハイブリッド構造
建築面積 約1万1,000平方メートル
延床面積 約2万1,000平方メートル
駐機スポット 6か所(すべて搭乗橋付き)
搭乗口 24〜29番
JALが使う搭乗口 26〜29番
事業主 日本空港ビルデング
施工 大成建設
着工 2024年5月7日

木造と鉄骨を組み合わせたハイブリッド構造は羽田空港では初めての採用です。

供用開始に合わせて、第1ターミナル北側の駐機スポットの番号も25番から34番に振り直されます。現在の31番スポットは廃止されます。サテライトには24番搭乗口も設けられていますが、供用開始の時点では対応する24番スポットが用意されていません。

JALが使う26〜29番搭乗口までの距離は、最寄りの保安検査場Fからで約968メートル、徒歩およそ15分です。別の保安検査場からだと約1,068メートル、徒歩およそ16分になります。第1ターミナルの北ウイングは、JALの北海道・東北・北陸・東海・近畿方面への出発便が使うエリアです。

なぜサテライトを建てる必要があったのか

羽田空港は年間の発着容量が約49万回に達し、2025年の旅客数は前年比5.7%増の9,158万5,061人でした。滑走路の処理能力だけでなく、飛行機を止めておく場所も足りていません。

スポットが足りないと何が起きるかというと、搭乗橋のない駐機場に飛行機を止めて、乗客をバスで運ぶことになります。いわゆる沖止めです。バス搭乗は乗り降りに時間がかかり、雨の日は乗客の負担も大きく、遅れの原因にもなります。搭乗橋付きのスポットを6か所増やすというのは、この沖止めを減らすための投資だと考えられます。

第1ターミナルはJALの国内線の主力拠点で、スカイマークとスターフライヤーも乗り入れています。羽田は国際線の拡大が注目されがちですが、国内線側でも便数と旅客が積み上がっており、既存のスポットだけでは回しきれなくなっていたということです。

木造・鉄骨のハイブリッド構造という点は脱炭素の文脈で語られますが、この施設の本質はそこではありません。増やしたかったのは搭乗橋付きのスポットであり、構造は建て方の選択にすぎないと見るのが自然です。

約1キロという歩行距離が意味するもの

一方で、今回の増築には避けられない代償があります。搭乗口までの距離が伸びることです。

羽田空港の最大の強みは都心に近いことですが、それは同時に、拡張できる方向が限られるということでもあります。ターミナルを増やすなら既存の建物から横に伸ばすしかなく、伸ばせば伸ばすほど歩く距離は長くなります。今回のサテライトは本館と連絡通路でつながる構造で、乗客は歩いて移動します。

歩行距離が伸びるのは乗客だけではありません。預けた荷物も同じだけ長い距離を運ばれます。同じ9月1日から手荷物を預ける締切が出発30分前に前倒しされるのは、この事情と表裏一体です。搭乗口が遠くなり、荷物の搬送距離も伸びる日に、締切だけ従来どおりというわけにはいきません。2つの変更が同じ日に設定されたのは偶然ではなく、セットで設計されたものと考えるのが自然です。

つまり今回の話は「便利な新しい施設ができた」という単純な話ではありません。沖止めが減って搭乗橋から乗れるようになる代わりに、乗客は保安検査後に15分歩き、荷物は10分早く預ける。この差し引きをどう見るかが、利用者側の受け止め方になります。

旅行者はどう動けばいいか

まず、搭乗口が26〜29番と案内された便に乗るときは、保安検査を通ってから搭乗口に着くまでに15分前後かかると見込んでください。第1ターミナルの従来の搭乗口の感覚で動くと間に合いません。

ラウンジを使う予定がある人は、滞在できる時間が実質的に短くなります。サクララウンジなどの施設は本館側にあるため、ラウンジを出てから搭乗口まで歩く時間を別に確保する必要があります。搭乗開始時刻の20分前にはラウンジを出るくらいの余裕を見ておくと安心です。

到着時も同じ距離を歩きます。羽田到着後に新幹線や次の予定が控えている場合、あるいは家族に迎えに来てもらう場合は、機体が着いてから到着ロビーに出るまでの時間を長めに見積もってください。

搭乗口は当日の運用で変わることがあります。予約時の案内ではなく、当日空港に着いてからの表示を必ず確認してください。北ウイングの便に乗る場合はサテライト側に振られる可能性があります。

歩く距離に不安がある人、車椅子やベビーカーを使う人は、事前に航空会社へサポートを依頼しておくのが確実です。約1キロメートルという距離は、荷物を持って歩くにはそれなりの負担になります。

まとめ

第1ターミナル北側サテライトの供用開始は、搭乗橋付きスポットが6か所増えるという点で、羽田の慢性的なスポット不足に効く施設です。バス搭乗になる便が減るという意味では利用者にとってもプラスになります。ただし、その代わりに搭乗口までの距離が約1キロメートルに伸び、手荷物の締切も同じ日に10分早まります。9月以降に羽田の第1ターミナルから飛ぶ予定がある人は、これまでより30分早く動くつもりで予定を組んでおいてください。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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