ピーチ・アビエーションが2026年8月13日12時から、国際線12路線を対象にしたセールを始めました。予約期間は8月16日23時59分までの4日間で、搭乗期間は8月30日から2027年1月31日までです。最安値は大阪/関西〜ソウル線と名古屋/中部〜ソウル/金浦線の片道5000円で、東京/成田〜台北/桃園線が片道9000円、大阪/関西〜香港線が片道1万円と続きます。お盆の帰省や旅行の最中に始まったセールですが、対象になっているのは夏の終わりから年明けまでの搭乗分です。ここでは対象路線と運賃を整理したうえで、なぜこの時期にこの構成でセールが行われるのか、そして実際に使うときに気をつける点をまとめます。
セールの対象12路線と運賃
対象路線と片道の最低運賃は次のとおりです。
| 路線 | 片道運賃 |
|---|---|
| 大阪/関西〜ソウル/仁川 | 5,000円〜 |
| 大阪/関西〜ソウル/金浦 | 5,000円〜 |
| 名古屋/中部〜ソウル/金浦 | 5,000円〜 |
| 東京/成田〜台北/桃園 | 9,000円〜 |
| 沖縄/那覇〜台北/桃園 | 9,000円〜 |
| 大阪/関西〜香港 | 10,000円〜 |
| 大阪/関西〜台北/桃園 | 12,000円〜 |
| 大阪/関西〜高雄 | 12,000円〜 |
| 東京/羽田〜台北/桃園 | 12,000円〜 |
| 名古屋/中部〜台北/桃園 | 12,000円〜 |
| 大阪/関西〜バンコク | 13,000円〜 |
| 大阪/関西〜シンガポール | 13,000円〜 |
いずれもミニマムプロモという運賃種別で、座席数を限って販売されます。完売した時点でその便の設定は終わるため、予約期間が残っていても買えないことがあります。搭乗期間は2026年8月30日から2027年1月31日までですが、路線によって設定が異なります。
表に示した金額は運賃のみです。実際の支払額には発券手数料や空港使用料などが加わるため、これより高くなります。一方で燃油サーチャージは不要です。
お盆の最中にセールを始め、8月30日以降を売る意味
予約期間の4日間は、お盆休みのまっただ中です。この時期は多くの人が移動しているか、家で過ごしているかのどちらかで、スマートフォンを見る時間が長くなります。旅行中は次の旅行のことを考えやすい時期でもあります。セールの告知が届きやすく、その場で予約まで進みやすいタイミングを選んだと考えられます。
売っている中身を見ると、狙いはさらにはっきりします。搭乗期間の入口が8月30日である点が重要です。8月上旬から中旬にかけての国際線は、料金を下げなくても席が埋まります。逆に8月末から9月にかけては、夏休みが終わり、シルバーウィークまでのあいだに需要の谷ができます。年が明けた1月も、年末年始の山を越えたあとの谷です。つまり今回のセールは、値引きせずに売れる時期を丁寧に外し、埋まりにくい時期の座席に絞って安値をぶつける設計になっています。座席数を限るミニマムプロモという運賃種別を使っているのも、需要の弱い便から順に配分するためだと考えられます。
路線の並びにも意味があります。12路線のうち7路線が大阪/関西発です。ピーチは関西国際空港を主要拠点とするLCCなので当然とも言えますが、関西発の路線だけでソウル、台北、高雄、香港、バンコク、シンガポールと並び、東アジアから東南アジアまでが1つの空港から選べる構成になっています。関西在住の方にとっては、行き先を決めてから運賃を調べるのではなく、運賃を見てから行き先を決めるという買い方ができる並びです。
そのなかでソウル線の5000円という数字は、他の路線と比べても突出しています。ソウル線は日本と韓国のLCCが数多く参入している区間で、供給が厚く、運賃競争がもっとも激しい市場です。台北線が9000円から1万2000円に置かれているのに対してソウル線が5000円というのは、距離の差というより、市場の競争の差が価格に出ていると見るのが自然でしょう。裏返せば、韓国路線は少しでも需要が緩むとすぐ値崩れする市場だということでもあります。
もう一つ、燃油サーチャージが不要である点は、いまの局面では効いてきます。フルサービス航空会社は国際線に燃油サーチャージを課しており、運賃が安く見えても支払総額では差が縮まらないことがあります。ただしANAは2026年9月1日から10月31日発券分でこのサーチャージを引き下げると発表しており、フルサービス側の総額も下がる方向にあります。この時期にLCCが値引きで前に出ておくのは、価格差が縮まる前に需要を確保しておく動きだと考えられます。
使うときに気をつけたい点
まず、この運賃で買えるかどうかは運次第という側面があります。座席数限定のミニマムプロモなので、人気のある曜日や時間帯の便には設定がないか、あってもすぐに埋まります。予約期間は8月16日23時59分までですが、最終日まで待つ理由はありません。行き先と日程の候補が決まっているなら、早い段階で検索したほうが選べる便が多く残ります。
次に、総額で比べてください。ピーチの運賃は受託手荷物と座席指定が別料金です。表示された5000円や9000円は、機内持ち込みの荷物だけで移動する場合の価格だと考えるのが正確です。スーツケースを預けるなら受託手荷物の料金が、隣同士で座りたいなら座席指定の料金が加わります。これらを足したうえで、フルサービス航空会社の運賃と比べてはじめて、どちらが得かがわかります。荷物を2つ預けて座席も指定するような旅程では、差が思ったほど開かないこともあります。
変更と払い戻しの条件も確認しておきましょう。プロモ運賃は原則として払い戻しができず、日程の変更にも手数料がかかります。搭乗期間が2027年1月31日までと長いため、いま買うと搭乗までに半年近く空く便もあります。その間に予定が変わる可能性が高い方は、変更できる運賃種別との差額を見比べてから決めるほうが安全です。
行き先ごとの事情も見ておくとよいでしょう。搭乗期間には年末年始が含まれますが、この時期はセール運賃の設定自体が少ないと考えられます。逆に9月から11月にかけては設定が残りやすいはずです。台湾は10月から11月が過ごしやすく、香港やバンコクも11月から乾季に入ります。安く買える時期と、現地が快適な時期が重なるのは9月下旬から11月あたりです。この期間を軸に検索してみると、条件のよい便が見つかりやすいと考えられます。
最後に、旅程を組む順番についてです。セール運賃を先に押さえてから宿や現地の予定を決めると、安い航空券に日程を縛られて宿が高くつくことがあります。特に3連休がからむ日程はその傾向が強くなります。航空券が安く取れたと思っても、宿代でその差が消えることは珍しくありません。行き先の候補が複数あるなら、航空券と宿の合計で比べてから決めることをおすすめします。
まとめ
ピーチ・アビエーションが国際線12路線を対象にしたセールを、2026年8月13日12時から8月16日23時59分まで行っています。搭乗期間は8月30日から2027年1月31日までで、最安は大阪/関西〜ソウル線と名古屋/中部〜ソウル/金浦線の片道5000円です。座席数限定のミニマムプロモ運賃で、燃油サーチャージは不要ですが、発券手数料や空港使用料は別に必要です。
搭乗期間の入口を8月30日に置いているのは、値引きしなくても埋まるお盆の山を外し、そのあとにできる需要の谷を埋めるためだと考えられます。12路線のうち7路線が関西発という構成も、拠点である関西国際空港から行き先を選ばせる意図がはっきり表れています。ソウル線の5000円という価格は、日韓路線の競争の激しさをそのまま映した数字と見るのが自然でしょう。
使う側としては、9月下旬から11月にかけての日程を軸に探すと、運賃の設定が残りやすく、現地の気候も過ごしやすい時期に当たります。受託手荷物と座席指定を含めた総額で比べること、そしてプロモ運賃は原則として払い戻しができない点を確認したうえで予約してください。予約期間は4日間しかないので、候補が決まっている方は早めに検索することをおすすめします。

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