エアプレミア、新千歳〜仁川線に2026年12月2日就航 日本就航2都市目は北海道

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韓国のハイブリッド航空会社エアプレミア(Air Premia)は2026年9月15日、新千歳(札幌)〜仁川(ソウル)線に2026年12月2日から新規就航すると発表しました。運航は水曜日・木曜日・土曜日・日曜日の週4便で、機材はボーイング787-9型機です。同社の日本路線は2022年開設の成田〜仁川線に続いて2都市目となり、東京以外の日本の空港に乗り入れるのは今回が初めてです。

新千歳〜仁川線の就航概要

運航スケジュールと機材

新たに開設される新千歳〜仁川線のダイヤは、仁川発新千歳行きのYP751便が仁川09時40分発・新千歳12時20分着、新千歳発仁川行きのYP752便が新千歳13時45分発・仁川17時15分着です。曜日は水木土日の週4便で、冬ダイヤでの運航開始になります。

機材はエアプレミアが国際線全路線に統一投入しているボーイング787-9型機で、プレミアムエコノミー56席・エコノミー253席の合計309席という2クラス構成です。一般的な韓国LCCが単通路機(A320・B737系)で運航するのに対し、ワイドボディ機を使う点がエアプレミア最大の特徴です。

運賃の目安

新千歳〜仁川線の正式運賃は、今回の発表時点では公表されていません。参考として、エアプレミアが2022年12月に成田〜仁川線を開設した際は、プレミアムエコノミー運賃が片道206,400ウォン(当時のレートで約21,800円)からのスタートでした。また新千歳〜仁川間はすでに大韓航空やLCC各社が就航しており、2026年9月時点の片道最安値の相場は28,460円程度です。エアプレミアもこうした既存路線の価格帯を意識した運賃設定で販売を始めるとみられます。

なぜ2都市目に新千歳を選んだのか

エアプレミアというハイブリッド航空会社

エアプレミアは2021年8月に運航を開始した韓国の新興航空会社で、韓国最大のLCCであるチェジュ航空の元社長らが設立に関わりました。LCCより高いサービス水準を保ちながら、大手フルサービスキャリアより低い運航コストで長距離国際線を飛ばす「ハイブリッドエアライン」を掲げています。保有機材をボーイング787-9型機に統一している点が特徴で、ロサンゼルスやニューヨーク、2026年春開設予定のワシントンなど、長距離路線を中心に路線網を広げてきました。単通路機中心のチェジュ航空・ティーウェイ航空・エアプサンなど従来の韓国LCCとは、機材面で明確に一線を画す事業モデルです。

成田線の実績

2022年12月23日に就航した成田〜仁川線は、週4便からスタートし、2026年3月には週10便まで増便されています。累計実績は2026年1月末時点で運航1709便、輸送人数51万3412人、平均搭乗率91.8%という高水準に達しており、日本発着需要の強さがうかがえます。今回の新千歳就航は、この成田線の実績を踏まえた2都市目の展開という位置づけです。

北海道インバウンドの急拡大

エアプレミアは中期計画の段階で大阪・名古屋・福岡なども就航候補地に挙げていたとされますが、最終的に選んだのは札幌でした。背景にあるのは北海道のインバウンド需要の伸びです。北海道の外国人延べ宿泊者数は2026年に1100万人泊を超える見通しで、道内全体の宿泊者数の約3割をインバウンドが占める水準まで拡大しています。国籍別では韓国が最大の24%を占め、台湾・香港・中国と並ぶ主要市場です。訪日韓国人数も全体で6月単月78.7万人、上半期は前年比18.6%増と堅調に伸びています。

北海道の訪日客1人当たり消費単価は14.1万円(2024年7〜9月期)で、東京に次ぐ全国2位の水準です。韓国人旅行者に限ると1人当たり支出は約10.5万円と訪日全体平均よりやや低いものの、訪問者数の多さとリピーター比率の高さから総額でみた存在感は大きく、冬の雪・パウダースノー目的の需要も見込めます。プレミアムエコノミーを備えた787-9のワイドボディ・2クラス構成は、こうした単価の高い客層を運ぶのに適した機材といえます。

新千歳の韓国路線競争環境

新千歳空港の韓国路線はすでに供給が積み上がっています。大韓航空は仁川線を2026年7月から1日最大3往復に季節増便し、エアプサン・ジンエアー・チェジュ航空が釜山線を運航しています。2025年10月にはイースター航空とティーウェイ航空が釜山線に新規参入・運航再開したほか、2026年7月には韓国の新興LCCパラタエアーが新千歳〜仁川線に就航しており、仁川直行の座席供給はエアプレミアの参入前からすでに増加基調にありました。

日韓間は時差がなく飛行時間も3時間前後と短距離国際線に区分されるため、787-9のような中型ワイドボディ機を投入する路線としては異例です。それでもエアプレミアがあえて参入するのは、単価の高いプレミアムエコノミー需要と冬季の北海道観光需要を同時に取り込める路線と判断したためと考えられます。機材を787-9に統一することで整備・訓練コストを一本化しつつ貨物スペースも活用できる同社の経営方針とも合致します。円安による日本旅行の割安感や、日韓LCC・ハイブリッドキャリア間の競争激化も、今回の新規就航を後押ししている要因です。

利用者への影響と対処法

日本人旅行者への影響

北海道から韓国へ向かう場合、これまでは大韓航空か釜山経由の便が中心でしたが、仁川への直行便の選択肢が増えることになります。仁川空港を経由すれば、ソウル市内観光だけでなく欧米・東南アジア方面への乗り継ぎもしやすくなります。787-9のプレミアムエコノミーはシートピッチが広く、短距離LCC便より快適に過ごせる座席の選択肢が増える点もメリットです。予約はエアプレミア公式サイト(airpremia.com)または国内外の旅行予約サイトから行えます。

韓国人旅行者への影響

新千歳〜仁川はすでに複数のLCCが就航済みですが、選択肢がさらに増えることで、冬の北海道旅行(スキー・雪まつりなど)向けの航空券が取りやすくなります。水木土日という運航曜日は、週末旅行や連休利用に合わせやすい設定です。

予約時に確認したいポイント

運賃を比較する際は、新千歳〜仁川の直行便だけでなく、大韓航空・チェジュ航空・ティーウェイ航空・エアプサン・ジンエアー・パラタエアーなど既存の競合便の運賃もあわせて確認すると選択肢が広がります。787-9は手荷物規定や機内サービスがLCCと異なる場合があるため、予約前に運賃種別(プレミアムエコノミー/エコノミー、手荷物込み・別売りの別)を必ず確認することをおすすめします。就航直後は記念運賃としてセール価格が出やすいため、公式サイトやSNSの告知を早めにチェックしておくとよいでしょう。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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