チェジュ航空が神戸~ソウル線を6月開設|関西空港なしで仁川へ飛べる時代へ

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2026年6月11日から、韓国のLCC・チェジュ航空が神戸空港~ソウル・仁川国際空港を結ぶ路線を毎日運航します。神戸発ソウル便はすでに大韓航空が毎日運航していますが、そこにLCCが加わることで、運賃の選択肢と予約のしやすさが変わってきます。神戸空港の国際化が進む背景とあわせて、この路線の位置づけを整理しました。

神戸空港が「国際線」を使えるようになった経緯

神戸空港は2006年に開港しましたが、開港から長年にわたって国際線の就航が認められていませんでした。背景にあるのは、関西国際空港の経営問題です。

関西国際空港は1994年に開港しましたが、莫大な建設費を抱えた経営会社が深刻な債務超過に陥り、国が支援を続けていました。その状況下で、伊丹空港や神戸空港が国際線を受け入れれば、関西空港の旅客が分散して経営再建が遠のくという懸念がありました。そのため、関西3空港の役割分担として「国際線は関西空港に集約する」という枠組みが維持されてきたのです。

しかし2016年、関西国際空港と伊丹空港の運営権が民間企業(関西エアポート)に売却されたことで、状況が変わりはじめます。2018年4月には神戸空港も関西エアポートの子会社「関西エアポート神戸」が運営を引き受け、3空港を一体で運営する体制が整いました。そして2022年に開かれた「関西3空港懇談会」では、神戸空港への国際定期便就航を2030年ごろを目処に認めることが合意されました。国が3空港それぞれの路線を守る必要性が薄れたことで、国際線解禁への議論が現実的に動き始めたのです。

2025年4月18日、初の国際チャーター便がソウル・仁川線として就航。今回のチェジュ航空は、その流れを受けた「定期チャーター便」として運航します。なお、エアライン自身が申請する本来の意味での「国際定期便」については、関西エアポートが2030年4月の就航開始を目標として準備を進めています。

フライトスケジュールと機材

チェジュ航空の神戸~仁川線は毎日1往復で、使用機材はボーイング737-800型機です。

区間便名出発到着所要時間
神戸(UKB)→仁川(ICN)7C162216:1518:15約2時間
仁川(ICN)→神戸(UKB)7C162113:3515:15約2時間

神戸を夕方に出発し、ソウルの夜を楽しんで翌日午後に戻るという旅程が組みやすいスケジュールです。帰りの便が13時35分発と早めなので、ソウルの朝をゆっくり過ごしてからでも間に合います。

チェジュ航空が加わることで何が変わるか

神戸発ソウル線は、大韓航空などがすでに毎日運航しています。そこにチェジュ航空というLCCが加わることで、旅行者が得られるのは主に「運賃の競争」です。同じ路線に複数の航空会社が飛ぶ場合、互いの価格が意識されやすくなります。特にチェジュ航空は早期購入で運賃を抑えやすいLCCのため、時期と条件が合えば大韓航空より安く購入できる場面も出てきます。

また、フライト時刻の選択肢が増える点も実用的です。大韓航空とスケジュールが異なるため、旅程に合わせて選べる幅が広がります。

なお、神戸空港は三宮からポートライナーで約18分と、関西空港(電車で1時間以上)に比べてアクセスが格段に楽な空港です。大韓航空・チェジュ航空どちらを選ぶにしても、神戸エリアに住む人にとっては関西空港より出発しやすいという前提は変わりません。

神戸空港発の国際線 現行路線一覧(2026年夏スケジュール)

チェジュ航空の就航を含め、2026年夏時点で神戸空港からは韓国・台湾・中国の計3か国8路線(予定含む)が運航しています。

目的地航空会社運航頻度備考
ソウル(仁川)大韓航空毎日常設
ソウル(仁川)チェジュ航空毎日6月11〜30日のみ(新規)
ソウル(仁川)アシアナ航空週3便5月24〜29日のみ
清州エアロK航空週5〜6便6月4〜23日のみ
台北(桃園)エバー航空週3便(〜6/14)、毎日(6/15〜)6月から増便
台北(桃園)スターラックス航空週4〜7便
台中スターラックス航空毎日常設
南京・上海吉祥航空2026年10月24日まで欠航中
北京(大興)中国東方航空毎日(予定)運航開始日未定

就航開始から1年余りで、韓国・台湾・中国の各方面に路線が揃ってきました。ただし期間限定の路線が多く、常設されているのは大韓航空の仁川線とスターラックス航空の台中線が中心です。吉祥航空の中国線は2026年夏現在欠航中で、北京線も就航時期が未定のため、中国方面への便は今のところ使いにくい状況が続いています。

LCCを使う際の注意点

チェジュ航空はLCC(格安航空会社)のため、運賃には手荷物料金が含まれていません。機内持込荷物は10kgまで無料ですが、受託手荷物は15kg・20kg・25kgのオプションを別途購入する必要があります。空港カウンターで当日購入すると割高になるため、予約時にまとめて追加しておく方がコストを抑えられます。

また、チェジュ航空は韓国のLCCのため、日本語サポートに限りがある場合があります。予約・変更・払い戻しの条件は事前によく確認しておくことをおすすめします。

まとめ

神戸発ソウル線は大韓航空がすでに常設しており、チェジュ航空の参入はそこにLCCという選択肢が加わった形です。価格・スケジュール・手荷物条件をそれぞれ比較した上で、旅程に合う方を選ぶのが現実的です。神戸空港自体のアクセスの良さは共通のメリットなので、ソウル旅行を関西空港から計画している人は、神戸発も一度確認してみてください。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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