JR四国「サイクルトレイン愛ある伊予灘号」11月の3日間限定で運行
JR四国は、自転車を分解せずそのまま列車に持ち込める「サイクルトレイン愛ある伊予灘号」を2026年11月7日・14日・21日の3日間運行します。瀬戸内海を間近に眺めながら走る予讃線の愛ある伊予灘線区間が舞台で、サイクリストにとっては海沿いを自走しながら列車にも乗れる、両方楽しめる企画です。定員は1列車24名の事前予約制なので、参加を考えている方は早めに申し込み方法を確認しておく必要があります。
サイクルトレイン愛ある伊予灘号とは
運行区間は予讃線の松山駅から伊予大洲駅までで、乗降できる駅は松山、南伊予、伊予市、伊予上灘、下灘、伊予長浜、五郎、伊予大洲の8駅です。この区間は「愛ある伊予灘線」という愛称で呼ばれ、瀬戸内海のすぐそばを走る車窓の良さで知られています。
定員は1列車24名で、先着順の事前予約制です。料金は区間によって異なり、例えば松山駅から下灘駅までは片道950円・往復1900円、松山駅から伊予大洲駅までは片道1500円・往復3000円に設定されています。申し込みは愛媛県自転車新文化推進課、またはJR四国お客様サービス推進室の電話受付で行います。
なぜ自転車ごと持ち込める列車が必要なのか
愛媛県は「サイクリングパラダイスえひめ」を掲げ、県庁に「自転車新文化推進課」という専門部署を置くほど自転車観光に力を入れている自治体です。しまなみ海道を軸にしたサイクルツーリズムのブランド化を進め、国際サイクリング大会「サイクリングしまなみ」の開催なども手がけてきました。
愛ある伊予灘線は、その中でもしまなみ海道とは別の魅力を持つ路線です。下灘駅は「日本一海に近い駅」として知られ、海岸沿いを走る車窓の良さからサイクリストにも人気のエリアですが、片道だけ自走して帰りは輪行、つまり自転車を分解して専用の袋に収めてから列車に積むという手間がこれまでは必要でした。サイクルトレインであれば分解不要のまま列車に積み込めるため、海沿いを自走する行き(または帰り)と、列車で移動する行き(または帰り)を自由に組み合わせられるようになります。
この取り組みには、しまなみ海道に集中しがちな県内のサイクリング需要を、南予方面の伊予灘沿いにも分散させたいという狙いがあると考えられます。合わせて、愛ある伊予灘線自体が通学・通勤利用だけでは厳しい利用者数の少ないローカル線区間であることも見逃せません。日常利用の需要が限られる路線に、サイクリングという新しい観光需要を上乗せすることで、路線全体の利用実績を積み上げる効果も期待されているとみてよさそうです。
利用者への影響と対処法
参加するには事前予約が必須で、定員が24名と少ないため、運行日が決まったら早めに愛媛県自転車新文化推進課かJR四国お客様サービス推進室へ電話で申し込むことをおすすめします。持ち込む自転車のサイズや台数の制限など、細かい条件は申し込み時に確認しておくと当日のトラブルを避けられます。
せっかく片道・往復どちらの料金設定もあるので、行きは松山駅から下灘駅まで列車で移動してそこから伊予大洲方面へ自走し、帰りはまた列車に乗って松山駅へ戻るといった使い方ができます。逆に行きを自走にして帰りだけ列車を使うことも可能で、自分の体力や当日の天候に合わせて柔軟にプランを組めるのがこの企画の強みです。
運行日は11月の3つの土曜日に限られているため、瀬戸内海沿いの紅葉シーズンに合わせてサイクリングの計画を立てたい方は、早めに日程を押さえておくとよいでしょう。


コメント