ビーマン・バングラデシュ航空が2026年7月27日、運休していた東京/成田〜ダッカ間の直行便を運航再開します。同路線が運休したのは2025年7月のことで、わずか1年での復活です。ただし再開後の体制は週1往復、月曜運航のみと、以前より大きく縮小されています。日本とバングラデシュを直接結ぶ唯一の定期便が戻ってくる意味と、実際にこの路線を使うことになる人が知っておきたいポイントを整理します。
運航再開の概要
再開後のスケジュールは、BG377便が成田14:30発・ダッカ18:30着、BG376便がダッカ02:55発・成田12:45着で、いずれも月曜日のみの運航です。使用機材はボーイング787-8で、航空券の販売はすでに始まっています。直行便を使えば、往路はおよそ7時間、復路はおよそ6時間30分でダッカへ到着でき、これまでバンコクやシンガポール、クアラルンプールなどを経由していたルートに比べて大幅に移動時間を短縮できます。
なぜ運休し、なぜ今再開するのか
運休の理由は8億4000万タカの累積損失
同路線は2023年9月1日、17年ぶりの直行便として復活しました。当初は週3往復でしたが、2024年10月27日には週2往復に減便され、2025年7月についに運休となっています。この間、路線単独で8億4000万タカ(現在のレートで換算すると約11億円)の損失を計上し、月平均でも4000万タカ(約5200万円)規模の赤字が続いていたとされています。搭乗率の低さに加え、機材繰りの厳しさや燃料費を含む運航コストの上昇が重なり、採算が合わない状態が続いていたとみられます。
再開の決め手は収益改善の兆しと両国の政策的な後押し
一方で、運休直前の時期には収益性が改善する兆候も見え始めていたと報じられています。完全に路線から撤退するのではなく、需要の動きを見極めた上での再開という判断があったと考えられます。加えて、日本とバングラデシュの経済・貿易関係の強化や、両国間の人的交流を今後さらに促進したいという両国政府の方針も、再開を後押しした要因とされています。週3往復からいきなり元の規模に戻すのではなく、週1往復という最小限の体制からスタートするのは、赤字を出した反省を踏まえ、需要を確認しながら段階的に便数を積み増していく手堅い経営判断と言えそうです。
旅行者への影響と対処法
対象になるのは在日バングラデシュ人や技能実習生・留学生
法務省の統計では、在日バングラデシュ人は2023年12月末時点で27,962人となっています。技能実習や留学を目的とした新規入国者数も増加傾向にあり、バングラデシュ国内にはすでに日本語学校が100校ほどあるとされています。今回の直行便再開は、母国との行き来が多いこうした層にとって、乗り継ぎなしで帰省や一時帰国ができる選択肢が戻ってくることを意味します。
週1便のみのため、席の確保は早めに動くのが安全
往復とも月曜運航の週1便のみという体制のため、お盆や年末年始などの繁忙期はもちろん、通常期でも座席の確保が難しくなることが見込まれます。渡航日程がすでに決まっている場合は、早めに予約を済ませておくことをおすすめします。
月曜以外に渡航したい場合は経由便も選択肢に入れる
月曜以外の日程で渡航したい場合や、直行便に空席がない場合は、タイ国際航空(バンコク経由)やシンガポール航空(シンガポール経由)といった経由便を使う方法もあります。所要時間は直行便より長くなりますが、曜日の制約を受けずに手配できる点はメリットです。日程に合わせて直行便と経由便を比較しながら選ぶとよいでしょう。
まとめ
成田〜ダッカ線は、一度は採算面の課題から運休した路線が、需要の見極めと両国の後押しを受けて復活した事例です。ただし再開当初は週1便のみと座席数が限られるため、渡航予定がある人は早めの予約が欠かせません。月曜運航に日程が合わない場合は、経由便との比較も含めて計画を立てることをおすすめします。

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