「のぞみ」年末年始が2人予約で最大4960円引き!JR東海・西日本「EX早特☆期間限定セール」

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年末年始の新幹線は料金が高く、早割もほとんど使えません。そのイメージを一部だけ崩す商品が発売されます。JR東海とJR西日本は2026年10月2日、「EX早特☆期間限定セール!」の年末年始版を発表しました。2人以上で同時予約すれば、東京・品川・新横浜発着の「のぞみ」普通車指定席が区間に応じて割引価格になります。発売開始は2026年11月5日5時30分からです。対象区間、料金、購入時の注意点を整理します。

なぜ年末年始にセールを組んだのか

東海道・山陽新幹線の早特商品(EX早特21、EX早特1など)には「設定除外日」があり、ゴールデンウィーク・お盆・年末年始は原則としてすべての早特が使えません。2025年度の除外日は年末年始が12月26日から1月4日までとされており、この期間は通常運賃か正規の指定席料金で乗るしかないのが基本でした。

一方で、年末年始の東海道新幹線は指定席の需要が年間でもっとも集中する時期です。JR西日本が2025年12月16日に公表した年末年始期間(2025年〜2026年)の指定席予約状況によると、提供席数278万席のうち予約済みは120万9千席で、前年同時期比100%でした。混雑が常態化している時期だからこそ、席を埋めきれていない列車や時間帯を割引で動かす余地が生まれます。

今回のセールにも「2人以上の同時予約」という条件が付いています。これは家族や友人同士のグループ旅行・帰省需要を狙ったものです。1人分だけの購入を対象外にすることで、個人の単独利用にまで割引を広げずに済み、JR側は収益を大きく落とさずに「複数人分の座席を一度に確定させる」予約を増やせます。グループ単位の予約は空席のまま残るリスクが低く、満席率を上げる手段として理にかなっています。

このセール自体は2026年に始まった新しい取り組みです。最初の実施は2026年6月4日に発表された「お盆版」で、上り8月7日〜10日、下り8月13日〜16日の「のぞみ」が対象でした。今回の年末年始版は、同じ仕組みを別の繁忙期に広げた2回目の実施にあたります。お盆の実績を踏まえて、JR東海・JR西日本が除外日そのものに風穴を開ける商品を定着させようとしている様子がうかがえます。

さらに今回の年末年始には、もう一つの事情が重なります。プレスリリースによると、2026年12月25日から2027年1月5日までは「のぞみ」が「全席指定席(自由席設定なし)」で運転されます。自由席特急券やFREX・FREXパルなどの定期券を持っていても、この期間は「のぞみ」の自由席には乗車できません。つまり年末年始に「のぞみ」へ乗る人は、もともと指定席料金を払うしかない状況にあります。そのうえで「2人以上」という条件付きの割安な指定席を用意したのが、今回のセールの位置づけです。

対象区間と料金

対象は東京・品川・新横浜発着の「のぞみ」普通車指定席です。2人以上を同時に予約した場合の、おとな・こどもそれぞれ片道1名分の発売額は次のとおりです。割引額は「スマートEX」の基本商品で最繁忙期料金を利用した場合との比較です。

東京・品川・新横浜〜名古屋

おとな10,000円(割引1,500円)、こども5,000円(割引750円)

東京・品川・新横浜〜京都

おとな12,000円(割引2,370円)、こども6,000円(割引1,180円)

東京・品川・新横浜〜新大阪

おとな12,000円(割引2,920円)、こども6,000円(割引1,450円)

東京・品川・新横浜〜岡山

おとな14,000円(割引3,970円)、こども7,000円(割引1,980円)

東京・品川・新横浜〜広島

おとな15,000円(割引4,960円)、こども7,500円(割引2,480円)

区間が長くなるほど割引額も大きくなり、東京〜広島の2人利用では合計で最大9,920円お得になる計算です。

利用できる日程と発売期間

利用期間は上り・下りで日付が分かれています。

上り方面(名古屋・京都・新大阪・岡山・広島→東京・品川・新横浜)

2026年12月25日(金)〜31日(木)

下り方面(東京・品川・新横浜→名古屋・京都・新大阪・岡山・広島)

2027年1月2日(土)〜4日(月)

発売期間は2026年11月5日(木)5時30分から、各乗車日の40日前までです。発売開始以降は毎日0時00分〜23時59分が基本の販売時間ですが、システムメンテナンスの実施日は5時30分〜23時30分に短縮される場合があります。各乗車日の発売終了日は、上り12月25日乗車分が11月15日、12月31日乗車分が11月21日、下り1月2日乗車分が11月23日、1月4日乗車分が11月25日までとなっており、乗車日ごとに締切が異なります。早めに旅行日を決めている人ほど、発売終了日を前倒しで確認しておく必要があります。

購入方法と注意点

購入には「エクスプレス予約」または「スマートEX」の会員登録が必要です。スマートEXは年会費無料でWeb上から登録でき、このセールのためだけに使うなら十分です。エクスプレス予約は年会費1,100円(税込)がかかりますが、通年で会員向け割引が使えるため、新幹線を頻繁に利用する人は年会費を回収しやすくなります。

座席は購入時点では決まらない

このセールは予約時点では座席を指定できません。S Work席や車椅子対応座席を含め、座席の変更ができるのは乗車日1か月前の10時以降です。「購入した」だけでは座席が確定していない点に注意してください。

列車が仮の運行計画で決まる

予約時に選ぶ列車は、年末年始の運行計画が確定する前の「仮の運行計画」に基づいています。計画の確定にともなって列車が変更される場合があり、変更が生じたときはメールで案内されます。

1人分だけの予約は対象外

大人2人以上、または大人1人とこども1人などの組み合わせで、同時に2人分以上を予約することが条件です。1人分のみの購入では、このセールの価格は適用されません。

利用者への影響と対処法

年末年始に「のぞみ」で帰省や旅行を考えている人にとって、このセールは選択肢を広げるものです。特に自由席が設定されない期間だけに、どのみち指定席料金が必要になる以上、割引価格で確保できるメリットは大きくなります。

備えるべきことは3点です。まず、発売開始の2026年11月5日5時30分より前に、エクスプレス予約またはスマートEXの会員登録を済ませておくことです。当日になって初めて登録しようとすると、手続きの間に希望の列車が埋まる可能性があります。次に、利用したい乗車日の発売終了日を先に確認しておくことです。年末年始の後半の日程ほど発売終了日も後ろにずれますが、人気の時間帯は締切前に売り切れることがあります。最後に、1人旅の人はこのセールの対象にならない点を踏まえ、通常の指定席料金や他の割引商品と比較しておくことです。

対象外になりやすいケースとしては、1人での利用のほか、新大阪から博多方面まで足を延ばす場合も挙げられます。今回の対象は広島までで、博多以遠の山陽新幹線区間や九州新幹線は含まれていません。また対象列車は「のぞみ」に限られるため、「ひかり」や「こだま」を使う予定の人にはこのセールは適用されません。年末年始の旅程を組む際は、乗る列車の種別と区間の両方を事前に確認しておくことをすすめます。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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