ANA成田〜バンクーバー線が3年ぶり復活 6月5日から夏季期間運航スタート

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ANA(全日本空輸)が2026年6月5日から8月31日にかけて、成田〜バンクーバー線の期間運航を再開します。2023年に羽田へ移管してから約3年ぶりの成田復活で、既存の羽田線と合わせると東京〜バンクーバー間は毎日2往復・週14往復の体制になります。カナダ旅行を計画している方にとって、出発空港の選択肢が増える夏になりそうです。

3年ぶりの成田復活——その背景

ANAはコロナ禍からの国際線回復が本格化した2023年、政府から割り当てられた羽田空港の国際線昼間発着枠を活かして、バンクーバー線の就航地を成田から羽田へ変更しました。羽田は都心へのアクセスが良く、外国人観光客にも便利なため、路線の効率化を図るうえで合理的な判断でした。

ただし羽田の1日1往復だけでは、夏の需要ピーク(7〜8月)に対応しきれないことが課題でした。この時期はカナダへのワーキングホリデー出発者・留学生の渡航が集中し、現地在住の日本人の一時帰国需要も重なります。旅行者が多い一方で座席数が限られており、早期に満席になるケースが増えていました。

ANAの2026年度輸送計画では、機材を需要に応じて柔軟に配置する方針が打ち出されています。夏季にはオーストラリア・パース路線の運航を縮小することで787-9型機に余裕が生まれ、その機材を繁忙期の成田〜バンクーバー線に充てるという構図です。機材稼働率を最大化しながら旅客需要に応える、ANA式の季節運航戦略といえます。

2026年夏のダイヤ詳細

成田線・羽田線を合わせた運航情報は以下のとおりです。

成田線(2026年6月5日〜8月31日の期間限定)

便名区間出発到着機材
NH136成田 → バンクーバー17:5510:40(現地時間)787-9
NH135バンクーバー → 成田12:30(現地時間)14:40(翌日)787-9

羽田線(通年毎日1往復)

便名区間出発到着機材
NH116羽田 → バンクーバー21:5514:55(現地時間)787-9
NH115バンクーバー → 羽田16:55(現地時間)19:05(翌日)787-9

成田線の所要時間は成田発が約8時間45分、バンクーバー発が約10時間10分です。

旅行者への影響と選び方

成田発NH136便の特徴

夕方17時55分発という時間帯は、午前中に自宅や職場を出発して余裕を持って空港へ向かえるのが利点です。バンクーバー着が現地時間の午前10時40分なので、着いたその日から観光や手続きをスタートできます。

成田アクセスが便利な方——千葉・埼玉・北関東・東海・中京方面からの旅行者——には羽田よりも乗り換えが少ない場合があります。

東南アジア・南アジアからの乗り継ぎも想定した設計

成田17時55分発という時間帯は、日本人の出発者だけでなく、東南アジア・南アジアからの乗り継ぎ客も意識した設定です。

バンクーバーは「アジアから最も近い北米の大都市」として知られており、東南アジア・インド・南アジアからカナダへ向かう旅行者にとって、日本乗り継ぎは有力な選択肢の一つです。特にインドはバンクーバーへの移民が多く、成田経由で移動する需要が根強いとANAは説明しています。中東情勢が不安定な時期には、中東経由を避けて日本経由を選ぶ旅行者が増える傾向もあります。

成田発着はバンコク・シンガポール・クアラルンプールなど東南アジア各都市からの便が多く乗り入れており、それらが午前〜午後に成田到着、夕方のNH136に接続しやすいダイヤになっています。ANAがバンクーバー線を成田で運航する理由の一つに、こうしたアジア各地からの乗り継ぎ需要の取り込みがあります。

羽田線と比較すると

最も大きな違いは出発時間帯です。羽田線のNH116便は深夜21時55分発で現地14時55分着。深夜出発のため空港の混雑が少なく、入国審査をスムーズに通過できるメリットがあります。

一方、成田線のNH136便は夕方17時55分発で現地10時40分着。現地着が午前中なので、着いたその日から目いっぱい動けます。

復路についても差があります。成田線(NH135)はバンクーバー現地時間12時30分発で成田14時40分(翌日)着。羽田線(NH115)は現地16時55分発で羽田19時05分(翌日)着です。旅程や帰着後の動き方に合わせて便を選んでみてください。

早めの予約を

7〜8月の繁忙期は座席の埋まりが早く、早期割引「スーパーバリュー」や「早割」運賃は先着順です。旅程が決まったら日程を固め、早い段階で予約することをおすすめします。カナダへの渡航にはeTA(電子渡航認証)が必要ですので、初めてカナダを訪れる方はパスポートと合わせて事前申請を済ませておきましょう。

まとめ

成田〜バンクーバー線の夏季期間運航は、3年ぶりの復活です。東京〜バンクーバーが毎日2往復体制になることで席数が増え、旅行計画が立てやすくなりました。成田発の夕方便はタイムスケジュール的にも余裕があり、夏の北米旅行の選択肢として検討する価値があります。運航は8月31日までの限定ですので、カナダ旅行を考えている方は早めに予約状況を確認してみてください。

参考リンク

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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