2026年6月1日以降に発券する航空券から、ANA(全日本空輸)とJAL(日本航空)の国際線燃油サーチャージが大幅に引き上げられています。欧州・北米方面では片道最大5万5,000円となる見通しで、往復で10万円以上の上乗せになるケースもあります。夏の海外旅行を計画中の方は、発券のタイミングに注意が必要です。
6月からの新しい金額
現在確認されている6月〜7月発券分のサーチャージは以下のとおりです(1人片道・日本発)。
| 路線区分 | JAL | ANA |
|---|---|---|
| 欧州・北米・中東・オセアニア | 約50,000円 | 約55,000円 |
| ハワイ・インド・インドネシア等 | 約30,000円前後 | 約35,000円前後 |
| 東アジア(韓国除く) | 約12,000円前後 | 約14,000円前後 |
| 韓国 | 約5,900円 | 約6,500円 |
4〜5月発券分と比べると、欧州・北米方面では約7割増、韓国方面では約2倍近い上昇です。往復にすると欧州・北米方面は10万円〜11万円の上乗せになります。
最新の確定金額はANA公式サイト・JAL公式サイトでご確認ください。
なぜここまで上がるのか
イラン戦争と原油高の直撃
今回の急騰の引き金は、2026年2月28日に始まった米国・イスラエルによるイラン攻撃です。開戦直後からホルムズ海峡の通航が事実上困難になり、湾岸産油国からのタンカー輸送が滞りました。原油価格が急騰したため、そこから精製されるジェット燃料の市況価格も連動して跳ね上がっています。
円安がサーチャージをさらに押し上げた
サーチャージはジェット燃料の市況価格(シンガポールケロシン相場)と為替レートをもとに算出されます。2026年3月中旬には1ドル=159円台と、2024年7月以来の水準まで円安が進行しました。燃料価格の上昇に円安が重なり、円換算の負担額が一段と大きくなった形です。
現行制度の「上限値」に到達
現行の燃油サーチャージ制度には、市況に応じた段階的な料金テーブルがあります。6月以降の水準は制度上の最高ランクに達する見通しで、さらに原油が高騰した場合には制度自体の改定が議論される可能性もあります。
発券タイミングで金額が決まる仕組み
燃油サーチャージは「フライト日」ではなく「チケットを購入(発券)した日」の料金が適用されます。つまり、6月に搭乗する予定でも、5月31日までに発券していれば5月の料金が適用され、差額が大きい路線ほどメリットがあります。
逆に言えば、搭乗が9月でも8月発券分は6月と同水準か、さらに高くなる可能性があります。夏休みや秋の旅行に向けて検討中の方は、早めの発券が有効な対策です。
マイルで予約する場合はどうなる
ANAのマイル特典航空券は燃油サーチャージが一切かかりません。JALのマイル特典航空券も原則として燃油サーチャージ不要です(一部コードシェア便を除く)。欧州や北米への旅行を計画しているなら、マイルを使った特典航空券は今後ますます有利になります。
ただし特典航空券には座席数の制限があり、夏の人気路線は早い段階で埋まります。マイルが貯まっている方は優先的にチェックしてみてください。
まとめ
2026年6月以降に発券するANA・JAL国際線の燃油サーチャージは、イラン戦争と円安の影響で現行制度の最高水準に達する見込みです。欧州・北米方面は片道5万円前後と、数年前と比べると桁違いの水準です。
海外旅行の総費用を考えるときは、航空券の「本体価格」だけでなく燃油サーチャージを含めた実質支払い額で比較することが重要です。発券のタイミング、マイル活用、LCCの活用(LCCは燃油サーチャージを別途請求しない場合が多い)を組み合わせて、旅行費用を抑えるプランを立ててみてください。

コメント