フィリピン航空、成田・関西〜マニラ線をトリプルデイリー化 新千歳線も増便 2026年冬ダイヤ

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フィリピン航空(Philippine Airlines)が、2026年冬ダイヤで日本路線を大幅に増やします。成田・関西発着のマニラ線をそれぞれ1日3往復のトリプルデイリー体制にするほか、新千歳〜マニラ線も便数を拡大します。冬は訪日フィリピン人と、フィリピンへ向かう日本人の双方の需要が重なる時期にあたります。増便の具体的な中身と、フィリピン航空がこのタイミングで投資を強めている理由を整理します。

増便の中身:成田・関西はトリプルデイリー、新千歳も拡大

成田〜マニラ線は、2026年10月25日(資料によっては26日と表記される場合もあります)から2027年3月27日まで、現行の週14便から週21便に増え、1日3往復のトリプルデイリー体制になります。関西〜マニラ線も同じ期間、1日2往復(週14便)から1日3往復(週21便)に拡大され、新設便は関西21時20分発・マニラ翌0時50分着のPR439便、マニラ3時20分発・関西7時55分着のPR440便です。いずれも機材はエアバスA321型機で、ビジネス12席・エコノミー187席の199席仕様が使われます。

新千歳〜マニラ線は、2026年11月24日から2027年2月27日まで、週3往復(月・水・金)から週5往復(月・火・水・金・土)に拡大されます。通常期はビジネス12席・エコノミー156席のA321neo型機を使いますが、年末年始の12月23日・25日、翌年1月2日・6日は需要ピークに対応して大型のA330型機に切り替える計画です。新千歳線は2025年11月に5年ぶりに季節運航として再開されたばかりで、今回はその翌シーズンでの早くも増便となります。

日本6空港体制で週87便に

フィリピン航空は現在、成田・羽田・関西・中部(セントレア)・福岡・新千歳の6空港に就航しており、今回の増便が完成すると日本路線全体で最大週87便体制になるとフィリピン航空自身が発表しています。成田・関西からはマニラ線に加えてセブ島への直行便も別途運航しており、日本各地からフィリピンへの選択肢は年々広がっています。

双方向需要を狙う背景

今回の増便がタイミングを含めて理にかなっているのは、フィリピン航空の財務基盤が整ってきた時期と重なるからです。フィリピン航空は2025年通期で純利益1億6,040万ドル(前年比6.1%増)、営業利益2億2,800万ドル(営業利益率7%)、旅客数1,630万人(同4.3%増)を計上し、四半期ベースで15期連続の黒字を続けています。2026年7月21日にはファーンボロー航空ショーでエアバスA350-1000を9機追加発注する覚書を結ぶなど、機材投資も積極化しています。財務体質が固まったことで、季節波動の大きい冬ダイヤへ機材と便数を積み増す余力が生まれたと見るのが自然です。

需要の面でも土台があります。訪日フィリピン人数は2025年に88万5,100人(前年比8.1%増)となり、2023年の62万2,000人からさらに積み上がっています。一方で日本国内には2025年6月末時点で34万9,714人のフィリピン人が暮らしており(前年同月比5.2%増、国籍別では中国・ベトナム・韓国に次ぐ4位)、技能実習生に限ってもフィリピン国籍は全体の9.3%を占め、ベトナム・インドネシアに次ぐ3位です。フィリピン航空のリチャード・ナットール社長は今回の増便について、冬季は訪日フィリピン人の需要とフィリピンへ渡航する日本人の需要が双方向でピークを迎えると説明しており、観光・ビジネス・文化交流に加えて貨物需要の増加にも対応する狙いがあるとコメントしています。年末年始は在日フィリピン人の一時帰国と、日本人の海外旅行がちょうど重なる時期であり、新千歳線でA330型機に切り替えるのもこの需要の山を取りこぼさないための判断だと考えられます。

なお、成田・関西〜マニラ線には日本航空や全日空、セブパシフィック航空なども便を運航していますが、各社の2026年冬時点の正確な便数は今回確認できておらず、競合各社との便数比較は不明です。

旅行者への影響と対策

日本からフィリピンへ渡航する場合、成田・関西発なら選べる便の時間帯が広がり、特に関西発の深夜出発・マニラ早朝着となるPR439便は、現地到着後すぐに1日を使いたい人に向いています。年末年始に新千歳からフィリピンへ向かう予定がある人は、A330型機投入日(12月23日・25日、1月2日・6日)を狙うと座席の余裕が生まれやすくなる可能性があります。

在日フィリピン人にとっては一時帰国の選択肢が増える増便ですが、冬季は双方向で需要のピークが重なる時期でもあるため、運賃は早めの時期のほうが抑えやすい傾向にあります。年末年始の渡航を考えている人は、増便開始後のスケジュールが正式に予約サイトへ反映され次第、早めに運賃を確認しておくことをおすすめします。

まとめ

フィリピン航空は2026年冬ダイヤで、成田・関西〜マニラ線をトリプルデイリー化し、新千歳線も便数を拡大します。財務体質の改善と機材投資の積極化を背景に、訪日フィリピン人とフィリピンへ渡航する日本人の双方向需要を取り込む狙いです。年末年始に日本〜フィリピン間を利用する予定がある人は、増便後のスケジュールと運賃を早めにチェックしておくとよさそうです。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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