AIRDOが2026年度下期の運航計画を発表しました。対象は2026年10月25日から2027年3月27日までの冬ダイヤ期間で、11路線を1日32往復64便で運航します。焦点は二つあります。夜遅い時間に飛ぶ羽田〜新千歳線の43便・44便を冬も継続すること、そして2月から3月にかけて羽田〜女満別線を1往復増やし、その分だけ羽田〜帯広線を1往復減らすことです。冬ダイヤ期間搭乗分の航空券は8月25日から売り出されます。
路線別の便数
冬ダイヤ期間の1日あたりの便数は次のとおりです。合計は32往復64便で、夜間便が飛ばない日は31往復62便になります。
| 路線 | 1日あたりの便数 |
|---|---|
| 羽田〜札幌(新千歳) | 12往復24便(通常時11往復22便) |
| 羽田〜旭川 | 3往復6便 |
| 羽田〜函館 | 2往復4便 |
| 羽田〜女満別 | 2往復4便(期間限定で3往復6便) |
| 羽田〜帯広 | 3往復6便(期間限定で2往復4便) |
| 羽田〜釧路 | 2往復4便 |
| 札幌(新千歳)〜仙台 | 3往復6便 |
| 札幌(新千歳)〜神戸 | 2往復4便 |
| 札幌(新千歳)〜福岡 | 1往復2便 |
| 名古屋(中部)〜札幌(新千歳) | 1往復2便 |
| 名古屋(中部)〜函館 | 1往復2便 |
使用機材はボーイング767-300型機4機とボーイング737-700型機8機の計12機体制で、現在と変わりません。
夜間便は羽田21時30分発、新千歳23時05分着
羽田〜新千歳線の43便・44便は、いわゆる夜間帯の便です。43便が羽田21時30分発・新千歳23時05分着、44便が新千歳21時45分発・羽田23時30分着で、機材は737-700型機です。運航日は10月25日から1月31日までが毎週月・木・金・土・日を中心とし、祝日や年末年始は火・水にも設定されます。2月1日から3月27日までは毎日運航で、冬ダイヤ期間中の運航日数は131日になります。
この便で押さえておきたいのは、AIRDO自身が「到着後、JRを含めた地上交通への接続を想定していない」と明言していることです。遅延で到着が遅れた場合でも交通費や宿泊費は負担しないこと、ターミナルビルの閉館時間中は原則として館内にとどまれないことも、あわせて案内されています。到着してから移動手段を探すのではなく、空港連絡バスやタクシー、あるいは空港周辺での宿泊まで含めて、予約の段階で決めておく必要があります。
12機で32往復を回すための組み替え
AIRDOの機材は12機のままで、便数だけが積み上がっています。夜間便を冬も継続する意味は、この一点に集約されます。夕方までの行程を終えた機材にもう1往復させれば、機材や整備、空港での固定費といったコストは変わらないまま、売れる座席だけが増えます。1機あたりの1日の稼働時間を延ばすやり方は、機材数を簡単には増やせない中堅航空会社が採る最も現実的な収益改善策です。羽田〜新千歳という国内最大級の路線だからこそ、夜遅い時間帯でも一定の需要が見込めるという判断もあるのでしょう。
女満別と帯広の扱いは、その制約をさらに分かりやすく示しています。増便する期間(10月25日、10月27日、および2月5日から3月8日までの計34日)と、減便する期間はぴったり同じです。1往復ぶんの機材と乗務員を、需要が強い路線へ移しているのであって、供給全体が増えているわけではありません。
なぜ2月から3月上旬に女満別なのかといえば、この時期の道東は流氷が接岸し、網走・知床という冬にしか成立しない観光地が最盛期を迎えるからです。オホーツク側は夏より冬に集客力が高まる、国内では珍しい地域です。一方の帯広・十勝は、冬にも観光需要はあるものの、真冬に限って旅客が跳ね上がる構造ではありません。同じ北海道でも需要の山が来る時期が違うため、その差を機材の移動で吸収したと読むのが自然です。
AIRDOはソラシドエアと共同持株会社リージョナルプラスウイングスを2022年10月に設立し、部品や燃料の共同調達、羽田空港のカウンターや管理部門の集約でコストを削ってきました。ただし機材そのものを増やす段階には至っていません。今回の計画は、限られた12機をどう配るかという問いへの答えであり、拡大というより最適化の色が濃い内容です。
旅行者が取るべき対応
まず夜間便を使うかどうかです。羽田を21時30分に出られると、東京での用事を終えてから当日中に北海道へ入れます。ただし新千歳到着は23時05分で、鉄道での移動は当てにできません。札幌市内まで出る予定なら深夜の移動手段を自分で確保するか、空港近くに1泊して翌朝動くほうが確実です。逆に千歳・恵庭方面が目的地なら、この便は使い勝手が良い選択肢になります。
道東方面を計画している人は、期間を意識して日程を組んでください。2月5日から3月8日までは羽田〜女満別が3往復に増え、流氷の時期に合わせた旅程が立てやすくなります。同じ期間の羽田〜帯広は2往復に減るため、便の選択肢が狭まります。十勝方面へこの時期に行くなら、早めに予約したほうが安全です。
冬ダイヤ期間の航空券は8月25日から発売されます。年末年始や2月の連休を絡めた旅行を考えているなら、発売直後の在庫が最も豊富なタイミングです。特に減便がかかる期間の帯広線は、後から探すと選べる便がほとんど残っていない事態になりかねません。
まとめ
AIRDOの2026年度冬ダイヤは、11路線1日32往復64便、12機体制での運航です。羽田〜新千歳線の夜間便43便・44便は131日運航されますが、到着後の地上交通は自力で手配する前提の便です。羽田〜女満別線は2月5日から3月8日などの34日間に3往復へ増え、その裏で羽田〜帯広線が2往復に減ります。流氷の時期に道東を訪ねたい人、夜まで東京で用事を済ませてから北海道入りしたい人は、8月25日の発売開始に合わせて予定を固めておくとよいでしょう。


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