ANAマイルのnanaco交換、10月6日から2割減 半年で2度目の引き下げ

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何が変わるのか

ANAマイレージクラブが、マイルをnanacoポイントに交換する際のレートを2026年10月6日申込分から引き下げます。2026年9月5日に発表されたもので、実は2026年4月22日にも同じnanacoポイント交換の仕組みに手が入ったばかりです。半年足らずのうちに2度目となる実質的な値下げで、貯めたマイルをnanacoポイントで使うつもりだった人には見逃せない変更です。今回の改定で何がどう変わるのか、そして今のうちに何をしておくべきかを整理します。

ANAマイレージクラブのnanacoポイント交換は、同一年度(4月1日〜翌年3月31日)内に何回交換したかによって交換率が変わる仕組みになっています。1万マイルの交換を「1口」と数え、年度内の1・2口目と、3口目以降とで扱いが分かれています。

年度内の交換回数 現行レート(〜10月5日申込分) 10月6日申込分から
1・2口目(1口=1万マイル) 交換率100%(1万マイル→1万ポイント) 交換率80%(1万マイル→8,000ポイント)
3口目以降 交換率50%(1万マイル→5,000ポイント) 交換率40%(1万マイル→4,000ポイント)

たとえば年度内で初めて2万マイル分(2口)を交換する場合、これまでは2万ポイントがそのまま受け取れましたが、10月6日以降は1万6,000ポイントに減ります。3口目にあたる1万マイルも、5,000ポイントから4,000ポイントへと目減りします。

なお、nanacoポイントを含む一部の提携ポイントについては、2026年4月22日申込分から「1日あたり合計2口・2万マイルまで」という上限がすでに設定されています。これは今回の改定でも変わらず、レート自体だけが下がる形です。

制度切り替えに伴い、2026年10月5日午前10時ごろから10月6日午後1時ごろまではシステムメンテナンスのため、nanacoポイントへの交換申込自体ができなくなります。メンテナンス終了後の申込分から新レートが適用されます。

なぜ今、半年で2度目の引き下げなのか

nanacoポイントはマイルの「現金化ルート」だった

nanacoポイントは、セブン-イレブンやイトーヨーカドーなど全国の対応店舗で1ポイント=1円としてそのまま使えます。マイルの交換先の中でも、使い道を選ばず生活費に直結させられる数少ない選択肢のひとつで、フライトにはほとんど乗らずクレジットカード決済だけでマイルを積み上げる、いわゆる陸マイラーにとっては特典航空券よりも扱いやすい「出口」として使われてきました。

ANAにとって、マイルを特典航空券に使ってもらう分には、空席となる座席を埋める形での提供になるため、追加でかかる費用は限定的です。一方でnanacoポイントへの交換は、現金相当の負債をそのまま外部の電子マネーへ払い出す行為で、旅客収入には一切結びつかないままマイル引当金としての費用だけが発生します。フライト需要につながらない交換先を狭めるのは、ANAの収益構造から見て合理的な判断といえます。

4月の措置だけでは足りなかった

2026年4月22日の改定では、年度内の交換回数によってレートを100%と50%に分け、さらに1日2口・2万マイルまでという上限を設けました。それにもかかわらず、わずか半年後の今回、レートそのものをさらに引き下げる措置に踏み切っています。上限を設けるだけでは、年間を通じた大口の交換を十分に抑えきれなかった可能性がうかがえます。上限という「量」の制限に加えて、レートという「単価」まで下げることで、二重に歯止めをかけた形です。

ANAは2025年6月24日以降の予約・発券分から、国際線特典航空券についても一部のシーズン・クラス(エコノミーのハイシーズンやビジネスクラスの全シーズンなど)で必要マイル数を引き上げており、特典航空券自体の実質値上げも同時期に進んでいます。特典航空券とnanacoポイント交換の両方でマイルの実質価値を下げているという事実を並べると、ANAが今、マイルの使い道を絞り込みながら、貯まったマイルの総量そのものをコントロールしようとする局面にあることがうかがえます。

旅行者への影響と対処法

まず影響が大きいのは、年度内(2026年4月以降)にまだnanacoポイントへの交換を1回もしていない、または1回しかしていない人です。10月5日のメンテナンス開始前に交換を済ませておけば、1・2口目は従来どおり交換率100%が適用されます。1日の上限が2口・2万マイルまでなので、まとまった量を交換したい場合は、9月中から10月4日までの間に日をまたいで複数回に分けて手続きを済ませておく必要があります。

すでに3口目以降の交換に入っている人は、10月6日以降の交換率40%を前提に、そもそもnanacoポイントに交換する量を見直したほうが得策です。特典航空券は路線や時期によっては片道1万マイル前後から取れることもあり、単純にポイント化するよりもマイル1枚あたりの価値を高く使える場合があります。マイルをどう使うかで迷っている場合は、nanacoポイントに変える前に、行きたい路線の特典航空券に必要なマイル数を確認してから判断することをおすすめします。

nanacoポイント以外にも、楽天ポイントやVポイントなど「1日2口・2万マイルまで」の同じ上限が適用されている提携ポイントがあります。マイルを現金同等の形でこまめに使う運用をしている人は、こうした提携ポイント全体の扱いが年々厳しくなっている流れを踏まえて、今後のマイル戦略を見直しておくとよいでしょう。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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