スターラックス航空が那覇〜台北線を週11往復へ増便 9月1日から夕方発の2便目が加わります

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増便後のダイヤと機材

スターラックス航空が、沖縄/那覇〜台北/桃園線を2026年9月1日から10月23日まで期間増便します。現在の1日1往復に、火・木・金・土曜の週4往復を追加し、週11往復という体制になります。追加されるのは夕方に那覇を発つ便で、これまで1日1回しか選べなかった時間帯に、もう1つの選択肢が生まれます。沖縄と台湾を結ぶ路線は各社が供給を積み増している最中で、今回の増便もその流れのなかにあります。

期間中の運航ダイヤは次のとおりです。既存の1往復と追加の1往復では、使用する機材が異なります。

便名 区間 時刻 運航日 機材
JX871 沖縄/那覇→台北/桃園 15時50分発/16時25分着 毎日 エアバスA330-900型機
JX870 台北/桃園→沖縄/那覇 12時00分発/14時40分着 毎日 エアバスA330-900型機
JX1871 沖縄/那覇→台北/桃園 18時50分発/19時25分着 火・木・金・土 エアバスA321neo型機
JX1870 台北/桃園→沖縄/那覇 15時10分発/17時50分着 火・木・金・土 エアバスA321neo型機

所要時間は那覇発が1時間35分、桃園発が1時間40分です。増便の対象期間は2026年9月1日から10月23日までとなっています。

スターラックス航空が那覇〜台北/桃園線を開設したのは2022年10月28日で、札幌/新千歳線と同時の就航でした。当時はビジネスクラス8席とエコノミークラス180席を配置したエアバスA321neo型機による1日1往復で、東京/成田、大阪/関西、福岡に続く日本の就航都市として、札幌/新千歳とあわせて4都市目・5都市目の開設でした。現在は幅の広い胴体を持つA330-900型機が入っており、4年足らずで路線の位置づけが変わってきたことが分かります。同社は2025年8月2日から9月4日にかけても、火・木・土曜に週3往復を追加して週10往復とする臨時増便を行っており、繁忙期に供給を積む形はこの路線で定着しつつあります。

機材を大きくせず、便数を増やした理由を考えます

すでにA330-900型機という大型の機材が入っている路線で、さらに座席を増やしたいのであれば、機材をもう一段大きくするという方法もあります。実際にスターラックス航空は、札幌/新千歳〜台北/桃園線で2026年12月からA350-1000型機を投入し、座席数を306席から350席へ増やすことを決めています。それでも那覇線では大型化ではなく、小型のA321neo型機で2便目を足すという選択をしました。

この違いは、路線の距離と需要の性格から説明できます。那覇と台北のあいだは1時間半ほどしかなく、日帰りに近い使い方も成り立つ距離です。こうした近距離の路線では、座席の数より「何時に出られるか」のほうが選ばれる理由になります。1日1便しかなければ、その時間に予定を合わせられない人は最初から検討の対象外になってしまいます。便数を2つにすれば、大型機で座席だけ増やす場合よりも幅広い層をつかまえられます。

時間帯の設計にも意図が見えます。追加便は桃園15時10分発で那覇17時50分着、折り返しが那覇18時50分発で桃園19時25分着です。台湾から沖縄へ来る人にとっては、午前中を台北で過ごしてから午後に移動でき、帰りは沖縄の最終日を夕方まで丸ごと使えます。既存のJX870は桃園12時00分発ですから、朝早く空港へ向かう必要がありました。夕方の便が加わることで、1泊2日や2泊3日の短い旅行でも現地の時間を削らずに済みます。滞在時間を長く取れる便は、それだけで運賃を上乗せしやすくなります。

追加の期間が9月1日から10月23日に設定されている点も理にかなっています。10月10日の國慶日(双十節)は土曜日で、前日の10月9日が振替休日となるため、台湾では3連休になります。夏休みの終盤から10月の連休までをひとまとめにして供給を積み、冬ダイヤが始まる直前の10月23日で区切るという組み方です。通年で1往復増やせば機材と乗務員を年間を通じて確保する必要がありますが、期間を区切れば既存の機材繰りの範囲で対応できます。需要が読める時期だけ供給を足すという、リスクを抑えた増やし方だといえます。

沖縄の台湾路線は各社が供給を積み増している

今回の増便は、スターラックス航空1社の判断というより、沖縄発着の台湾路線全体が厚みを増している流れのなかで理解したほうが実態に近いと考えられます。

チャイナエアラインは2026年7月21日に那覇〜台中線の運航を再開し、8月13日には同じ路線を1日2往復のダブルデイリーへ増便しました。タイガーエア台湾は2026年3月30日に那覇〜台中線へ就航し、同じ日から那覇〜高雄線を1日最大2往復へ増便しています。台北だけでなく台中、高雄と就航先が広がり、それぞれで便数が積み上がっているのが今の沖縄です。さらにスターラックス航空については、2027年1月から高雄〜沖縄/那覇線を開設する計画も台湾側から明らかにされています。

台湾の航空会社にとって、沖縄は飛行時間が短く機材の回転を稼げるうえに、リゾート路線として運賃を高めに設定しやすい市場です。同じ距離帯でも、通勤に近い性格の路線と観光目的の路線では取れる単価が違います。加えて沖縄は、台湾から見て気軽に行ける海外でありながら、食事や買い物、街の雰囲気が国内とは明確に異なります。近くて単価が取れるという条件がそろっているため、各社が競って供給を増やしているのだと考えられます。

沖縄から台湾へ行く人にとっての使い勝手

日本側から見ると、今回の増便でいちばん価値があるのは復路のJX1870です。桃園15時10分発なので、台北での最終日を昼過ぎまで使えます。従来のJX870は桃園12時00分発でしたから、最終日は朝食を済ませたらすぐ空港へ向かう形になっていました。3時間の差は、短い旅行では体感がかなり違います。

往路のJX1871も那覇18時50分発ですので、出発日を1日使えます。沖縄に住んでいる人であれば、仕事を終えてから空港へ向かって台北へ入るという行程も現実的です。ただし追加便は火・木・金・土曜の運航に限られます。日曜や月曜の移動を考えている場合は、これまでどおりA330-900型機の便を使うことになります。

機材の違いも押さえておいてください。追加便のA321neo型機は通路が1本の小型機で、ビジネスクラスの座席数も限られます。一方の既存便に入るA330-900型機は通路が2本ある大型機です。座席の広さや機内の設備を重視するなら既存便、時間帯を優先するなら追加便という選び方になります。

日程の面では、10月9日から11日にかけての台湾の3連休は座席が埋まりやすい時期です。この期間に台北へ行くなら早めに押さえたほうがよく、運賃を抑えたいなら9月中や10月中旬の平日を選ぶほうが有利です。そして増便は10月23日で終わります。10月25日から始まる冬ダイヤでどうなるかは別途の発表を待つ必要がありますので、10月下旬以降の旅程を組むときは便数が1日1往復に戻る前提で確認してください。

まとめ

スターラックス航空が沖縄/那覇〜台北/桃園線を2026年9月1日から10月23日まで期間増便し、火・木・金・土曜に1往復を追加して週11往復とします。追加便は那覇18時50分発と桃園15時10分発で、機材はエアバスA321neo型機です。既存の便はA330-900型機による那覇15時50分発と桃園12時00分発が毎日運航されます。

台北での最終日を昼過ぎまで使いたい人、沖縄を夕方に発ちたい人には使いやすい追加です。運航曜日が限られる点と、10月23日で増便が終わる点だけ注意して日程を組んでください。沖縄発着の台湾路線はチャイナエアラインやタイガーエア台湾も台中・高雄で便数を増やしており、選択肢はここ1年でかなり広がっています。目的地を台北に限定せず、台中や高雄まで含めて比べてみると、より条件の合う便が見つかるかもしれません。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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