Peach Aviationは2026年10月30日12時00分から11月3日23時59分まで、国際線を対象としたセールを開催しています。搭乗期間は路線によって異なりますが、2026年11月17日から2027年3月18日までです。東京(成田)-ソウル(仁川)線が片道5,000円からと最安値で、沖縄(那覇)-台北(桃園)線が9,000円から、大阪(関西)-香港線が10,000円からなど、合計8路線が対象になっています。表示されている金額は片道1席あたりの最安値(ミニマムプロモ運賃)で、運賃のほかに発券手数料や空港使用料などの諸費用が別途必要です。
セール対象の8路線と運賃一覧
今回のセールで確認できた対象路線と片道の最安運賃は次の通りです。
| 路線 | 片道最安運賃 |
|---|---|
| 東京(成田)-ソウル(仁川) | 5,000円〜 |
| 沖縄(那覇)-台北(桃園) | 9,000円〜 |
| 大阪(関西)-香港 | 10,000円〜 |
| 東京(羽田)-台北(桃園) | 12,000円〜 |
| 大阪(関西)-台北(桃園) | 12,000円〜 |
| 名古屋(中部)-台北(桃園) | 12,000円〜 |
| 大阪(関西)-上海(浦東) | 13,000円〜 |
| 東京(羽田)-上海(浦東) | 17,000円〜 |
今回は国内線は対象に入っておらず、国際線8路線に限定したセールです。燃油サーチャージは運賃に含まれていません。Peachはもともと燃油サーチャージ自体を徴収しない方針のため、運賃に加えて必要になるのは発券手数料や空港使用料などの諸費用のみです。販売される席数には限りがあり、売り切れ次第セールは終了します。
事業者の意図を考察する
今回のセールで最も注目すべきは、路線ごとの値下げ幅に大きな差がある点です。東京(成田)-ソウル(仁川)線は、Peachが7年ぶりに成田発着の国際線として2026年9月20日に新規開設した路線で、就航時の案内運賃は片道5,680円からでした。今回のセール運賃5,000円は、開設からまだ2カ月ほどしか経っていない新路線の、就航時の案内運賃そのものをさらに下回る水準です。新路線の認知を広げながら搭乗率を早期に積み上げたいという狙いが、この路線に最も深い値引きを当てている理由として読み取れます。
一方で大阪(関西)-香港線を見ると、Peachが通常設定している最安運賃帯(いわゆる「ハッピーピーチ」)はもともと8,880円からで、今回のセール運賃10,000円はこの通常の最安値よりむしろ高い水準です。つまり関西-香港線にとっては、今回のセールは「過去最安値を更新する大幅割引」ではなく、通常の価格競争の範囲に収まる設定だということになります。東京(羽田)-上海(浦東)線も同様で、過去に荷物なしプランで片道9,000円台まで下がった実績がある路線に対して、今回のセール運賃は17,000円と高めです。上海線は空港使用料や発着枠のコストが他路線より重いとみられ、同じ「セール」という名前でも路線ごとに値引きできる余地は一様ではないことがうかがえます。
このタイミングでセールを打つ背景には、Peachが2026年8月18日に発表した2026年度下期の事業計画も関係していると考えられます。同計画では国際線の運航規模を前年同期比109パーセントへ拡大する方針が示され、成田-仁川線をはじめとする新規・強化路線の需要創出が課題になっています。今回の搭乗期間(11月17日〜2027年3月18日)は、Peachの冬ダイヤ(10月25日〜2027年3月27日)の中でも紅葉シーズンの直後から春休み直前までの約4カ月に当たり、国内外の行楽需要が落ち込みやすい時期です。この閑散期に合わせてセールを打つことで、拡大した供給に対する需要を自ら作り出そうとしていると考えられます。
さらに、セール開始の直前には韓国のチェジュ航空が10月28日から30日まで日韓線を対象とした48時間限定セールを実施しており、日韓LCC路線では競合各社が冬場の需要を奪い合う構図になっています。成田-仁川線に最も深い値引きを当てているのは、新路線の育成という社内事情だけでなく、この路線が最も競争の激しい市場であることへの対応という側面もあると考えられます。
利用者への影響と対処法
今回のセールを使えば、11月中旬から3月中旬にかけてのソウル・台北・香港・上海への旅行を通常よりかなり低い運賃で計画できます。特に新規開設から間もない成田-仁川線は、就航時の案内運賃よりも安い5,000円という設定のため、早朝や深夜など使いやすい時間帯の便から埋まっていく可能性があります。日程の候補がある場合は、販売期間である11月3日23時59分までに早めに検索し、席を確保しておくことをおすすめします。
予約はPeach公式サイトか公式アプリから行います。コンタクトセンターや空港窓口での予約は別途手数料がかかるため、ウェブ予約に比べて割高になります。路線・日程を指定して運賃検索を行い、対象の便に「SALE」などの表示が出ていれば購入手続きに進めます。空席状況によっては対象日でもセール運賃が表示されない便があるため、候補日を1日に絞らず前後の日程も含めて比較すると、より条件の良い便が見つかりやすくなります。
注意したいのは、今回の運賃がPeachの通常のミニマム運賃と同じ利用条件で販売される点です。出発後の予約変更には所定の変更手数料と運賃差額が発生し、原則として払い戻しはできません。日程がまだ固まっていない場合は、変更条件がより柔軟なバリュー運賃やプライム運賃との差額を確認したうえで、どちらを選ぶか判断することをおすすめします。受託手荷物や座席指定は運賃に含まれておらず、利用する場合は追加料金が必要です。搭乗期間の中に航空会社側の適用除外日が設定されている場合があるため、希望する日程を検索した際に表示される運賃・搭乗期間の条件を必ず確認してください。
韓国方面への旅行を考えている場合は、チェジュ航空など他のLCCも同時期にセールを行っていることがあるため、出発日が決まっているなら複数社の運賃を比較してから予約することで、さらに費用を抑えられる可能性があります。
今回のセールは、新規就航から間もない成田-仁川線を中心に、閑散期の国際線需要を作り出す狙いが強く出た内容です。ソウル・台北方面への近距離旅行を安く済ませたい人や、春休み前にアジア旅行を計画している人には活用しやすいセールといえます。


コメント