ZIPAIR、成田~ソウル線に臨時便追加 2026年11月27日~12月21日 新造機はWi-Fi未対応

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月・金・土・日の週4日、臨時便を追加

ZIPAIR(ジップエア・トウキョウ)は2026年11月5日、東京/成田~ソウル/仁川線について、2026年11月27日(金)から12月21日(月)までの期間、月・金・土・日の週4日体制で臨時便を追加すると発表しました。

臨時便のスケジュールは以下のとおりです。

  • 成田発ZG685便 9時55分発→仁川12時35分着
  • 仁川発ZG686便 15時00分発→成田17時25分着

この路線は2026年10月25日から1日2往復のダブルデイリー体制になっていますが、今回の臨時便はこれに加えて運航されるものです。運賃はZIP Full-Flatが片道25,000円から、Standardが片道11,000円から、6歳以下が対象のU6 Standardが3,000円で、燃油サーチャージは不要、7kgまでの機内持ち込み手荷物も運賃に含まれます。

注意したいのは、この臨時便には新造機(JA852J、787-8型機)が投入される点です。機内販売や機内エンターテインメントは通常どおり利用できますが、機内インターネットサービス(Starlink)は利用できない見込みとされています。

なぜ今、臨時便を積み増すのか ZIPAIRの事業戦略

成田発祥の路線が搭乗率87.8%の収益源に成長

成田~ソウル線は、ZIPAIRにとって最初に開設した路線です。2020年9月に貨物便として開設し、同年10月16日に旅客便として就航しました。当時は週2往復のみで、新型コロナ禍のただ中だったこともあり、初便の搭乗率はわずか0.7%にとどまっていました。

それから5年あまりが経ち、2026年11月3日発表の2027年3月期第2四半期決算では、搭乗率が87.8%まで急伸していることが明らかになっています。会社にとって最初の路線が、今では主要な収益源の一つに成長したことになります。今回の臨時便追加は、この実績を踏まえて年末にかけての需要を取り込もうとする動きです。

新造機のStarlink証明待ち 業界全体の遅れが背景

ZIPAIRは2026年2月26日、成田~仁川線でアジア初となる商用のStarlink(高速インターネット)搭載フライトを実施し、同年5月8日には保有する787-8型機全8機への搭載を完了、全路線で無料提供を始めています。

今回投入される新造機(JA852J)は、その後に導入された機体です。機材メーカー側で高速インターネットシステムの搭載に必要な認証手続きが各社共通で遅れているとされ、認証が取れるまでの間はこの新造機を使う臨時便でStarlinkが使えない状態になります。増便を急ぐあまり、認証が追いつかないまま投入する形になったとみられます。

競合各社も便数を拡大、価格競争のただ中

成田~ソウル線は、日本航空・全日空がそれぞれ1日3往復を運航するほか、大韓航空が2026年4月5日から1日5往復に増便(A220-300型機も投入)、アシアナ航空も同年4月1日から6月30日の期間は1日4往復(通常期は1日3往復)にするなど、各社が便数を競う路線になっています。

この中でZIPAIRは、フルサービスキャリア各社より低い価格帯のLCCという立ち位置です。片道11,000円からというStandard運賃は、便数を増やしながらも価格の安さを維持する戦略の表れといえます。

訪日韓国人は過去最多ペース、日韓の往来には非対称性

2026年1~9月の訪日韓国人は826万2700人となり、前年同期比21.6%増と過去最多のペースで増えています。一方で2025年通年の訪日韓国人946万人に対し、訪韓日本人は約365万人にとどまっており、日本側から見ると韓国への旅行者数は訪日韓国人の半分にも届いていません。歴史的な円安を背景に韓国から日本へ向かう需要が強く、日本から韓国へ向かう需要はそれに比べて伸びが鈍いという非対称な構図が、成田~仁川線全体の需給にも影響していると考えられます。

旅行者への影響と対策

搭乗中にインターネットを使いたい場合は、今回の臨時便(ZG685便・ZG686便)を避け、既存のダブルデイリー便を選ぶ必要があります。予約時に機材・便名を確認し、Starlinkの利用有無が旅程に影響しないかをチェックしてください。

臨時便が運航されるのは月・金・土・日の4日間のみで、それ以外の曜日には設定されていません。年末の旅行日程を組む際は、出発したい曜日に臨時便が運航されているかを事前に確認したうえで予約することをおすすめします。

価格面では、Standard運賃片道11,000円からという設定は、日本航空・全日空など同路線のフルサービスキャリア各社と比べて割安な水準です。一方で大韓航空やアシアナ航空も便数を増やしている時期にあたるため、複数社の運賃を比較してから予約すると、同じ時期でもより安いチケットが見つかる可能性があります。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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