ZIPAIR、成田〜トロント線を新規開設へ カナダ2都市目は週3〜4往復

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ANA系のLCC、ZIPAIR Tokyoが2026年10月6日、成田~トロント線を新規開設すると発表しました。開設は2026年度内を予定していて、具体的な就航日はまだ決まっていません。カナダではバンクーバーに続く2都市目の路線で、就航すればエア・カナダに次ぐ成田~トロント間の選択肢になります。

新路線の概要

成田~トロント線は週3~4往復程度の規模で運航される予定です。使用機材はボーイング787-8型機で、2クラス290席の構成になります。具体的な就航日や曜日の割り当て、運賃についてはこの発表時点で明らかにされていません。ZIPAIRはこの路線に合わせて787-8の新造機を2機追加で受け取る計画で、機材数は10機体制に拡大する見通しです。

ZIPAIRは2024年3月、日系LCCとして初めてカナダへの定期路線となる成田~バンクーバー線を開設しました。当初は週5往復でしたが、2025年には時期によって週6往復まで増やしています。全体の搭乗率は2024年度が84.8%、2025年3月期の第3四半期は89.2%まで伸びており、北米路線の需要が着実に積み上がっていることがうかがえます。トロント線が加わることで、ZIPAIRの北米路線網はロサンゼルス、サンフランシスコ、サンノゼ、ホノルル、バンクーバーに続く広がりを持つことになります。

事業者の意図、なぜLCCで長距離のカナダ路線を増やすのか

ZIPAIRの西田真吾社長は、新路線の発表にあたって「アジアと日本、北米を結ぶ需要は太い」と述べています。ZIPAIRが重視しているのは、日本発着の単純往復需要だけではありません。アジア各地から成田に夕方到着し、その日の夜に北米へ向けて出発するという、成田を経由した三国間の乗り継ぎ需要を取り込む設計を続けています。

トロントはカナダ最大の都市で、人口はバンクーバーの2倍を超えます。金融の中心地でもあり、在住する日本人の数は市内だけで約1万6,600人、大トロント圏まで含めると約2万3,000人に達するとされています。留学やワーキングホリデー、スポーツ観戦といった需要も見込める都市です。

これまで成田からトロントへの直行便は、エア・カナダの777-300ERによる運航に限られていました。エア・カナダは2024年10月から便数を減らし、現在は週3往復程度の運航です。ANA自身は自社機でトロントへ直行した実績がなく、2001年以降はエア・カナダとのコードシェアでこの都市をカバーしてきました。つまりANAグループは、長年エア・カナダに依存していたトロント路線に、グループ内のLCCを使って自前で参入する形になります。

本体のANAが大型機でリスクを取って新規参入するのではなく、ZIPAIRという運航コストの低いLCCに長距離路線を担わせる構図は、近年のANAグループに共通する方針です。LCCならではの低価格帯の運賃によって、エア・カナダの直行便だけでは取り込めなかった価格に敏感な層、たとえば留学生やワーキングホリデーの利用者を新たに開拓できる可能性があります。787-8を追加で2機受け取り10機体制に拡大するという機材計画も、単発の路線拡大ではなく、長距離LCC網そのものを本格的に広げていく意思の表れと見てよさそうです。

旅行者への影響と対処法

現時点では就航日・曜日・運賃のいずれも未発表のため、トロント旅行を計画している方は公式な発表を待つ必要があります。ZIPAIRやANAの公式サイト、航空専門ニュースサイトで今後の発表を定期的に確認しておくとよいでしょう。

運賃面では、LCCであるZIPAIRが既存のエア・カナダ直行便より低価格の選択肢を提供する可能性があります。価格を重視する場合は、就航後に両社の運賃と機内サービスの内容を比較してから予約先を決めることをおすすめします。787-8の2クラス290席という構成からすると、上位クラスにはフルフラットの座席が用意される見込みなので、長時間のフライトを快適に過ごしたい方は上位クラスの座席指定も検討してみてください。

就航までの期間は、ビザの種類や目的に応じて必要な手続きを先に済ませておく時間として活用できます。留学やワーキングホリデーでの利用を考えている方は、航空券の予約を急ぐ前に、まずは滞在許可や入学手続きなど渡航に必要な準備を整えておくことが大切です。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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