今回は2日目から。
前回記事はこちら
本日はアユタヤに向かいます。アユタヤ王朝時代の遺跡が多くあるおすすめの場所です!
アユタヤへ向かう
アユタヤへの行き方|鉄道・ロットゥー・タクシー・ツアー
アユタヤは、バンコクから北へ約60km。世界遺産が集まる人気観光地で、日帰り旅にも最適です。
アユタヤへの行き方は4つ
- 鉄道(タイ国鉄)
- ロットゥー(ミニバン)
- タクシー
- 現地ツアー
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
鉄道(タイ国鉄)|最安 & ローカル旅が楽しめる
所要時間
約1時間〜1時間半(列車種別により異なる)
料金
- 三等車:20バーツ前後
- 二等車:100〜300バーツ前後
- 特急列車はさらに高め
発着駅
- クルンテープアピワット中央(Krung Thep Aphiwat)駅
- フラワンポーン駅発の便も一部あり
本数
1時間に1本程度(時間帯により2時間空く場合も)
メリット
- とにかく安い
- ローカル感が楽しめる
- 本数も比較的多い
デメリット
- 指定席がなかった場合座れない可能性がある
- 扇風機車両は暑いことがある
- 時刻表の変更が多い、日本と比べて遅延もかなり多い。
ロットゥー(ミニバン)|手軽で本数も多い
所要時間
約1時間半
料金
70〜100バーツ
出発地
- 北バスターミナル(Mo Chit 2)
- 一部は Victory Monument 周辺からも発着
メリット
- 鉄道より手軽に乗れる
- 座席が確保されている
- 本数が多く待ち時間が短め
- アユタヤ側の発着地が遺跡に近い
デメリット
- 車両ごとの当たり外れが大きい
- 乗客が集まり次第発車する便もあり、時間が読みにくい。
- 荷物が多いと不便
タクシー|ドアツードアで快適・最速
所要時間
約1時間(渋滞時は1.5〜2時間)
料金
- 800〜1,200バーツ(相場)
- Grab:1,000〜1,400バーツのことも
メリット
- ホテルから直接向かえる
- 荷物が多くても安心
- 時間の自由度が高い
デメリット
- 他の交通手段より高い
- 朝夕は渋滞の可能性が高い
現地ツアー|移動+観光がセットで安心
料金
1,200〜2,500バーツ前後(日本語ガイド付きはさらに高い)
メリット
- 移動と観光をまとめて楽しめる
- 初心者でも安心
- 効率よく遺跡を回れる
デメリット
- 自由度が低い
- 料金は比較的高め
最もおすすめは鉄道
各交通手段を比較すると、コスパ・楽しさのバランスが良いのは 鉄道 です。ローカル感も味わえ、料金も最安です。
| 移動手段 | 所要時間 | 料金 | おすすめ度 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 鉄道 | 1〜1.5時間 | 20〜300バーツ | ★★★★★ | 最安・ローカル旅が楽しい |
| ロットゥー | 約1.5時間 | 70〜100バーツ | ★★★★☆ | 簡単で本数が多い |
| タクシー | 約1時間 | 800〜1,200バーツ | ★★★☆☆ | 快適・時間の自由度が高い |
| ツアー | 半日〜1日 | 1,200〜2,500バーツ | ★★★☆☆ | 効率重視。自由度は低め |
鉄道でアユタヤへ
今回私も鉄道でアユタヤに向かいました。
鉄道で行く際は、クルンテープアピワット中央(Krung Thep Aphiwat)駅から乗るか、フラワンポーン(バンコク・クルンテープ)駅(呼び方がいくつかあり統一されていないよう)から乗るかになります。
かつてのターミナルがフラワンポーン(バンコク・クルンテープ)駅でしたが、2021年に新しいターミナル駅としてクルンテープアピワット中央駅が新設されました。快速、急行、特急などの優等種別はすべてクルンテープアピワット中央駅からの出発となり、一部普通列車のみがフラワンポーン(バンコク・クルンテープ)駅始発となります。なので、よほどの理由がない限りはクルンテープアピワット中央駅からの乗車がおすすめです。
2021年以前はバンコク(クルンテープ)駅からの乗車の情報しかありませんので、注意しましょう。
また、優等列車は座席指定を行うこともできます。タイ国鉄のホームページでも予約ができますが、長距離の切符を優先的に販売しており、バンコク‐アユタヤなどの短距離の切符は発車2時間前からの販売となる?(情報が不確かであいまいだが、試したところ少なくとも前日はまだ予約不可だった)ようなので、ネット予約はあきらめて窓口で購入した方がいいかもしれません。
クルンテープアピワット中央駅まではMRTで向かいます。MRTのバンスー駅Bang Sueと接続しています。ヒルトンバンコクアソークの最寄り駅Sukhumvitからは13駅、30分ほどかかります。
MRTバンスー駅からクルンテープアピワット中央駅までは徒歩5分ほどで到着しました。
窓口に向かい「アユタヤ」というと直近の列車の切符を発券してくれます。パスポートの提示が必要です。
7:10発の快速のUbon Ratchathani行きの列車でした。今回は3等を買いました、というか特に希望を伝えなかったら3等になりました。

Ubon Ratchathaniがどこか調べたらはるか遠くでした。終点には18時頃到着とのことでした。

隣のホームには別の列車が止まっています。これは近郊型の列車になります。東京でいうと上野東京ラインに対する京浜東北線のようなものです。

今回乗る列車が見えてきました。日本ではほとんどない客車タイプの列車になります。

荷物車もあります。


車内はこんな感じ。冷房はなく、座席のリクライニングもありません。

列車が出発しました。
途中、弁当やフルーツを売りに来る人が来ました。弁当はおいしそうなガパオライスがありましたが、いったんやめておきました。フルーツはとても大きいグレープフルーツのようなものを売っていました。

途中ドンムアン空港を通ります。エアアジアなどの航空機が着陸する航路と並行して走るので、結構迫力がありました。
ドンムアン空港に到着した場合は、直接アユタヤ行きの列車に乗ることもできます。

空港を抜けるとかなりローカルな風景になってきます。

早起きだったので途中寝てしまい気が付いたらアユタヤ駅に到着です。
冷房がなくても、窓を開ければ快適に過ごすことができました。周りの人たちも窓を開けており、特に開けると顰蹙を買うようなこともありませんでした。
アユタヤ到着
アユタヤ駅は全くバリアフリーに配慮していない構造で、列車からホームに段を降りていく構造。昔ながらの客車列車の良い経験です。




帰りの時刻表です。これを見て何時ごろに帰るか考えておくとよいでしょう。時刻は変わっているかもしれないので、現地で確認してみてください。



駅を出るとトゥクトゥク、レンタサイクル、レンタルバイクの客引きがすごいですが、いったん目の前の通りをまっすぐ歩き、船着き場に向かいます。

駅から遺跡のあるエリアに行くときは必ず川を渡らないといけません。その際に道路だと大きく迂回する必要があるので、渡船を利用するとスムーズです。



渡船を降りた先にもトゥクトゥク屋があるので、そこで値段交渉です。

基本的には1日貸し切りのような感じになります。片道だけも可能ではありますが、トゥクトゥク屋は基本駅か船着き場に集中しており、帰りのトゥクトゥクを捕まえられない可能性があります。
Grabも使えると思います(試してはない)が、台数は少ないでしょう。
今回のアユタヤ観光は、
エレファントキャンプ→ワットローカヤスターラーム→ワットプラマハタート→ランチ→ワットプラシーサーペント
と巡りました。
アユタヤについて
まずは簡単なアユタヤについての解説です。
アユタヤは1351年にウートン王によってアユタヤ王朝の首都として開かれました。先ほども川を渡りましたが、川に囲まれた地形で防衛に優れていたためこの地が選ばれたとも言われています。
15~17世紀には大発展し、最盛期には100万人以上の人が暮らしたともいわれています。そのころには中国、インド、ヨーロッパ、そして日本からも、交易船が集まりました。アユタヤには日本人街もでき、山田長政が町長を務めたことでも有名です。
王宮や巨大寺院も次々と作られ、繁栄を極めました。
しかし、1767年に隣国のビルマ(現ミャンマー)との戦争に敗れ、ビルマ軍により陥落、焼失しました。多くの寺院が破壊され、修行を無効化するために多くの仏像の首が切られました。
その後王朝はトンブリー朝、チャクリー朝と続きましたがどちらもバンコクに遷都し、アユタヤは遺跡として残る街になったのです。
1991年には「古都アユタヤ」として世界遺産に登録されました。
アユタヤはかつての首都であったが隣国との戦争に敗れ遺跡が残るのみとなった。
エレファントキャンプ
まずはゾウに乗りに行きます!
エレファントキャンプという場所に連れて行ってもらいます。
ちなみに、アユタヤにはエレファントビレッジという似た名前のゾウに乗れる場所がありますが、そちらは料金が高く、乗れる時間も短いとのこと。また、エレファントキャンプは遺跡の中にあり、ゾウに乗りながら遺跡を見ることもでき、その後、遺跡への移動もスムーズなため、エレファントキャンプがおすすめです。
ゾウに乗りたいならエレファントキャンプ!エレファントビレッジと間違えないよう!
ゾウがたくさんいます。

チケットを買ってゾウに乗ります。トゥクトゥクの運転手がチケット売り場を案内してくれました。チケットはゾウ乗り15分で500バーツです。
とてもかわいいです。



ゾウにのるときはおっかなびっくりですが、おとなしく乗せてくれました。
近くの遺跡を巡っていきます。

歩き始めてすぐに見える遺跡は、ワットケートです。
今はただ立派な建物に見えますが、昔は処刑場だった場所です。ケートは頭という意味で、はねられた首がさらし首になっていたからついた名のようです。

またしばらく行くと別の遺跡が見えてきます。これはワットプララームです。アユタヤ朝の初代王、ウートン王の火葬場に、王を祀る寺院として建てられたものです。



15分ほどで体験は終了です。
最後にチップを渡すのですが、ゾウが鼻で受け取ってくれます。かわいいのでついたくさんあげたくなってしまいました。

追加で50バーツ払うとゾウと写真撮影ができます。

お土産屋も意外と充実しており、タイパンツを購入しました!
ワットローカヤスターラーム
次に向かうのは、ワットローカヤスターラームです。
ここは巨大な寝釈迦仏像で知られる寺院跡です。全長は42mありかなり巨大。昨日のワットポーの寝釈迦仏は46mなので、少し小さいですが劣らない大きさです。また、ここの特徴は何といっても屋外にあり開放感があること。写真映えはこちらの方がいいかもしれません。ただ、屋外で木陰以外に日光を遮る場所がなく非常に暑いです。


近くにはお土産屋も何店舗かありました。

⑤に続きます!

