JR西日本2026年夏、北陸新幹線11.6%増便で狙う「信州」需要の取り込み

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JR西日本は2026年5月15日、今夏(7月1日〜9月30日)の臨時列車運転計画を発表しました。注目点は北陸新幹線の大幅増発です。「かがやき」「はくたか」の臨時本数が前年2025年の926本から1,033本へと約11.6%増加し、お盆時の一日最大本数も26本から29本に引き上げられます。また、敦賀駅でのサンダーバード接続を意識した新しい臨時「はくたか」も設定されるなど、北陸延伸後2年目の夏として需要に応じた体制が整いつつあります。

北陸新幹線「かがやき」「はくたか」の臨時増発

2025年と2026年の比較

期間2025年夏2026年夏増減
全期間合計(かがやき・はくたか)926本1,033本+107本(約+11.6%)
お盆期間230本246本+16本
シルバーウィーク139本
一日最大本数26本29本+3本

2025年夏は北陸新幹線延伸(金沢〜敦賀)の開業翌年として需要が急増した年でしたが、2026年夏もさらに上回る水準での計画となっています。北陸観光(金沢・富山・福井・加賀温泉・芦原温泉)の需要が定着した結果です。

新設される臨時はくたか(敦賀接続)

2026年夏から新しく設定される注目の臨時列車が「東京発敦賀行き臨時はくたか」と「敦賀発長野行き臨時はくたか」です。

北陸新幹線と特急サンダーバードの乗り継ぎ駅は敦賀です。この臨時はくたかは、東京・越後湯沢・長野・富山方面から敦賀に乗り入れる列車を増やすことで、敦賀での乗り継ぎ待ち時間の分散・混雑緩和を狙っています。お盆のサンダーバード乗り継ぎ混雑への対応策でもあります。

北陸新幹線延伸後の需要拡大が続く理由

2024年3月の北陸新幹線金沢〜敦賀延伸開業により、北陸各地(福井・加賀温泉・芦原温泉・越前たけふ・敦賀)が首都圏から新幹線1本でアクセスできるようになりました。以来、北陸への観光客数は増加傾向にあり、特に夏・年末年始・ゴールデンウィークの新幹線需要が高い状態が続いています。

2025年春のJR西日本の利用状況発表でも北陸方面は好調を維持しており、2026年夏の増発計画もその延長線上にある判断です。

JR西日本にとっての増発の狙い

2024年3月の延伸開業時、北陸新幹線は敦賀止まりとなり、大阪・関西方面の利用者は特急サンダーバードへの乗り継ぎが必須になりました。今回新設される敦賀発着の臨時はくたかは、この敦賀での乗り継ぎ自体を変えるものではありませんが、富山より先の上越妙高・長野方面へ向かう利用者にとっては、所要時間の短縮につながります。

また、北陸新幹線は将来的に新大阪までの延伸が計画されていますが、完成までにはまだ長い期間がかかる見通しです。それまでの間、敦賀までの区間でいかに利用率を高めるかはJR西日本にとって重要な経営課題であり、繁忙期の増発によって「新幹線で行く北陸旅行」を定着させることは、その長期戦略の一環といえます。

さらに見方を変えると、関西から信州(長野・松本方面)へ向かう場合、これまでは東海道新幹線で名古屋に出て特急「しなの」に乗り継ぐルートが有力で、その収益の多くはJR東海に入る構図でした。今回新設される敦賀発長野行きの臨時はくたかによる所要時間短縮は、北陸新幹線経由で関西と信州を結ぶ選択肢の魅力を高めるものであり、新大阪延伸の完成時期が見通せない中でも、信州方面の需要を北陸新幹線ルートに取り込もうとする狙いがあるとも考えられます。

山陽新幹線・在来線特急の臨時本数

北陸新幹線以外のJR西日本エリアの臨時列車も合わせて確認しておきます。

  • 山陽新幹線:計2,276本(「のぞみ」「ひかり」「こだま」の臨時合計)
  • 北陸新幹線(全体):計1,154本
  • 在来線特急:計1,306本
    • 特急「サンダーバード」:計78本(お盆:46本、シルバーウィーク:24本)

山陽新幹線の臨時は広島・博多方面への需要に対応しています。在来線特急ではサンダーバード以外にも「くろしお」「やくも」「こうのとり」などに臨時が設定されます。

お盆・シルバーウィークの混雑と予約の目安

お盆(8月8日〜8月16日前後)

北陸・山陽方面いずれもお盆期間の需要集中が見込まれます。「かがやき」「はくたか」のお盆臨時は246本設定されますが、指定席は早期に埋まります。一日最大29本の臨時があっても、人気の列車(東京発16〜20時台の「かがやき」「はくたか」など)の指定席は発売と同時に混み合います。

予約開始はJR規則上、乗車日1か月前の午前10時です。お盆の乗車分であれば7月上旬〜中旬が予約開始のタイミングになります。

シルバーウィーク(9月19日〜23日前後)

2026年のシルバーウィークは最大5連休が見込まれます。JR西日本は139本の臨時「かがやき」「はくたか」を設定しており、需要も高いため、連休中の北陸旅行を希望する場合は8月下旬の予約開始時を逃さないようにしてください。

予約タイミングが重要

JR西日本エリアの新幹線・特急は「e5489」でのオンライン予約が基本です。eチケット(乗車券+特急券のセット)なら前日23時50分まで購入でき、早特商品(eチケット早特14・早特7など)を使えば繁忙期前後の閑散期は割引で乗れます。

ただしお盆・シルバーウィークの繁忙期は早特が設定されない区間・日程が多いため、通常のeチケット指定席を早めに確保する方針が現実的です。

まとめ

JR西日本の2026年夏の臨時列車は、北陸新幹線を中心に前年比増発の計画です。2024年の延伸から2年が経ち、北陸観光の需要は定常的に高い水準で推移していることが、この増発計画からも読み取れます。

お盆・シルバーウィークに北陸や山陽方面への旅行を計画している場合は、予約開始日(乗車日1か月前の午前10時)をカレンダーに入れておき、開始と同時に希望列車を押さえることをおすすめします。

参考リンク

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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