チャイナエアライン、北九州〜台中線に開港以来初のチャーター便 9月から週3便

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チャイナエアライン(中華航空)が、北九州空港と台湾・台中を結ぶチャーター便を運航します。期間は2026年9月1日から10月23日まで、日・火・金曜の週3便、合わせて21往復42便です。北九州空港にとっては2006年の開港以来、初めて実現する台中路線になります。ただし、このチャーターは台湾側からの送客専用で、日本側からの一般販売はありません。何が決まったのか、そして北九州にとってどんな意味を持つのかを整理します。

運航概要:期間・機材・便名

運航期間は2026年9月1日から10月23日までで、日曜・火曜・金曜の週3便、合わせて21往復42便が設定されています。使用機材はエアバスA321neo型機(ビジネス12席・エコノミー168席の2クラス180席仕様)です。便名はCI7380便(台中15時20分発→北九州18時45分着)、CI7381便(北九州19時45分発→台中21時40分着)で、台中と北九州の間を1日1往復する形になります。

このチャーターは、台湾から日本へ向かう団体ツアー客を対象にした「インバウンド専用プログラムチャーター」です。台湾側の旅行会社が企画したツアー商品向けの便であり、北九州発の座席が日本側の一般客向けに販売されることはありません。つまり、このチャーター便を使って北九州から台中へ渡航する、という選び方は今回できない点に注意が必要です。

北九州空港にとって開港以来初の台中路線

北九州空港は2006年に開港し、現在の国際線定期便はジンエアーと大韓航空によるソウル線が就航しています。台湾路線ではスターフライヤーが台北(桃園)便を運航してきましたが、2025年10月26日から2026年9月1日までは運休中で、今回のチャーター開始とほぼ同じ2026年9月2日に運航再開が予定されています。北九州市の空港企画担当は、台中路線について「2006年の開港以来初めての就航」と説明しており、これまで台中との直行便が就航した記録はありません。国際貨物便では大韓航空(2019年11月〜)、UPS(2023年2月〜)、ヤマト運輸・JAL(2024年4月〜)が就航済みですが、旅客便での台湾中部路線はこれが初めてです。

なぜ北九州でチャーターを組むのか

北九州空港は年間旅客数125万人を、2028年度までに200万人へ引き上げる目標を掲げています。市側はチャーター開始の決定理由として、台湾から九州への旅行人気の高まりと、北九州空港が小倉・大分方面へのアクセスに優れる点を挙げており、「定期便化につなげたい」と期待を示しています。定期便ではなく、まずチャーターという形を選んだのは、需要の実態を確かめてから定期路線化の判断につなげる、需要調査としての試験運航という性格が強いと考えられます。

背景にあるのは訪日台湾人の伸びです。日本政府観光局(JNTO)の統計では、2025年の訪日台湾人数は676万3,424人で、前年比11.9%増と過去最高を記録しました。チャイナエアラインは同じ時期の2026年7月21日にも那覇〜台中線を6年ぶりに再開しており、台湾と日本を結ぶ路線網全体を週170便超の規模に広げている最中です。北九州のチャーターは、この日台路線拡大の流れの中に位置づけられる一手だといえます。

台中側の事情として、台湾のスターラックス航空はすでに2026年3月31日から台中〜熊本線を定期便として新規開設しており、現地では「中部台湾から九州への唯一の直行便」と報じられていました。チャイナエアラインが北九州にチャーターを設定したことで、台中発の九州路線は熊本(定期便)と北九州(試験チャーター)という二つの選択肢が生まれつつあり、両空港が中部台湾からの誘客で競う構図になってきています。

なお、北九州空港の国際線には福岡空港の運用時間制限(午前7時〜午後10時の間しか着陸できない「門限」)に伴い、悪天候時などに代替着陸が行われることがあり、当ブログでも既報の通りJR九州・JALが連絡バス・列車の体制整備を進めています。今回の台中チャーターはこの門限問題への直接の振替措置ではなく、新規のインバウンド需要開拓が目的です。ただし、余裕のある発着枠を持つ北九州空港を活用するという方向性は共通しており、北九州空港の存在感が福岡都市圏の航空需要の中でも増している流れの一部として捉えることができます。

旅行者への影響と対策

今回のチャーターで直接恩恵を受けるのは、台湾からのツアー客を迎える北九州・小倉・大分エリアの観光業や飲食・宿泊事業者です。日本側の旅行者がこの便を使って台中へ渡航することは、現時点ではできません。北九州から台湾へ向かいたい場合は、従来どおり福岡空港発のチャイナエアライン台北線や、既存のスターフライヤー台北線(9月2日再開予定)を使う必要があります。

一方で、今回のチャーターが需要調査を兼ねた試験運航である以上、実績次第では定期便化に進む可能性があります。北九州から台中へ直接行けるようになれば、中部台湾の日月潭や台中の夜市などへのアクセスが今より格段に楽になります。北九州在住の人や、北九州空港をよく利用する人は、今後の定期便化に関する続報を注視しておくとよさそうです。あわせて、9月から10月にかけては台湾からの団体客が北九州周辺で増えることが見込まれるため、同エリアの観光地・飲食店を訪れる際は、多少の混雑を見込んでおくと安心です。

まとめ

チャイナエアラインは2026年9月1日から10月23日まで、北九州空港と台中を結ぶチャーター便を週3便運航します。北九州空港にとっては開港以来初の台中路線で、台湾からのツアー客専用の試験運航という位置づけです。日本側からこの便で台中へは渡航できませんが、需要次第では定期便化への足がかりになる可能性があり、北九州エリアの今後の航空路線の広がりに注目です。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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