スターラックス航空が高雄〜神戸線と高雄〜那覇線を2027年1月開設か 台湾南部発の日本路線が動き出します

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台湾のスターラックス航空が、2027年1月から高雄を起点に神戸線と沖縄/那覇線を同時に開設する計画であることが、2026年8月13日に伝えられました。台湾の許智傑立法委員がSNSで明らかにしたもので、現地の旅行会社の間でも2027年1月1日就航という日付が出回っています。ただしスターラックス航空からの公式発表はまだ出ていません。実現すれば、神戸空港にとっては初めての高雄直行便になります。台湾南部と日本を結ぶ路線が動き出す背景には、同社が進めている高雄の拠点化があります。

伝えられている内容と、まだ確定していないこと

現時点でわかっているのは、開設時期が2027年1月であること、対象が高雄〜神戸線と高雄〜沖縄/那覇線の2路線であること、そして両路線が同時に立ち上がる計画だという3点です。情報の出どころは航空行政に詳しい立法委員のSNS投稿で、台湾の複数のメディアが取り上げています。

伝えられている時刻は次のとおりです。神戸線は高雄を8時25分に出て神戸に12時15分着、折り返しが神戸13時15分発の高雄16時00分着です。那覇線は高雄を17時15分に出て那覇に20時00分着、折り返しが那覇21時00分発の高雄22時05分着とされています。日本と台湾には1時間の時差があるため、時刻はそれぞれ現地時間です。

一方で、便数、機材、便名、運賃、発売開始日はいずれも示されていません。スターラックス航空が公式に発表した内容ではないため、就航日を含めて変更される可能性があります。この時点で航空券を待つ判断をするのは早すぎます。台湾側の当局への申請と、神戸空港・那覇空港それぞれの発着枠の調整が済んでから、正式な発表が出る流れになります。

なお、高雄〜那覇線は新しい区間ではありません。この区間にはすでにチャイナエアラインとタイガーエア台湾が就航しており、タイガーエア台湾は2026年3月30日から1日最大2往復に増やしています。スターラックス航空が加われば3社目です。これに対して高雄〜神戸線は、神戸空港にとって初めての高雄直行便になります。

なぜ高雄から日本へ飛ばすのでしょうか

この計画を理解するには、スターラックス航空が高雄をどう位置づけているかを見る必要があります。同社は高雄を台北・台中に次ぐ第3の営業拠点として整備を進めており、南部オフィスは2026年第2四半期に稼働する計画とされています。拠点化の初期段階では、日本や韓国など北東アジアの人気市場を軸に路線を並べる方針も示されてきました。今回の2路線は、その方針をそのまま実行に移した形と見てよいでしょう。

台湾の航空市場は、これまで台北/桃園に極端に集中してきました。台湾南部に住む人が日本へ行こうとすると、高雄から桃園まで台湾高鉄で移動し、そこから飛ぶという手順を踏むことが多くなります。この移動を省ける直行便には、南部の需要をそのまま拾える強みがあります。同社は台中でも同じ考え方で日本路線を並べており、2026年に入ってから宮古/下地島線、成田線、熊本線を開設し、10月2日には札幌/新千歳線、10月25日には名古屋/中部線が加わります。台北一極から複数拠点へ運航体制を組み替える動きが、高雄でも始まったことになります。

そして今回の2路線は、機材の使い方という点でも合理的に組まれているように見えます。伝えられている時刻を並べると、高雄を朝8時25分に出た機材は神戸を往復して高雄に16時00分へ戻ります。那覇線の高雄発は17時15分です。この1時間15分の間隔は、同じ機材で折り返すのにちょうど足りる時間です。つまり1機を朝から晩まで動かして、神戸と那覇という日本の2都市を1日で回しきる設計になっている可能性があります。新しい拠点で路線を立ち上げるとき、機材を増やさずに2路線を同時に始められるのであれば、投入する資源に対して得られる路線数が大きくなります。神戸と那覇という組み合わせが選ばれた理由の一つは、高雄からの飛行時間が朝と夕方に振り分けられる長さだったからではないでしょうか。

神戸空港側の事情も追い風になっています。神戸空港の国際線は2025年4月18日に始まったばかりで、当初は海外4社が3か国・地域の5都市から合計週40往復という規模でした。スターラックス航空はこの最初の4社の1社として神戸〜台北/桃園線と神戸〜台中線を開設し、2026年6月1日からは台北/桃園線を期間限定で毎日運航に増やしています。神戸空港の国際線はまだ国際チャーター便という扱いで、定期便としての運用開始は2030年前後が予定されています。裏を返すと、いま神戸に路線を並べておくことは、定期便化のときに枠を確保しやすい位置に立つことを意味します。関西では関西国際空港が国際線の主役ですが、神戸空港は三宮からポートライナーで18分ほどと近く、兵庫県内や大阪西部の利用者にとっては使いやすい空港です。市場が本格的に開く前から実績を積んでおく戦略として理解できます。

那覇については、すでに競合が2社いる区間へあえて入っていく形になります。それでも成り立つと判断した背景には、沖縄と台湾の距離の近さがあります。那覇と高雄はおよそ1時間半の飛行距離で、機材の回転効率が高く、1便あたりのコストを抑えやすい区間です。同社はすでに那覇〜台中線を2024年12月2日に開設し、2025年3月30日から週6便に増やしています。那覇での運航体制がすでにあるところへ高雄線を足せば、地上業務や乗務員の手配を共通化できます。新規の拠点を作るより負担が小さいという点も、この組み合わせを後押ししたと考えられます。

旅行者にとって何が変わるのでしょうか

日本から台湾南部へ向かう方にとって、選択肢が増えることは確かです。ただし現時点で予約に動ける段階ではないため、いま押さえておくべきことを整理します。

神戸から高雄へ行きたい方にとっては、実現すれば移動の形が大きく変わります。これまで神戸から高雄へ向かうには、神戸空港から台北/桃園か台中へ飛んで台湾高鉄で南下するか、関西国際空港まで出て高雄行きの直行便に乗るかのどちらかでした。神戸から高雄への直行便ができれば、この乗り継ぎが不要になります。伝えられている時刻では神戸着が12時15分、神戸発が13時15分なので、日本発の旅行者から見ると午後発・夕方着という使い方になります。仕事を終えてから発つ形にはなりませんが、午前中を自宅で過ごしてから空港へ向かうことはできます。

那覇から高雄へ行く方にとっては、選べる会社が増えることが主な変化です。すでにチャイナエアラインとタイガーエア台湾が飛んでいる区間にフルサービス航空会社がもう1社加われば、運賃やサービスの選択肢が広がります。伝えられている時刻では那覇着が20時00分、那覇発が21時00分と夜の設定なので、沖縄側で1日を使いきってから発てる時間帯です。台湾から沖縄へ来る旅行者にとっても使いやすい組み方で、どちらかというと台湾発の需要を意識したダイヤに見えます。

いま計画を立てている方への現実的な助言としては、2027年1月の旅行を前提に日程を固めないことです。公式発表がない段階の計画は、時期がずれることも、路線そのものが見送られることもあります。台湾南部への旅行をこの冬に考えているのであれば、現時点で確実に予約できる路線から組むのが安全です。関西からであれば関西国際空港発の高雄直行便が複数社から出ていますし、沖縄からであればチャイナエアラインとタイガーエア台湾の既存便が使えます。

そのうえで、正式発表が出たときに動けるようにしておくとよいでしょう。新規路線は就航記念の割引運賃が設定されることが多く、発売直後がもっとも安く買える時期になりがちです。スターラックス航空の公式サイトや神戸空港の国際線案内を時々確認しておけば、発表のタイミングを逃さずに済みます。神戸空港は国際線が始まったばかりで便数が限られているため、就航が決まれば座席の取り合いになる可能性もあります。

まとめ

スターラックス航空が2027年1月に高雄〜神戸線と高雄〜沖縄/那覇線を同時に開設する計画であることが、台湾の許智傑立法委員のSNS投稿を通じて2026年8月13日に伝えられました。便数・機材・運賃は示されておらず、同社からの公式発表もまだ出ていません。

伝えられている時刻を並べると、1機で神戸を午前に、那覇を夕方に回す設計になっている可能性があります。機材を増やさずに日本の2都市へ同時に路線を開ける組み方であり、高雄を第3の拠点として立ち上げる段階の判断として理にかなっています。神戸空港は国際線が始まって間もなく、定期便化は2030年前後の予定です。いま路線を並べておくことは、その先の枠を取りにいく動きでもあると考えられます。

実現すれば神戸空港にとって初めての高雄直行便になりますが、那覇〜高雄線にはすでにチャイナエアラインとタイガーエア台湾が就航しており、こちらは3社目の参入という位置づけです。この冬に台湾南部への旅行を考えている方は、公式発表が出るまでは既存の路線で日程を組み、発表があった時点で組み直すという進め方をおすすめします。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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