カンタス航空、羽田〜シドニー線にフィンエアーのリース機を投入——プレミアムエコノミーが10月25日に新設

auto-eyecatch-45339d68f6 交通・観光ニュース

カンタス航空が、東京/羽田〜シドニー線を運航するQF26便・QF25便に、フィンエアーからリースしているエアバスA330-300型機を2026年10月25日から投入します。カンタス航空は2026年10月1日にこの投入を発表しました。新しい機材はビジネスクラス28席、プレミアムエコノミークラス21席、エコノミークラス230席の合計279席という構成で、QF26便・QF25便にプレミアムエコノミークラスが新たに設定されます。一方、同じ羽田〜シドニー線を飛ぶQF60便・QF59便は、従来どおりカンタス航空自社の297席仕様のエアバスA330-300型機で運航を続けます。

新機材投入の概要

対象となる便と運航ダイヤ

カンタス航空は羽田〜シドニー線で、QF26便・QF25便とQF60便・QF59便という二系統を運航しています。今回機材が切り替わるのは前者のQF26便・QF25便で、2026年10月25日からフィンエアーからリースしたエアバスA330-300型機での運航に切り替わります。発表は2026年10月1日に行われており、切り替えまでの期間は約3週間です。

座席数の内訳とプレミアムエコノミー新設

新しい機材の座席数は合計279席です。ビジネスクラスが28席、プレミアムエコノミークラスが21席、エコノミークラスが230席という構成になっています。これまでQF26便・QF25便にはプレミアムエコノミークラスの設定がなく、ビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス構成で運航されていました。今回の機材変更にあわせて、2026年10月25日からプレミアムエコノミークラスが新たに設定されることになります。

従来機材のまま運航する便

同じ羽田〜シドニー線を結ぶQF60便・QF59便については、今回の変更の対象外です。従来どおりカンタス航空が自社で保有する297席仕様のエアバスA330-300型機での運航が続きます。同じ路線でも便によって機材と座席構成が異なる状態になるため、予約の際には便名の確認が欠かせません。

なぜフィンエアーのリース機材を投入するのか

機材繰りとエアバス・ボーイングの受領遅延という業界事情

カンタス航空は2023年からフィンエアーのエアバスA330-300型機をリースしています。当初はフィンエアーの乗務員と機材のままカンタス航空の路線を運航する「ウェットリース」でしたが、現在はカンタス航空の乗務員が運航する「ドライリース」に切り替わり、シドニー〜シンガポール線、シドニー〜ホノルル線、シドニー〜マニラ線で使われています。今回の羽田線投入は、この枠組みを日本路線にまで広げる動きです。

世界の航空業界では、エアバスとボーイングの双方で新造機の受領遅延が続いています。カンタス航空グループも新型機の受領計画の影響を受けており、既存の機材をやりくりしながら路線ネットワークを維持する必要に迫られています。自社機材だけで羽田〜シドニー線の需要に対応しきれない時期に、すでに運用実績のあるフィンエアーからのリース機材を活用するのは、無理なく座席数とクラス構成を整える現実的な方法といえます。

日本発オセアニア線でのプレミアムエコノミー需要

エコノミークラスより快適な一方でビジネスクラスより価格を抑えられるプレミアムエコノミークラスは、飛行時間が長くなる日本〜オセアニア線で需要が伸びているクラスです。JALの羽田〜シドニー線のプレミアムエコノミークラスは、2025年のSKYTRAX World Airline Awardsで2年連続「ベスト・プレミアムエコノミー・イン・アジア」を受賞しており、このクラスを重視する乗客がすでに一定数存在することを示しています。カンタス航空のQF26便・QF25便はこれまでビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス構成だったため、中間の価格帯を求める乗客を取り込めていませんでした。プレミアムエコノミークラスの新設は、この価格帯の需要を取りに行く動きと考えられます。

ANA・JALとの座席クラス競争

羽田〜シドニー線には、カンタス航空のほかANAとJALも直行便を運航しています。ANAはNH879便・NH889便を毎日運航し、JALも羽田発の直行便を毎日運航しており、両社ともプレミアムエコノミークラスを設定しています。カンタス航空だけがQF26便・QF25便でプレミアムエコノミークラスを欠いている状態が続いていたため、3クラス構成がそろう今回の変更は、同じ路線で競合するANA・JALとの座席クラスの差を埋める意味合いが大きいと考えられます。

利用者への影響と対処法

座席クラス選びのポイント

2026年10月25日以降にQF26便・QF25便を予約する場合、新たにプレミアムエコノミークラスを選べるようになります。エコノミークラスより座席の前後間隔が広く、フルリクライニングはしないものの座面やレッグレストにゆとりがある座席です。長時間移動の体の負担を抑えたいけれどビジネスクラスの価格までは出したくないという場合、選択肢に加える価値があります。

便による座席構成の違いに注意

同じ羽田〜シドニー線でも、QF60便・QF59便は従来の297席仕様の機材で運航されるため、座席構成がQF26便・QF25便と異なります。予約サイトや旅行会社で検索する際は、便名と座席構成をあわせて確認してください。便名を指定せずに日付だけで予約すると、希望するクラスの機材に乗れない場合があります。

予約時に確認すべきこと

プレミアムエコノミークラスを使いたい場合は、予約時点でQF26便・QF25便であることと、フィンエアーからのリース機材が投入される2026年10月25日以降の日程であることをあわせて確認してください。機材変更の直後は座席の需要が集中しやすく、早めの予約が有利になります。座席表や機内サービスの詳細は、カンタス航空の公式サイトやコールセンターで出発前に再確認しておくと安心です。

まとめ

カンタス航空は2026年10月25日から、羽田〜シドニー線のQF26便・QF25便にフィンエアーからリースしたエアバスA330-300型機を投入し、プレミアムエコノミークラスを新設します。座席数は合計279席で、ビジネスクラス28席、プレミアムエコノミークラス21席、エコノミークラス230席という構成です。同じ路線のQF60便・QF59便は従来の297席仕様の機材のままなので、予約時は便名を必ず確認してください。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

ぴりかをフォローする
交通・観光ニュース

コメント