JR東日本「四季島」2027年7〜9月出発分の申込受付開始

auto-eyecatch-538ad8a9f1 交通・観光ニュース

JR東日本「四季島」2027年7〜9月出発分の申込受付開始 最高277万円のクルーズトレイン

JR東日本とJR東日本びゅうツーリズム&セールスは、豪華クルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」の2027年7〜9月出発分について、2026年10月9日10時から申込受付を開始すると発表しました。3泊4日コースは2名1室利用で1人あたり110万〜150万円、1名1室利用では198万〜277万円という価格帯で、1泊2日コースも50万〜138万円かかります。簡単には手が届かない金額ですが、申込方法や料金の仕組みを知っておくと、この列車がなぜこれほどの価格で成立しているのかが見えてきます。

四季島の申込の仕組みと料金

今回受付が始まるのは、2027年度からリニューアルされる春〜秋コースのうち、7〜9月に出発する分です。新コースのテーマは「深遊 探訪」の旅で、3泊4日コースは上野駅を出発し、会津若松、函館、登別、支笏湖、青森県内、村上を巡る行程です。申込の受付期間は10月9日10時から12月14日18時までで、公式サイトから手続きします。申込が多数の場合は抽選となり、結果は2027年1月下旬ごろに発送される予定です。

料金はスイート、デラックススイート、四季島スイートといった客室グレードによって異なり、3泊4日コースが2名1室利用で110万〜150万円、1名1室利用で198万〜277万円、1泊2日コースは2名1室利用で50万〜75万円、1名1室利用で90万〜138万円という幅があります。

なぜこの価格帯なのか

四季島は2017年5月の運行開始当初、3泊4日コースの料金が1人あたり74万〜95万円でした。それから10年で、同じ3泊4日コースの最高額は95万円から277万円まで、約3倍に上昇しています。

この値上がりを支えているのは、列車そのものの希少性です。1回の運行で乗れるのは最大でも34人程度しかおらず、申込の抽選倍率は平均でも3〜6倍、紅葉シーズンや年末年始などの人気時期には10倍を超えることもあります。つまり需要が供給を大きく上回る状態が運行開始から一貫して続いており、価格を上げても申込自体が減りにくい市場ができあがっているといえます。

もう一つの背景として、豪華列車という旅行商品のジャンルそのものが、国内の富裕層向け市場で確立してきたことが挙げられます。JR西日本の「瑞風」、JR九州の「ななつ星in九州」と合わせて、JR各社がそれぞれ豪華クルーズトレインを運行しており、互いに希少な体験価値を打ち出す形でグレードや価格を引き上げてきました。円安を背景に高単価の訪日旅行需要が伸びている状況も、国内客だけでなく海外の富裕層をも呼び込める価格設定を後押ししていると考えられます。希少性をあえて維持しながら、応じられる価格帯の客層に向けて価格を上げていく戦略は、満席前提で運行できる限られた座席数だからこそ成り立つやり方です。

旅行者への影響と対処法

これから申し込みを考えている方は、まず抽選制である点を踏まえて、当選を前提にした予定を組まないようにしておくことが大切です。結果の発送は2027年1月下旬予定なので、7〜9月出発の旅程を確定できるのはそのあとになります。人気の高い出発日(連休や夏休み期間と重なる日程など)は倍率がさらに上がりやすいため、日程に幅を持たせて複数の候補を検討しておくと当選の可能性が広がります。

料金に食事やアルコールなどのサービスがどこまで含まれているかはコースによって異なるため、申込前に公式サイトの最新のコース詳細で確認しておくと、当日の想定外の追加費用を避けられます。金額的にハードルが高いと感じる場合は、JR四国の「伊予灘ものがたり」のような比較的手の届きやすい観光列車で豪華列車の雰囲気を先に体験してみるのも一つの方法です。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

ぴりかをフォローする
交通・観光ニュース

コメント