フィリピンのセブパシフィック航空は2026年10月27日、札幌/新千歳〜マニラ線の運航を再開しました。6月2日から運休していた路線で、冬ダイヤ入りにあわせての復活です。再開当初は新千歳発・マニラ発ともに火・木・土曜日の週3往復で、使用機材はA321neo型機です。2026年11月27日からは残りの曜日の運航も追加し、11月30日を除いてデイリー化する計画です。
路線の内容
新千歳〜マニラ線は、セブパシフィック航空が2025年1月16日に新規就航させた路線で、両都市を結ぶ唯一の直行便です。就航当初は週3往復でしたが、2025年12月10日からデイリー化され、2026年6月2日に一旦運休となり、今回2026年10月27日に週3往復の体制で再開しました。就航から2年目を迎え、夏季は運休して冬季だけ運航する季節路線としての運航パターンが定着してきています。
同じ新千歳〜マニラ線では、フィリピン航空も運航しており、2026年11月23日の運航再開後、12月14日から2027年1月13日までの年末年始期間に1日1往復へ増便する計画を発表しています。セブパシフィック航空とフィリピン航空の2社が、同じ時期に同じ路線で揃って増便する形になっています。
なぜ今、運航を再開したのか
新千歳〜マニラ線が夏季に運休し、冬季に運航・増便する背景には、フィリピンから日本への旅行需要の季節性があります。2025年の訪日フィリピン人数は88万5100人で、訪日客数・消費額ともに過去最高を記録しました。2026年も上半期の訪日フィリピン人数が47万4000人と、過去最高を上回るペースで増えています。フィリピンからの訪日客にとって観光客数が最も多いのは12月で、次いで3月というデータがあり、12月の年末年始から3月にかけての冬季が最大の需要期にあたります。
北海道側の実績を見ても、2025年度の北海道のインバウンド客数は前年度比17%増の330万人で過去最高を記録しました。雪・温泉・和食といった冬の北海道の観光素材は、フィリピンのような常夏の国からの旅行者にとって特に高い訴求力を持つとされています。セブパシフィック航空が需要の薄い夏季をあえて運休し、需要が集中する冬季に機材を手厚く投入する判断は、フィリピンからの訪日需要が12月を中心に偏っているという季節性に合わせた、合理的な資源配分と言えます。11月27日からのデイリー化も、12月の需要ピークに向けて前倒しで座席数を積み増す動きと見られます。
旅行者への影響と対処法
新千歳〜マニラ線を利用予定の方は、10月27日から11月26日までは週3往復(火・木・土)に限られる点に注意が必要です。この期間に旅行を予定している場合は、運航日に合わせて日程を組む必要があります。11月27日以降はほぼ毎日運航になるため、曜日を気にせず予約しやすくなります。
フィリピン航空も同じ新千歳〜マニラ線を運航しているため、セブパシフィック航空の便が希望の曜日に合わない場合は、フィリピン航空の運航スケジュールも合わせて確認すると選択肢が広がります。12月から1月の年末年始は両社とも需要期にあたり、運賃が上がりやすい時期です。冬の北海道とマニラを組み合わせた旅行を計画している方は、運航再開直後の11月中の比較的空いている時期に予約しておくと、年末年始より割安な運賃で確保できる可能性があります。

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