ベトナム航空、関西~ハノイ線を増便 2026年12月から1日2往復体制へ

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ベトナム航空が関西~ハノイ線を増便

ベトナム航空が、関西国際空港とハノイ(ノイバイ国際空港)を結ぶ路線を2026年10月26日から段階的に増便し、11月30日からは1日2往復のダブルデイリー体制に移行すると発表しました。関空~ハノイ線は現在、ボーイング787型機による1日1往復のみで運航されていますが、冬ダイヤからは新たに午後発着の便が加わります。

現在の関空~ハノイ線は、ハノイ発VN334便(ハノイ01:00発→関西06:55着)と関西発VN335便(関西10:00発→ハノイ13:35着)の787型機による毎日運航のみで、週7往復です。ここに10月26日から、エアバスA321型機を使う新しい便が加わります。ハノイ発VN338便(ハノイ08:30発→関西14:25着)、関西発VN339便(関西15:40発→ハノイ19:15着)が月・火・木・土の週4日運航され、この期間は週11往復に増えます。そして11月30日からはこの午後便も毎日運航に切り替わり、関空~ハノイ線は合計週14往復、1日2往復の体制が完成します。

なぜ今、関西~ハノイ線を強化するのか

すでに1日2往復のLCCベトジェットの存在

関空~ハノイ線は、ベトナム航空だけが飛んでいる路線ではありません。LCCのベトジェットエアが大阪発09:20・15:30、ハノイ発01:40・08:20の1日2往復をすでに設定しており(季節によって減便される時期もあります)、便数の面ではベトナム航空が後追いの立場にありました。フルサービスキャリアであるベトナム航空が今回、同じ1日2往復の水準まで便数を引き上げるのは、価格訴求力のあるLCCに対して利便性でも引けを取らない体制を整える狙いがあると考えられます。

ハノイ経由の乗り継ぎで欧州・豪州・インド方面を狙う

ベトナム航空は公式発表で、新設する午後便について「ハノイ経由のヨーロッパ、オーストラリア、インド方面などへの乗り継ぎ利便性を高める」と説明しています。ベトナム航空はハノイを拠点に、ロンドン・パリ・フランクフルト・ミュンヘン・ミラノ・コペンハーゲンなどへの欧州直行便網を持ち、2026年6月にはアムステルダム線も新規開設しました。関空発の便をハノイ午後着にすることで、深夜発の欧州直行便への乗り継ぎ時間を確保しやすくなります。LCCのベトジェットには長距離国際線のネットワークがなく、この乗り継ぎの強みはフルサービスキャリアであるベトナム航空だけが打てる差別化策です。単に便数で並ぶだけでなく、乗り継ぎ網の広さで優位に立つという二段構えの戦略とみることができます。

増加が続く在留ベトナム人という追い風

日本に住むベトナム人の数も、この増便を後押ししている要因の一つです。出入国在留管理庁によると、2025年末時点の在留ベトナム人は681,100人で、中国に次いで国籍別2位になりました。2024年末の634,361人から1年でさらに増えており、関西圏にも技能実習や技術・人文知識・国際業務などの在留資格で働くベトナム人が多く暮らしています。帰省や親族訪問での利用はもともと底堅い需要がありますが、便数が増えて選べる時間帯が広がれば、この需要をさらに取り込みやすくなります。

旅行者への影響と活用法

今回増える午後発の便を使うと、これまでの深夜発ハノイ行き・早朝着大阪行きという使いにくい時間帯とは別に、日中に移動できる選択肢が増えます。特に関西発15:40のVN339便は、午前中に関空まで移動しても十分間に合う時刻のため、深夜便を避けたい人や小さな子ども連れの家族にとって使いやすくなるはずです。

ベトナム航空は正規料金ではベトジェットより高めになりやすいものの、預け入れ荷物や機内食が料金に含まれる分、総額で比較すると差が縮まることもあります。ハノイを経由してヨーロッパへ向かう場合は、乗り継ぎ時間や通し予約の可否を含めて、ベトナム航空の公式サイトまたは旅行代理店で早めに料金を確認しておくとよいでしょう。

なお今回増便されるのはあくまで関空~ハノイ線のみで、成田発着やダナン発着など他路線のスケジュールは今回の発表の対象ではありません。利用予定の路線が関空発着かどうかは、予約前に必ず確認してください。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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