ビーマン・バングラデシュ航空は、2026年10月29日の冬ダイヤ切り替えに合わせて、成田〜ダッカ線を週1便(月曜のみ)から週2便(月曜・木曜)に増やします。2025年7月の運休、2026年7月27日の再開からわずか3か月というスピードでの増便で、日本とバングラデシュを直行で結ぶ唯一の路線がさらに使いやすくなります。
わずか3か月での増便が示す需要の強さ
この路線は2025年7月に一度運休し、運休までの間に単独路線で8億4000万タカの損失を計上していました。2026年7月27日に週1便で再開した際は、まずは需要と採算性を見極める段階的な復活という位置づけでした。それが3か月後の10月29日には早くも週2便に増えることになります。複数の旅行メディアは、運休直前の時期には収益改善の兆しが見られていたこと、再開後は旅客需要・機材稼働率・商業実績を見ながら段階的に増便を検討する方針だったことを報じています。わずか3か月での倍増は、この見極めの結果が良好だったことの裏返しと考えられます。
需要の土台には在日バングラデシュ人の増加があります。法務省の統計によると、在日バングラデシュ人は2024年6月末時点で31,536人、前年末比で12.8%増えており、技能実習生よりも「技術・人文知識・国際業務」の資格で働く層が目立ちます。日本側の人材受け入れが進むほど、一時帰国や本帰国の需要を持つ利用者層が厚くなる構造です。
加えて、成田〜ダッカを直行で結ぶのはビーマン・バングラデシュ航空だけという事情も見逃せません。カタール航空やエミレーツ、タイ国際航空、シンガポール航空などは経由便を飛ばしていますが、直行便はビーマン1社の独占状態です。競合がいない路線では、価格勝負を気にせず需要に応じて増減便を判断しやすく、今回のような早いペースでの増便にもつながりやすいと考えられます。
なお、ビーマン・バングラデシュ航空は国営で、政府補助金なしの自己資金運営を54年続けている航空会社です。2024-25年度は785.21クローレ(前年比178%増)の純利益を出し5年連続の黒字という好調な面がある一方、2020〜22年のチャーター貨物便で886クローレ(約7250万ドル)相当の収入を回収できていなかった問題が内部調査で発覚するなど、採算管理の甘さも報じられています。今回の増便が需要の裏付けだけで判断されたのか、日本との関係を重視する政府路線としての意味合いも含むのかは、現時点で公式な説明が見当たらず断定はできません。
新しい便のスケジュールと機材
増便後は、成田発ダッカ行きのBG377便が成田14:00発・ダッカ18:00着、ダッカ発成田行きのBG376便がダッカ02:40発・成田12:30着で、月曜・木曜の週2便になります。機材はボーイング787-8型機で、週1便時代と同じくビジネスクラス24席(2-2-2配列、フルフラット180度リクライニング)、エコノミークラス247席(3-3-3配列)の計271席です。機材自体は変わらず、便数が倍になることで座席供給量も単純に倍増します。
旅行者への影響
これまで成田〜ダッカを直行で行き来する場合、月曜出発の便しか選べませんでした。週2便になることで、一時帰国や出張の日程を月曜・木曜どちらかに合わせられるようになり、予定の立てやすさが上がります。直行便は依然としてビーマン・バングラデシュ航空の独占なので、価格やスケジュールを他社と比較する余地は限られますが、曜日の選択肢が増えること自体が実質的なメリットです。
搭乗を予定している場合は、冬ダイヤ切り替えの10月29日以降の便であることを確認し、予約サイトやビーマン・バングラデシュ航空の公式窓口で最新の時刻表を確認してから手配することをおすすめします。

コメント