エア・アスタナ、成田-アルマトイ線に新規就航 11月30日開設・週2往復でJALとコードシェア

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カザフスタン国営のエア・アスタナは、2026年10月2日に成田-アルマトイ線への新規就航を発表しました。アルマトイ発の第一便は現地時間11月30日(月)の夜に出発し、日本時間12月1日(火)朝に成田へ到着します。週2往復体制で、エアバスA321LR型機を投入し、日本航空(JAL)とのコードシェアも同時に始まります。エア・アスタナにとって、これが初めての日本路線開設です。

延期と大統領指示を経て固まった成田就航

エア・アスタナは2025年9月の時点で、成田-アルマトイ線を2026年3月に開設する計画を公表していました。しかし実際の就航は11月30日にずれ込み、当初計画から約8カ月遅れています。

遅れの理由について、当時CEOを務めていたピーター・フォスター氏(2026年3月末に退任)は、機材や需要面の準備不足ではなく、日本側のビザ発給手続きの複雑さにあると説明していました。カザフスタン国籍者が日本へ入国する場合は短期滞在ビザが必要で、日本はカザフスタンを査証免除の対象国に指定していません。一方、日本国籍者がカザフスタンへ渡航する場合は30日以内の滞在であればビザが不要です。この双方向で非対称なビザ事情が、商業的な就航準備を数カ月単位で止めていたとみられます。成田線向けに用意していたA321LR型機は、この間、相互にビザ免除措置がある上海線へ一時的に振り替えられていました。

状況が動いたのは2026年7月1日です。カシム・ジョマルト・トカエフ大統領はエア・アスタナの経営陣と会談し、日本とアメリカへの直行便開設を優先課題とするよう指示したと伝えられています。一企業の個別路線に国家元首が直接言及して開設を促すのは珍しく、カザフスタン政府にとって日本路線が単なる収益路線ではなく、外交・経済関係を広げる手段として位置づけられていることがうかがえます。この会談から3カ月後の10月2日、同社は11月30日就航という具体的な日程を正式発表しました。

エア・アスタナとJALは2024年8月の時点でコードシェア契約を締結していましたが、当時はまだ成田-アルマトイ線そのものが存在せず、開設を見込んで協定を先に結ぶ形でした。今回の就航でこの協定が実際に機能し始めます。JALはこれまで自社便を持たなかったカザフスタンへ、コードシェアによって自社の便名を持てるようになり、中央アジアという空白地帯への足がかりを得ます。エア・アスタナにとっては、日本国内でのJALの集客網を活用できる利点があります。

会社発表によると、成田線はエア・アスタナが2026年に開設する新規路線のうち22番目にあたるということです。同社は近年、ヨーロッパや中東、東南アジアや東アジアへ急速に路線網を広げており、拠点都市アルマトイを中央アジアやカフカス地域の交通ハブに育てる戦略を取っています。成田はその東側の終着点のひとつという位置づけになります。

成田-アルマトイ線をどう使うか 利用者への影響と対処法

これまで成田からアルマトイへ向かう場合、ソウルやドバイ、モスクワなど第三国を経由する必要がありました。直行便の開設によって、乗り換え時間を含めた移動時間が大きく短縮されます。アルマトイはエア・アスタナの拠点であり、同社はウズベキスタンやジョージア、アゼルバイジャンなど中央アジア・カフカス方面にも路線を持っています。これまで複数回の乗り換えが必要だったこの地域へ、アルマトイ経由という新しい選択肢が増えることになります。

便の概要は、成田発が火曜と金曜(10:55発、16:20アルマトイ着、所要9時間25分)、アルマトイ発が月曜と木曜(21:55発、翌日9:25成田着、所要7時間30分)です。この時刻は2026年12月1日から2027年3月27日までの冬ダイヤとして設定されています。機材はビジネスクラス16席・エコノミークラス150席のA321LR型機で、週2往復という便数のため、旅程を組む際は出発できる曜日が限られることを前提に計画する必要があります。

予約については、エア・アスタナの公式サイトのほか、コードシェアによってJALの便名でも販売される見通しです。JALのマイルを使った特典航空券の対応が始まれば、マイル保有者にとっても選択肢が広がります。現時点ではJAL側の特典航空券の詳細な条件は公表されていないため、利用を考えている人は予約が始まった段階で各社のサイトを確認するのが確実です。

入国手続きについても確認が必要です。日本国籍者がカザフスタンへ渡航する場合、30日以内の滞在であればビザは不要です。カザフスタンは電子渡航認証QazETAの導入を進めており、2026年8月末時点では試験運用期間中として日本国籍者に取得義務はないとされています。ただし今後、航空便での入国者を対象に必須化する案も検討されていると報じられており、出発が近づいたタイミングで最新の入国要件を確認しておくと安心です。

機材の座席配分を見ると、166席のうちビジネスクラスが16席を占めています。観光需要だけでなく出張など商用利用も意識した構成とみられます。これまで中央アジアとの往来に複数回の乗り継ぎが必要だった出張者にとって、直行便という選択肢が増えることになります。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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