3連休+1日で行く!JAL深夜便でバンコク3泊4日弾丸旅行記②|ガパオライスと王宮・ワットプラケオでタイの歴史を感じる

タイ

前回の記事では、早朝にバンコクへ到着してワット・パークナムやワットクンチャンを巡るところまで紹介しました。

前回記事はこちら

今回は続きとして、昼食からリポートしていきます!

ガパオテー1993で絶品ガパオライスを食べる

ワットクンチャンからGrabで配車をしガパオライスを食べに行きます。ワットクンチャン周辺は入り組んでおり大通りに出てから配車しました。

今回お邪魔したのはガパオテー1993というお店。

11時頃に訪問、開店直後で人は少なかったですが、ピークタイムは大変混雑するようなので早めの訪問をおすすめします。

ここのガパオライスは肉の種類(牛、豚、鶏)のメニューがそれぞれあり、さらに辛さや卵の半熟度を自分で選べ、好みのガパオライスを注文できるのが特徴です。確かガパオライスは60〜80バーツほどだったと思います。

トムヤムクンもメニューにあったので注文してみました。

写真は辛さを1番控えめにした豚肉のガパオライスです。控えめでも少しピリッとした味がして、ジューシーな豚肉と合って大変おいしかったです。トムヤムクンは結構辛さが強かったですが海老の出汁も出ておいしかったです。

ガパオテー1993 (กะเพราแท้1993 กรุงธนบุรีฯ The Original Pad Kra Pao1993)

  • 営業時間11:00〜21:00
  • 231 Soi Charoen Rat 4, Khlong Ton Sai, Khlong San, Bangkok 10600

チャオプラヤ川の水上バスに乗船し王宮・ワットプラケオへ

その後近くのウォンウェイヤイ駅 วงเวียนใหญ่からBTS(スカイトレイン)に2駅乗車しSaphan Taksin駅  สะพานตากสินで下車。BTSはタッチ決済が使えないので注意!券売機でもクレジットカードは使えず現金必須です。

BTSのチケットはICカード形式でした

近くのSathorn Pierという船着場から水上バスで王宮のあるエリアに向かいます。

水上バス?と思う方もいるかもしれませんが、バンコクでは古くからチャオプラヤー川の水運が利用されてきました。近年でも交通渋滞が著しいことから市民の足となっている手段です。

バンコクに来たら一度は乗ってみることをおすすめします!

船着場から船に乗り込む
水は濁っていて、流れは意外と速い。
船着場の全景
対向の水上バス
水上バスから見たワットアルン

水上バスをTha Tianという船着場で下船しました。王宮に行くなら最寄りはTha Cangという一つ先の船着場の方が近かったようですが、間違えました!笑

でも、近くにはたくさんのトゥクトゥクが待機しており、王宮まで連れて行ってもらいました。トゥクトゥクに乗れたのでいい経験です。

この辺りにはバンコクの3大寺院と言われる、

  • 王宮(ワットプラケオも同じ敷地内)
  • ワットポー
  • ワットアルン

が集中しているエリアです。まずは王宮・ワットプラケオへ向かいます。

王宮・ワットプラケオへ

一旦地下に降り休憩室のようなところで休憩。トイレはそこで済ませた方がいいです。

その後王宮・ワットプラケオの入場ゲートへ。服装チェックがあります。

入場ゲートは以下の場所となっています。

  • ノースリーブシャツ
  • ベスト
  • ショートトップ
  • 透け感のあるトップス
  • 短いホットパンツやショートパンツ
  • 破れたズボン
  • タイトなパンツ
  • バイクパンツ
  • ミニスカート
  • パンツやスカート
  • 寝巻き

これらは禁止と公式ホームページに記載されています。

入場料が500バーツかかります。

入場ゲートへ
ゲートからすでに多くの仏塔が見える

王宮とタイの簡単な歴史

  • 建立:1782年
  • 建立者:チャクリー王朝初代国王 ラーマ1世

ここでタイの簡単な歴史の解説です。王宮はこれを知っておいた方が楽しめると思います。

13世紀に初の王朝であるスコータイ朝が誕生、そこでタイの文字や文化の基本的な部分が形作られました。

その後14世紀にアユタヤ王朝に変わり、アユタヤ(明日行く予定)が大変繁栄しましたが、隣のビルマ(現ミャンマー)との戦争に敗れ、アユタヤは徹底的に破壊されてしまいました。

その後の混乱の中でトンブリー朝が興りました。前回記事で紹介したワットパークナムはトンブリー地区にあり、トンブリー朝にとって重要な寺院でした。

しかし、トンブリー朝は短命に終わり、最終的に1782年にラーマ1世がチャクリー朝を興し、トンブリーからチャオプラヤー川を渡った場所にこの王宮を作ったのです。

その後西洋列強諸国が東南アジアを植民地化していき、東のベトナム、ラオス、カンボジアはフランス領に、西のビルマと南のマレーシアはイギリス領になりましたが、ラーマ5世の巧みな外交と近代化政策によって、タイは植民地化されるのを免れました。

現在までこのチャクリー朝が続いており、ラーマ10世が現在の国王です。

このように歴史を紡いできた王宮ですが、現在は他の場所に国王は住んでおり、こちらは儀式用に使うようです。

王宮は非常に広く、中には見どころが多くあります。

ワットプラケオも王宮内にあり、タイ国民の拠り所とも言えるエメラルド仏をみることができます。

王宮の地図 THE GRAND PALACE 公式ページより https://www.royalgrandpalace.th/en/

巡り方としては、入場ゲートから入るとまずはワットプラケオのエリア、その後に王宮エリア、最後にお土産や博物館のエリアがあります。

ワットプラケオ

ワットプラケオのエリアにはたくさんの建物や仏塔が並んでいます。

回廊の壁画
アンコールワットの模型

ただ、エメラルド仏は撮影が禁止されているので、残念ながら写真を載せることはできませんでした。

実物は意外と小さめではありましたが、淡緑色でとても綺麗でした。

エメラルド仏

エメラルド仏は翡翠で作られた小さな仏像で、タイ王権と仏教を象徴する国家守護仏です。国王自らが年3回衣替えを行っているようで、王と仏教の深い結びつきが表れています。

実はこのエメラルド仏はもともと隣国ラオスの首都ヴィエンチャンにありました。エメラルド仏は仏教国の国王としての正当性を示していました。

ラーマ1世の時代にラオスがタイの支配下になり、その時にバンコクに持って帰られ、王宮に置かれて国王の正当性を示したのです。

日本で言うと3種の神器を持っているのが正統な天皇であるとみなされるのと同じでしょう。

3種の神器は誰も、天皇陛下ですら、見ることができませんが、タイではそれに相当するエメラルド仏を観光客でも見ることができるのです。その貴重さを忘れることなく謙虚に見学しましょう。

なお、ラーマ1世の時代は、アンコールワットの模型もあることからわかるように、ラオスやカンボジアの一部を支配下におくほどタイの領土は拡張しました。

しかし、フランスが東南アジアに侵略し、ラオスとカンボジアはフランスに割譲されてしまいました。

第二次世界大戦中に日本の支援の元、一部領土を奪還しましたが、日本の敗戦と共に元の領土に戻されてしまったようです。

チャクリー・マハープラサート宮殿

ワットプラケオエリアの次は王宮エリアです。

王宮エリアは立ち入れない場所も多いですが、メインであるチャクリー・マハープラサート宮殿は圧巻です。

チャクリー・マハープラサート宮殿は1882年に完成した宮殿です。この宮殿はラーマ5世によって建てられました。

ラーマ5世は先述した通り、イギリスやフランスからの植民地化を巧みな外交と近代化政策によって乗り切った国王。現在も「タイ近代化の父」と言われ、国民からの人気は高いです。

宮殿の特徴は、上部の屋根部分にタイ伝統様式を残しつつ、建物全体には西洋建築の要素を大胆に取り入れている点です。その姿からは、伝統を守りながらも近代国家へと進もうとした当時のタイの強い意志が感じられます。

実際にこの宮殿を見学すると、ラーマ5世がいかにして国を近代化し、欧米列強と対等に渡り合おうとしたのかが、建築そのものから伝わってきます。

ラーマ5世の政策のおかげで植民地化は免れましたが、その裏ではイギリスとフランスの緩衝国として大変な外交努力をしたり、さらには領土の一部をフランスに割譲せざるを得なかったりと当時は大変な苦悩だったと思います。

当時のタイ周辺の地図。赤がイギリス領、紫がフランス領、黄色がオランダ領。当時のタイの危機感が分かる。MapChartで作成。

アジア、アフリカで植民地化されなかった国はタイ、エチオピア、それと日本のみと言われています。日本も江戸末期に不平等条約を押し付けらましたが、その後の明治維新、急速な近代化によって植民地化を避けることができました。

同じような歴史的困難を乗り越えてきた日本人だからこそ、この宮殿を通して、タイが歩んできた近代史にもぜひ思いを馳せてほしいと思います。

お土産屋に向かう道を途中でシリキット女王綿織博物館方面に歩いたらあまり人のいないフォトスポットがあります。

出口から出て次はワットポーに向かいます。

長くなりそうなので③に続きます!

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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