日本航空(JAL)は2026年9月3日、大韓航空との間で戦略的パートナーシップに関する覚書を交わし、共同宣言を発表しました。これまで進めてきたマイレージ提携やコードシェア(共同運航)を、12月に大韓航空と統合するアシアナ航空の便にも全面的に拡大するのが柱です。あわせて、客室乗務員の訓練施設の相互利用や持続可能な航空燃料(SAF)の共同調達など、幅広い分野での協業を検討していくとしています。
統合で日本路線が週250便から週410便へ
今回の発表の背景にあるのは、大韓航空とアシアナ航空の経営統合です。統合は現地時間の12月17日に予定されており、2026年8月12日には両社の取締役会で承認されています。統合によって、大韓航空グループの日本路線は統合前の週約250便から、統合後には週約410便へと大きく増えることになります。
これだけの規模で便数が一気に増えるタイミングに合わせて、JALは提携の枠組みをアシアナ便にまで広げる決断をしました。既存のコードシェア・マイレージ提携は、これまで大韓航空単独の便が対象でしたが、統合後は同じグループになるアシアナ便も同じ枠組みで扱えるようにする必要があります。何も手を打たなければ、JALの旅客はアシアナ便を使う際にマイルを貯められない、あるいは自社便名での予約ができないという状態のまま、大韓航空グループの供給拡大だけが進んでしまいます。今回の共同宣言は、統合という他社の経営判断に自社のネットワーク戦略を合わせにいく動きだといえます。
協業の対象は運賃やマイレージだけにとどまりません。両社は客室乗務員や運航乗務員の訓練施設を相互に利用し合うことや、SAFの共同調達といった分野でも協力を検討するとしています。訓練施設の相互利用は、新規路線や増便に合わせて乗務員を育成するコストを抑える効果が見込まれ、SAFの共同調達は、供給量が限られているSAFを個社で確保するよりも有利な条件を引き出しやすくなるという狙いがあると考えられます。両社は今後タスクフォースを立ち上げ、具体的に何ができるかを年内をめどに詰めていく方針で、現時点では協業の詳細な実施内容やロードマップまでは固まっていません。
日韓を頻繁に行き来する旅行者への影響
日本と韓国を行き来する機会が多い方にとって、大韓航空グループの便数が週410便規模まで増えることは、選べる便の選択肢が広がることを意味します。特にこれまでアシアナ航空を利用してきた層にとっては、JALとのマイレージ・コードシェア提携が広がることで、JALマイレージバンクのマイルを貯めながらアシアナ便に乗れるようになる可能性があります。ただし、対象路線や開始時期、マイルの積算条件といった具体的な内容は今回の発表時点では示されていないため、実際に恩恵を受けられるのはロードマップが固まってからになります。
当面は、いつも使っている予約経路やマイル積算のルールが今回の発表ですぐに変わるわけではない点に注意してください。日韓便を予約する際は、JALまたは大韓航空の公式サイトで、コードシェアの対象便やマイル積算条件が更新されていないか、搭乗前に確認する習慣をつけておくと安心です。今後、具体的な協業内容が発表され次第、対象路線やマイルの使い方はあらためて整理されることになりそうです。
まとめ
JALと大韓航空は2026年9月3日、戦略的パートナーシップを共同宣言しました。12月17日に予定される大韓航空とアシアナ航空の経営統合により、大韓航空グループの日本路線は週約250便から週約410便へ拡大する見込みです。これに合わせてJALはコードシェア・マイレージ提携をアシアナ便にも広げる方針で、客室乗務員訓練施設の相互利用やSAFの共同調達など幅広い分野の協業も検討します。具体的な対象路線やマイル条件は年内のロードマップ策定を待つ必要があり、日韓を頻繁に行き来する方は搭乗前に最新情報を確認してください。


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