金沢〜名古屋を安く移動する方法|JR・バス料金を徹底比較

旅行ノウハウ

金沢から名古屋へ、または名古屋から金沢へ移動しようと調べ始めると、ルートの多さと情報の多さに戸惑う方は少なくありません。北陸新幹線の延伸前と後でルートが変わり、2026年3月のダイヤ改正でさらに割引きっぷの設定も変わりました。

この記事では2026年6月時点の情報をもとに、JRと高速バスのルート・料金・所要時間を整理しています。「早く着きたい」「とにかく安くしたい」「当日でも乗れるきっぷがいい」など、状況別に最後でまとめていますので、参考にしてみてください。

なお、掲載している料金はすべて通常期(大人1名・片道)の目安です。繁忙期・閑散期・最繁忙期には最大±400円の変動があります。

JRで移動する場合

北陸新幹線+特急しらさぎ(敦賀乗り継ぎ)

現在のJR標準ルートです。2024年3月に北陸新幹線が敦賀まで延伸されたことで、金沢〜名古屋間は「敦賀で特急しらさぎと北陸新幹線を乗り継ぐ」形が基本となりました。

敦賀での乗り継ぎには「幹特在特(かんとくざいとく)」という制度が自動的に適用されます。しらさぎと北陸新幹線をセットで利用する場合に特急料金が約10%割引になる制度です。きっぷを別々に買っても、敦賀での乗り継ぎ乗車券があれば適用されます。

名古屋発で乗る場合

種別料金
乗車券(名古屋〜金沢)4,510円
特急料金(幹特在特・指定席)4,570円
合計(通常期)9,080円

所要時間は約2時間50分です。

岐阜から乗る場合

名古屋〜岐阜間を新快速などの在来線で移動し、岐阜駅でしらさぎに乗り換える方法もあります。名古屋〜金沢の乗車券(4,510円)のままで問題なく、岐阜から乗ることで特急料金が3,980円に下がります。合計は8,490円です。

名古屋からしらさぎに乗るより590円安くなります。ただし名古屋〜岐阜の在来線移動が加わるため、所要時間は約3時間になります。

東海道新幹線経由(米原乗り換え)

名古屋〜米原を東海道新幹線、米原〜金沢をしらさぎ+北陸新幹線(敦賀乗り継ぎ)で移動するルートです。

きっぷの種別料金所要時間
全区間指定席(通常きっぷ)10,380円約2時間20分
東海道新幹線を自由席にする9,850円約2時間20分

このルートは乗り換えが1回増えますが、所要時間は最も短く約2時間20分です。急いでいる場合の選択肢として有効です。

割引きっぷ・サービスを活用する

WEB早特7(e5489)

JR西日本のe5489で発売されている「WEB早特7」を使うと、乗車日の7日前までの予約で北陸新幹線+しらさぎの指定席が8,170円になります。通常ルート(9,080円)より約900円安く、事前に日程が決まっている方に向いています。

WEB早特7は乗車日の1か月前から7日前まで購入できますが、発売数に限りがあり、満席や売り切れになると購入できなくなります。早めに予約しておくのが確実です。

変更不可・払い戻し手数料ありという条件はありますが、受け取りが駅の指定席券売機または窓口でできるため手順はシンプルです。

北陸・関西チケットレス(早特7)

大阪・京都〜北陸間を対象に発売されているサービスですが、2026年3月14日からは米原・長浜発着(北陸新幹線+しらさぎ)も新たに追加されました。e5489で7日前までに予約し、交通系ICカードを事前に設定することで、きっぷを受け取らずにそのまま乗車できます。

東海道新幹線(名古屋〜米原)をEXまたはスマートEXで購入し、米原〜金沢の区間にこのサービスを組み合わせることで節約できる場合があります。

米原〜金沢の正確な料金はe5489の公式サイトで確認してください。乗継きっぷが廃止された現在、東海道新幹線経由で安くしたい場合の代替として注目されています。

かつての乗継きっぷについて

2026年3月14日のダイヤ改正まで、エクスプレス予約やスマートEXで米原〜金沢の特急料金を大幅に割引できる「EXサービス限定乗継きっぷ」が設定されていました。最安で7,740円という設定で人気がありましたが、現在は廃止されています。古い記事やブログに情報が残っている場合がありますので、注意してください。

乗車券の分割購入で節約する

JRの乗車券は、区間を細かく分割して購入すると合計が安くなる場合があります。名古屋〜金沢(4,510円)を以下のように買い分けると4,200円になり、310円の節約になります。

区間運賃
名古屋→尾張一宮310円
尾張一宮→垂井590円
垂井→近江塩津990円
近江塩津→金沢(敦賀・北陸新幹線経由)2,310円
合計4,200円

この分割を使うと、通常ルートの合計は9,080円から8,770円になります。岐阜発の8,490円に分割購入を組み合わせると8,180円です。

複数の乗車券を持って乗る形になりますが、改札では通常どおり通れます。手間が少し増えますが、知っておくと選択肢が広がります。

高速バスで移動する場合

JRより時間はかかりますが、料金は大幅に安くなります。現在は昼行便・夜行便・白川郷経由便の3種類が運行されています。

昼行便(北陸鉄道・名鉄バス 共同運行)

項目内容
運賃3,600〜5,800円(カレンダー運賃制)
所要時間約3時間40分〜4時間
発着名鉄バスセンター ⇔ 金沢駅西口(一部便はJR名古屋駅にも停車)
設備4列シート・トイレ・Wi-Fi付き便あり

毎日11便が運行されており、本数は充実しています。繁忙期は5,000円を超えることもありますが、平日や閑散期は3,600円台で乗れる日もあります。JRとの価格差が大きく、乗車時間の長さを許容できるなら有力な選択肢です。

夜行便(北陸ドリーム名古屋号)

項目内容
運賃4,900〜5,600円
所要時間約6時間45分〜7時間
発着名古屋駅JRバスターミナル ⇔ 金沢駅西口(富山方面も経由)
運行会社JR東海バス・西日本JRバス
設備車内トイレ・コンセントあり ※シート種別は予約時に確認

深夜に出発して翌朝着く夜行便は、ホテル代を浮かせられる点が強みです。ビジネスや大学の用事など、翌朝から動きたい場合にも使えます。シートの種別(4列か3列独立か)は便によって異なるため、予約サイトで必ず確認してください。

白川郷経由便(北陸鉄道・名鉄バス)

項目内容
運賃5,000〜6,000円
所要時間約4時間10分
設備4列シート・トイレ・コンセントあり

白川郷(荻町)に停車するため、途中下車して世界遺産の合掌造り集落を観光することもできます。金沢〜名古屋の移動だけが目的でなく、白川郷にも立ち寄りたい方に向いたルートです。

各ルートの比較

ルート料金の目安所要時間向いている人
北陸新幹線+しらさぎ(名古屋発)9,080円(分割で8,770円)約2時間50分当日でも購入したい人
北陸新幹線+しらさぎ(岐阜発)8,490円(分割で8,180円)約3時間少し安くしたい人
東海道新幹線経由(全指定)10,380円約2時間20分最速で移動したい人
東海道新幹線経由(自由席)9,850円約2時間20分速さ重視で少し節約したい人
WEB早特7(e5489)8,170円約2時間50分7日前に日程が決まる人
北陸・関西チケットレス(早特7)+EXe5489で要確認約2時間20分東海道新幹線経由で節約したい人
高速バス(昼行)3,600〜5,800円約3時間40分〜4時間料金を最優先したい人
高速バス(夜行)4,900〜5,600円約7時間宿泊費も節約したい人
高速バス(白川郷経由)5,000〜6,000円約4時間10分白川郷にも寄りたい人

あなたの状況に合わせて選ぶなら

急いでいて時間が最優先な場合

東海道新幹線(米原乗り換え)が約2時間20分と最速です。料金は高めですが、指定席を確保してゆったり移動できます。

なるべく安くしたい場合

高速バスの昼行便が最安です。平日や閑散期なら3,600円台から乗れます。JRで安くしたい場合は、WEB早特7(7日前まで予約・8,170円)を狙うか、北陸・関西チケットレス(早特7)の料金をe5489で確認してみてください。

当日でも乗れるきっぷがほしい場合

幹特在特適用の通常ルート(9,080円)が一番手間なく乗れます。みどりの窓口や指定席券売機で購入できます。

往復+宿泊がセットになる旅の場合

JR旅行パック(JR東海ツアーズなど)で片道実質6,000円台になる場合があります。ホテルを予約するタイミングで一緒に確認する価値があります。

料金や割引きっぷの設定は変わることがあるため、乗車前にe5489やエクスプレス予約の公式サイトで最新情報を確認してから購入することをおすすめします。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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