成田空港、2026年冬は発着回数が開港以来最高 国際線は初の週4000回超え、中国線は7割減のまま

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発着回数は開港以来最高、乗り入れ99社も冬期として最多

週間の総発着回数は4,945回で、前年同期比4%増となり、開港以来の最高を記録しました。このうち国際線は旅客便3,382回・貨物便669回の合計4,051回で、国際線としても初めて週4,000回を超えています。国際線貨物便は前年比7%増で、これも開港以来最高です。

乗り入れ航空会社数は99社で、前年同期から2社増え、冬期としては過去最多です。就航都市数は海外102都市・国内19都市の合計121都市で、このうち旅客便の新規就航都市は台中・デリー・ポートモレスビー・ダッカ・函館です。新規に乗り入れる航空会社は、パラタ航空、タイベトジェットエア、ニューギニア航空、ビーマン・バングラデシュ航空の4社です。一方、MSCエアカーゴとフィリピンエアアジアはこの冬の成田乗り入れから撤退しています。

中国線は7割減が継続、新興国路線の拡大と同時進行

好調な全体の数字の裏で、中国路線は苦しい状況が続いています。成田の中国線は週359回で、前年の同時期から34%の減少です。これは成田に限った話ではなく、2025年11月以降、日中関係の悪化を受けて中国の航空会社が大幅な減便を続けていることが背景にあります。中国政府による日本への渡航自粛要請の影響が長期化しており、関西空港の2026年冬期スケジュールでも中国路線は減便前の7割程度減ったままという状況が公表されています。対照的に、ANA・JALなど日本の航空会社の中国路線の便数はほとんど変わっていません。減便しているのは中国側の航空会社に限られるため、日中間を移動する人は現在も運航している便に集中しやすく、予約が取りにくくなっている面もあります。

この状況のなかで成田が発着回数の記録を更新できたのは、中国線の落ち込みを他の地域の路線拡大で補っているためです。新規就航都市に台中・デリー・ポートモレスビー・ダッカが並んでいることからもわかるように、成田は中国一本足ではなく、東南アジア・南アジア・大洋州といった複数の新興国市場に就航先を広げる方向に動いています。中国からの観光客数が人数として戻らない一方で、インバウンド全体の国籍構成を分散させることで、特定の1国への依存によるリスクを下げる効果も期待できます。実際、これらの新興国路線は人数こそ中国路線の規模に及ばないものの、路線網が多様化することで、今後ある1国の情勢に空港全体の発着回数が左右されにくくなるという利点があります。

旅行者への影響と対処法

新規就航都市である台中・デリー・ポートモレスビー・ダッカへ行く予定がある場合、今回のスケジュールで初めて成田からの直行便を使えるようになった可能性があります。これまで経由便を使っていた人は、直行便の有無を航空会社の予約サイトで確認してみる価値があります。

中国へ渡航する予定がある場合は、日本の航空会社(ANA・JAL)の便を中心に探すのが現実的です。中国の航空会社の減便が続いているため、残っている便に予約が集中しやすく、早めの予約が必要です。逆に、新規就航・増便が相次いでいる東南アジア・南アジア方面へ旅行する場合は、冬期スケジュールの切り替え直後は競争を意識した価格設定になりやすいタイミングでもあるため、航空券の価格を定期的に確認しておくとよいでしょう。

国際線貨物便も開港以来最高の回数になっているため、個人輸入や通販で海外からの荷物を利用する機会が多い人にとっても、輸送の選択肢が増えていることになります。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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