JR北海道 新観光列車「赤い星」が2月デビュー
JR北海道は冬の間、新幹線16本・在来線286本の計302本の臨時列車を運転します。年末年始には「はやぶさ」のほか、「北斗」84・91号、「とかち」81・86号、「オホーツク」81・84号を増発し、冬の風物詩である「SL冬の湿原号」「流氷物語号」も運転します。
このなかで最も注目したいのが、2027年2月から道北エリアで新しく運行を始める観光列車「赤い星 オホーツクの風/雪華の風」です。全車グリーン車指定席の列車で、札幌~網走間などを走る予定です。この列車の時刻・料金についてはすでに別途発表されていますが、今回の冬の臨時列車計画に組み込まれたことで、2月からの定期運行入りが改めて確認された形です。
JR東日本 「はやぶさファミリー車両」を試験導入
JR東日本は冬の期間に新幹線3,645本、在来線特急2,486本、快速751本、合計6,882本の臨時列車を運転します。大晦日から元日にかけては、首都圏の山手線・京浜東北線・中央線など6路線で終夜運転を実施します。
今回新しい試みとして始まるのが「はやぶさファミリー車両」です。「はやぶさ」の1両(6号車)を家族連れ向けの車両として案内するもので、おむつ交換台のあるトイレや多目的室に近い配置になっています。対象は2027年1月9日の下り「はやぶさ387号」(東京11時28分発・新青森14時51分着)と、1月11日の上り「はやぶさ386号」(新青森11時31分発・東京14時56分着)の、上下各1本のみです。家族連れ専用ではなく、通常どおり誰でも利用できる車両としての案内です。
JR四国 サンライズ瀬戸を金刀比羅宮詣でへ延長、しおかぜは全編成岡山発着に
JR四国の冬の臨時列車は、観光列車と初詣輸送が中心です。東京駅発の寝台特急「サンライズ瀬戸」を、金曜・休日前を中心とした30日間(延べ30本)、通常の終着である高松駅からさらに琴平駅まで延長運転します。金刀比羅宮への参拝に合わせた行程が組めるようにする狙いです。観光列車「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」も1月1日~3日は岡山~琴平間に延長されます。元日には、高松~琴平間に初詣向けの臨時普通列車を3本運転します。
もう一つの見どころが、年末年始(12月25日~1月4日の11日間)に特急「しおかぜ」を全編成(延べ264本)岡山駅発着で運転することです。通常、宇多津駅・多度津駅で分割・併結している特急「いしづち」は、この期間は高松~多度津間(下り)、宇多津~高松間(上り)のみの運転に短縮されます。松山方面から高松方面に向かう場合は宇多津駅で、高松方面から松山方面に向かう場合は多度津駅で乗り換える形に変わります。
JR西日本 嵯峨野線・奈良線は年末年始も増結、JR東海は年末最繁忙日に504本
JR西日本は、紅葉シーズン向けに公表していた嵯峨野線・奈良線の混雑対策を年末年始にも広げます。奈良線では1月1日~3日に臨時列車を1日12本運転し、16本の列車を4両から6両に増結します。嵯峨野線でも、12月は最大10本の臨時列車を運転し、52本の列車で4両・6両編成を6両・8両編成に増結します。
JR東海は冬の90日間で1日平均390本、年末年始の期間は1日449本の列車を運転します。利用が集中する時間帯には、1時間あたり最大13本の「のぞみ」を走らせる計画です。
JR九州 D&S列車8本の運転日が決定、「海幸山幸」は12月7日から運休
JR九州は冬季に臨時列車を合計659本(九州新幹線を除く)運転します。西九州新幹線で182本、在来線特急で477本を増発する計画です。
あわせて、「ふたつ星4047」「ゆふいんの森」「かわせみ やませみ」「あそぼーい!」「A列車で行こう」「海幸山幸」「指宿のたまて箱」「36ぷらす3」というD&S(デザイン&ストーリー)列車8種類の運転日が決定しました。指定席は運転日の1か月前午前10時から発売されます。
このうち「海幸山幸」については、2027年春のリニューアル工事に伴う運休開始日が「12月7日」と確定しました。日南線沿線の観光に組み込む予定がある場合は、12月7日以降は利用できない点に注意が必要です。再開は2027年春を予定しています。
なぜ各社が同じ時期に発表するのか
JR6社が同じ10月下旬にそろって冬の計画を発表するのは、偶然ではありません。指定席の発売開始は多くの列車で乗車日の1か月前午前10時のため、12月上旬に乗る列車の発売開始は11月上旬に迫っています。利用者が年末年始の帰省・旅行計画を立て、指定席を確保する時間を確保するには、この時期までに全体像を示す必要があるという事情があります。
また、新幹線と在来線特急の乗り継ぎがある区間(例えば東京~新函館北斗や博多~長崎)では、片方の会社だけが計画を発表しても旅程が組みにくくなります。各社がほぼ同時に発表することで、乗り継ぎを含めた旅程を利用者が一度に把握できるようにしているとみられます。
JR四国の「しおかぜ」全編成岡山発着化のように、分割・併結の手間を一時的になくして運用をシンプルにする工夫も見られます。これは、年末年始の最繁忙期にダイヤの乱れを起こしやすい分割作業を減らし、松山方面への主要都市間輸送を優先する狙いだと考えられます。JR北海道の「赤い星」のように、閑散期にあたる2月から新しい観光列車を投入する動きも、冬季の北海道観光需要をてこ入れする意図があるとみてよいでしょう。
旅行者への影響と対処法
年末年始に移動を予定している場合、まず自分が使う区間でダイヤが変わっていないかを確認してください。特にJR四国の「しおかぜ」「いしづち」を利用する予定がある場合、12月25日~1月4日は乗り換え駅が普段と変わるため、乗車前に最新の時刻表を確認することをおすすめします。
JR九州のD&S列車に乗る予定がある場合は、指定席の発売開始日(運転日の1か月前午前10時)を忘れないようにしてください。特に「海幸山幸」で日南線を観光する予定がある人は、12月7日の運休開始前に行程を完了させる必要があります。
JR東日本の「はやぶさファミリー車両」は対象列車が上下各1本しかないため、利用したい場合は該当列車の指定を忘れずに行ってください。全体として、年末年始の新幹線・在来線特急は指定席の発売開始直後から埋まりやすいため、旅程が固まった時点でできるだけ早く予約することが、座席を確保する一番確実な方法です。


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