スターアライアンス、仁川空港に専用ラウンジ新設へ 世界7番目、アシアナ脱退への備え

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スターアライアンスと仁川国際空港公社(IIAC)は2026年9月8日、韓国・仁川国際空港の第1ターミナルに「スターアライアンス・ラウンジ」を新設するための覚書を締結したと発表しました。世界で7番目となるスターアライアンス専用ラウンジで、アシアナ航空が2026年12月にスターアライアンスを脱退した後も、加盟航空会社の利用者がラウンジサービスを受け続けられるようにする狙いがあります。

発表内容の詳細

仁川国際空港には現在、スターアライアンスに加盟する14の航空会社が乗り入れていますが、専用ラウンジは持たず、これまでアシアナ航空が運営するラウンジを共用する形で対応してきました。今回のスターアライアンス専用ラウンジは、第1ターミナルに新設されるもので、開業すればパリ(シャルル・ド・ゴール空港)、ロサンゼルス国際空港、広州白雲国際空港などに続き、世界で7番目のスターアライアンス直営ラウンジになります。具体的な開業時期は覚書締結時点ではまだ公表されていません。

なぜ今、仁川に専用ラウンジが必要になったのか

アシアナ航空の脱退が引き金

この動きの背景には、大韓航空とアシアナ航空の経営統合があります。両社は2026年8月に統合を正式承認し、2026年12月17日に統合登記が完了する予定です。アシアナ航空は統合に伴い、2026年12月16日23時59分(韓国標準時)をもってスターアライアンスを脱退します。これまで仁川空港でスターアライアンス加盟社の乗客を受け入れてきたアシアナのラウンジが使えなくなるため、代わりとなる拠点が必要になったというのが直接のきっかけです。

「乗り継ぎの質」を守らないと加盟社が離れるリスク

仁川空港はソウルを経由して日本や中国、東南アジアと欧米・中東を結ぶ乗り継ぎ拠点として機能しており、14ものスターアライアンス加盟社がここに乗り入れています。上級会員向けラウンジが使えない空港は、乗り継ぎの快適性で競合他社(スカイチーム、ワンワールド)に見劣りする要因になりかねません。特に仁川は、大韓航空・アシアナ統合後にスカイチーム最大級のハブとしての存在感を強める見通しで、スターアライアンス側としては、有力な競合ハブの足元で自陣営のサービス水準を落とすわけにはいかないという事情があります。専用ラウンジの新設は、単なる代替設備の確保にとどまらず、統合後も仁川を経由地として選び続けてもらうための引き止め策という側面もあります。

旅行者への影響と対処法

日本の旅行者にとって直接関係が深いのは、ANAのスターアライアンス・ゴールド会員や、スターアライアンス加盟社の上級会員資格を持つ人です。これまでアシアナ航空のラウンジで受けられていたサービスが、2026年12月16日以降は利用できなくなる可能性があるため、仁川空港で長時間の乗り継ぎを予定している場合は注意が必要です。新しいスターアライアンス・ラウンジの開業時期は今回の発表では明らかになっていないため、統合登記の完了時期とラウンジの開業時期にずれが生じる可能性があります。

2026年12月前後に仁川空港で乗り継ぎを予定している場合は、搭乗前にスターアライアンスまたは利用航空会社の公式サイトで、乗り継ぎ時点で使えるラウンジの最新情報を確認しておくことをおすすめします。仮に新ラウンジの開業が統合登記に間に合わない場合、一時的に他のラウンジへの案内や、空港内の有料ラウンジの利用が必要になることも考えられます。仁川空港を経由する日韓・アジア〜欧米路線を利用する予定がある人は、この移行期間の情報を早めにチェックしておくと安心です。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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