内房線の代行バス、9月28日から見送りに 姉ケ崎~木更津は台風25号被害で運休3カ月超
JR東日本千葉支社は、台風25号の被害で運休が続く内房線姉ケ崎~木更津間について、9月28日から予定していた代行バスの運行を見送ると発表しました。総武本線・成田線・久留里線など千葉県内の他の運休区間では9月28日から代行バスや代替タクシーの運行が始まる一方、内房線だけは必要な台数のバスを確保できず、当面代行輸送のない状態が続きます。木更津・袖ケ浦・君津方面から通勤・通学している人にとっては、移動手段の確保が引き続き課題になっています。
千葉県内5区間が運休、復旧見込みは路線ごとに差
台風25号は9月21日前後に関東の太平洋側に接近し、千葉県内の複数のJR在来線区間で大きな被害が出ました。JR東日本は9月23日、被害状況と復旧見込みを路線ごとに発表しています。
最も被害が大きいのは内房線の姉ケ崎~木更津間です。姉ケ崎~長浦間を中心に5カ所で合計約500メートルにわたって土砂が流入し、架線設備も倒壊して損傷しました。復旧には少なくとも3カ月程度かかる見通しです。総武本線の榎戸(八街市)~成東(山武市)間は復旧まで1カ月程度、成田線の佐原(香取市)~銚子間は2週間程度、久留里線の木更津~久留里(君津市)間は1週間程度と見込まれています。久留里線の久留里~上総亀山間は被害の詳細な確認が済んでおらず、復旧見込みは立っていません。
| 路線 | 区間 | 被害内容 | 復旧見込み |
|---|---|---|---|
| 内房線 | 姉ケ崎~木更津 | 5カ所・約500mで土砂流入、架線設備倒壊 | 3カ月程度 |
| 総武本線 | 榎戸~成東 | 線路への被害 | 1カ月程度 |
| 成田線 | 佐原~銚子 | 線路への被害 | 2週間程度 |
| 久留里線 | 木更津~久留里 | 線路への被害 | 1週間程度 |
| 久留里線 | 久留里~上総亀山 | 被害状況を確認中 | 未定 |
なぜ内房線の代行バスだけ見送りになったのか
貸切バスの確保という構造的な壁
JR東日本千葉支社は当初、9月28日から4区間すべてで代行輸送を始める計画を示していました。しかし9月26日から27日にかけて、内房線姉ケ崎~木更津間については必要な台数のバスを確保できないとして、当面の代行バス運行を見送ると発表しました。全国的に貸切バスの運転士・車両不足が続くなかで、同時期に4区間分の代行輸送を確保しようとしたことで、需要が供給を上回ったとみられます。特に姉ケ崎~木更津間は距離が約20キロあり、朝夕の通勤・通学時間帯に十分な本数を確保するには相応の車両数と運転士数が必要になります。
内房線区間だけに残る移動手段の有無
もう一つの理由として考えられるのが、区間ごとの既存の交通インフラの差です。木更津・袖ケ浦周辺には、東京都心へ直通する高速バス路線がもともと運行されています。JR東日本としては、こうした既存の高速バスに増車を依頼することで急場をつなげる余地があったのに対し、総武本線・成田線・久留里線の沿線には同様に使える既存路線が少なく、代行バスを用意しなければ移動手段が失われてしまう区間です。限られたバスの台数を優先的にどこへ回すかという判断のなかで、代替手段がまったくない区間が優先され、既存インフラの増車で一定程度対応できる内房線が後回しになった可能性があります。
利用者への影響と対処法
通勤・通学で内房線姉ケ崎~木更津間を利用している人は、当面代行バスのない状態での移動を考える必要があります。JR東日本は運休が5日以上続く場合、定期券の有効期間延長や区間変更、払戻しの対象になるとしています。該当する定期券を持っている場合は、最寄りのみどりの窓口や公式サイトの案内を確認してください。
移動手段としては、木更津・袖ケ浦方面から東京都心へ向かう場合、小湊鐵道バスが運行する高速バス「袖ケ浦駅~東京八重洲線」が代行バス見送りを受けて9月28日から30日の3日間、朝夕1台ずつ増車すると発表しています。姉ケ崎方面へ抜けたい場合は、路線バスや自家用車で姉ケ崎駅まで移動し、そこから内房線・京葉線方面の列車に乗り継ぐルートも選択肢になります。内房線の木更津以南(館山方面)は本数を減らしながら運行を続けている状況もあるため、蘇我・千葉方面への移動では外房線経由の迂回や高速バスの利用も検討してください。
代行バスの運行区間・時刻や運休区間の状況は、天候や車両の確保状況によって今後も変わる可能性があります。JR東日本千葉支社の公式サイトや運行情報アプリで、出発前に最新の情報を確認することをおすすめします。


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