前回はガパオライスを食べ、王宮を巡るところまで紹介しました。
今回はその続きのワットポーからです!
ワットポーへ
王宮の出口からワットポーまでは徒歩10分ほど。
入り口には料金所と毎度のことながら服装チェックがあります。入場料は300バーツ。

ワットは寺院、ポーは菩提樹という意味です。菩提樹(ぼだいじゅ)は、その下でブッダが悟りを開いたと言われる木です。
正式名称は、ワット・プラ・チェートゥポン・ウィモンマンカラーラームといいます。ワット=寺院、プラ=ブッダ、チェートゥポン=祇園精舎、ウィモン=清らかな、マンカラーラーム=幸運の寺院です。
この名前は、ブッダの悟り、仏教の学びの原点を象徴しており、学問や医学の中心としても重要な役割を持たせるためにこの寺院が創立されたことを示しています。
この寺院を創立したのもラーマ1世。王宮やワットプラケオと共に計画的に国の首都としてこの周囲に配置されました。
そして、ラーマ3世の時代に本格的に学問、医学の中心としての役割を整備されたのです。
先ほどのワットプラケオはエメラルド仏を祀る国家の象徴、このワットポーは修行や学問などを民衆に伝えていくという別の役割を持っていたということです。
- ワットポー:学問、仏教を民衆に伝える役割。
- ワットプラケオ:国家の象徴としての役割。
寝釈迦仏
ワットポーの最大の見どころはこの寝釈迦仏!

釈迦が涅槃(悟りの完成)に入る姿を表現しています。
全長は約46mあり、非常に見応えがあります!



足の裏には真珠貝の細工の108の吉祥文様が描かれており、釈迦が悟った宇宙の真理そのものを表しています。人間の煩悩の数が108で、それを超越した完全な悟りという意味になります。除夜の鐘が108回なのと同じ理由です。

タイ式マッサージ発祥の地
また、ワットポーはタイ式マッサージ発祥の地です。
学問、医学の中心としての役割、それを民衆に布教するために設立された寺院であるため、ここで伝統医学としてタイ式マッサージが発展したということなのです。
ちなみに現在でもマッサージのスクールが併設されているようです。


タイ式マッサージの発祥はワットポー
4大仏塔
ワットポー内には現王朝のチャクリー王朝初期を象徴する四基の仏塔があります。これはラーマ1世から4世までの功績を称え作られたものです。
それぞれに少しずつ特徴があるようですが、私は現地であまり意識していませんでした!これを参考に行かれる方は、ぜひ違いを見つけてみてください。



そもそも仏塔とは、ブッダの遺骨、高僧の遺灰、経典や聖なる象徴物を納める建築物です。仏の存在そのもの、やこの世に教えが在ることを示しているようです。
日本の寺院で言うと、五重塔に当たる建築物となります。
そもそもブッダは自分を神格化することを好んでいなかったと言われています。なので初期の仏教では仏像は作られず、仏塔を礼拝対象としていました。
しかし、時代が下り、アレクサンドロス大王のインド遠征によりギリシャ文化が流入、ブッダを模した仏像が作られるようになりました。日本では仏塔より仏像の方が重要視されていることが多いですが、実は仏塔の方が歴史は古いのです。
このように、仏塔は初期仏教より大切にされてきた仏教の原点なのです。
仏塔は仏像よりも歴史が古く仏教の原点である!
本堂
ワットポーといえば先に訪れた涅槃仏が有名で、そちらが本堂と思われますが、実際の本堂は別にあります。
本堂の本尊仏である「プラ・ブッダ・テーワ・パティマコーン」はラーマ1世により安置されました。
これは国内の仏教の基準とされるものです。

本堂は実際に僧侶の正式な儀式が行われる場所です。
そのような貴重な場所を見学できることを噛み締めて、謙虚に静かにお参りしましょう。
ワットポー内の回廊には、修行の場として仏像群がありこちらも圧巻です。

ディナークルーズへ
本当は今日、3大寺院と言われる王宮、ワットポー、ワットアルンを巡る予定でしたが、予約していたディナークルーズが18時からだったのでここで時間切れ、ワットアルンは最終日に巡ることにしました。
ディナークルーズは、「マノーラディナークルーズ」をklookで前日の飛行機の搭乗待ちの間に予約しました。ただ、残り席数は1席だったので、もう少し余裕を持って予約することをおすすめします。
クルーズは何種類かあり、ブッフェ形式のところが多いのですが、このクルーズはコース料理形式。座ってゆっくり景色を見たい人はおすすめです。
クルーズは多くはブッフェ形式。ゆっくり景色を楽しみたい場合はコース形式を選ぶべし!
出発地はアナンタラ リバーサイド バンコクリゾート อนันตรา ริเวอร์ไซด์ กรุงเทพฯ รีสอร์ทというホテル。中心部や王宮エリアからは若干距離があり、近くに駅もないためGrabで配車し向かいます。
夕方のバンコクは交通量が多く30分ほどかかりました。時間には余裕を持ったほうがいいでしょう。
ホテル内もとても広く迷子になりそうでした。

ディナークルーズ専用の待合所で、簡単なおつまみとドリンクが出されました。




チャオプラヤー川の眺めは最高。私たちはギリギリだったため15分くらいしか居れませんでした。もう少し時間に余裕をもって早めに来ることをおすすめします。
船に乗船。


船の中は窓がない吹き抜けになっています。景色がよく見えます。下の階にトイレも付いていました。
タイ料理とフレンチの融合した大変おいしい料理が出てきます。



料理です。





見どころも解説してくれます。英語なので1割ほどしか聞き取れません笑。


クルーズは20時ごろまで約2時間。料理も美味しく景色も最高でした。
Grabでホテルに戻り本日は終了。

明日は電車に乗ってアユタヤに向かいます!
④へ続きます!

