前回はアユタヤに列車で向かい、エレファントキャンプ、ワットローカヤスターラームへ行ったところまででした。
今回はその続きからです。歴史ある遺跡群を巡り、ローカルグルメを味わい、夜は再びバンコクへ戻ってマーケットを楽しむ、内容の濃い1日になりました。
まず、ワット・プラ・マハタートへ向かいますが現金がなくなりかけていたのでその前にATMで現金を引き出しました。
アユタヤでは、遺跡の入場料やローカル食堂、トゥクトゥク移動など、現金のみ対応の場面が非常に多いです。
トゥクトゥクの運転手に「ATMに行きたい」と伝えると、そのまま連れて行ってくれました。こうした柔軟さはタイらしいところです。
今回はJAL Payを使って現金を引き出しました。海外でも使いやすく、旅行中はかなり重宝します。ただし、タイのATMは引き出すたびに約250バーツの手数料がかかるため、できるだけまとめて引き出すのがおすすめです。
ワットプラマハタート
ワットプラマハタートはアユタヤを代表する寺院で、木の根に包まれた仏頭で有名です。
ワットプラマハタートの歴史
ワットプラマハタートは王族や高僧の重要な儀式が行われた寺院で、かつては中央に高いプラーン(クメール様式の仏塔)がそびえ、仏舎利(ブッダの遺骨)が安置されていたと伝えられます。
18世紀のビルマ(コンバウン朝)侵攻でアユタヤが破壊され、多くの仏像が損壊・首を失いました。現在見られる廃墟の景観は、その歴史的出来事を物語っています。

ビルマも同じ仏教国であり、仏教そのものを敵視していたわけではありません。
仏像の頭部が狙われた理由としては、以下のような点が挙げられています。
- 王権や都市の象徴を破壊することで精神的打撃を与える
- 見せしめとして支配力を誇示する
- 仏頭には金や宝石が用いられていることが多く、略奪目的があった
つまり、宗教的対立ではなく、政治的・軍事的な象徴破壊という側面が強いのです。
見学時に必ず守りたい注意事項
ワット・プラ・マハタートの入口付近には、見学時の注意事項が明確に掲示されています。
- 仏塔や遺跡の壁に登らない
- 遺跡に触れたり、破損させる行為をしない
そして、特に注意したい禁止事項が次の点です。
- 頭のない仏像に、自分の頭を重ねて写真を撮らないこと。
この行為は、
- 仏を人より下に置く
- 仏像を観光の「道具」として扱う
- ビルマ軍による破壊という歴史的悲劇を軽視する
と受け取られる可能性があります。
実際に、こうした写真をSNSに投稿して批判や炎上につながった事例もあります。
悪意がなくても、文化や歴史への理解が不足していると誤解されかねません。
アユタヤ遺跡は、写真映えする観光地であると同時に、戦争と王朝滅亡の歴史を今に伝える場所でもあります。
ルールを守り、仏像や遺跡に敬意を払いながら散策することで、アユタヤの持つ本来の価値や重みを、より深く感じることができるはずです。

入場ゲートで料金を支払います。80バーツでした。入り口には当時の復元図があります。
有名な樹の根に包まれた仏頭です。


ここでよくやりがちな注意点として、仏頭と写真を撮るときは、頭を仏頭より上にしないようにしましょう。
この仏頭が成立した経緯は、
- 1767年のアユタヤ陥落
ビルマ(コンバウン朝)軍の侵攻で寺院が破壊され、多くの仏像が損壊・頭部が切断。 - 仏頭が地面に落ちる/埋もれる
略奪や破壊の過程で持ち去られなかった仏頭が遺棄。 - 長い年月の自然作用
近くのボダイジュの根が成長し、仏頭を包み込む。 - 偶然が定着
数百年かけた自然の結果として現在の姿に。
このように偶然が重なりできたもので、とても神秘的です。
仏頭以外にもかなり広大な敷地内に様々な遺跡が残っています。


かなりじっくり見学したため、1時間以上かかりました。トゥクトゥクの人を待たせるのが申し訳なくなります。
ここを見た後はランチを食べに行きます。
川エビとパッタイのランチ
まずはトゥクトゥクの運転手おすすめの川エビの店に行きました。
Ruan Kamonというお店です。
川に面したテラス席に通してもらいました。屋根もあり快適です。室内で食べることも可能です。



アユタヤは川に囲まれた土地であり、川エビが有名。川エビと聞くと小さそうなイメージですが、かなり大きいです。
川エビはオオテナガエビという種類のエビ。形はロブスターや伊勢エビなどに似ていますが、全く別の種類です。
日本でもテナガエビは生息しており、高知県の四万十川流域では川エビの唐揚げとして食べられたりします(テナガエビ以外にスジエビなど別種の場合もある)。
ただ、日本のテナガエビと比べるとかなり巨大。
味噌が濃厚でとても美味しかったです。

เรือนกมล อยุธยา Ruan Kamon
- 16 ถนน อู่ทอง(ข Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000 タイ
- 営業時間:11:00~22:00
また、炭水化物が食べたかったので、もう一軒運転手がおすすめしてくれたパッタイの店にも行きました。
パックワーンという店です。
パッタイとは、タイ風の焼きそばのこと。
パッが炒める、タイはそのままタイの意味です。
麺は米粉を使っており、卵、ニラ、もやし、エビなどが具材として使われています。生のニラともやしも添えられており、一緒に食べるとおいしいです。
味付けはタマリンドペースト(酸味)、ナンプラー、パームシュガーなどだそうで、複雑な甘み、酸味などが絡まって日本人にも合う味でした。
様々な種類のパッタイや、温かいラーメンのような麺料理もありました。


パックワーン
- 48 3 ซ.อู่ทอง 4 Ho Rattanachai, Phra Nakhon Si Ayutthaya District, Phra Nakhon Si Ayutthaya 13000 タイ
- 営業時間:7:30~21:00
ワットプラシーサーペント
食事の後はワットプラシーサーペントに向かいます。
ここはアユタヤ朝時代の王宮専用寺院として建立されました。バンコクのワットプラケオと同じ役割だったと考えるとわかりやすいでしょう。
まずは隣にあるウィハーン・プラ・モンコン・ボピットに入りました。

中には巨大な大仏がありましたが、撮影禁止とのこと。
ここは外観は新しいですが、中の大仏はアユタヤ王朝時代からあるもの。1767年にビルマ軍によって建物が破壊され、しばらく大仏は吹きざらしになっていました。

その後1956年に現在の礼拝堂が再建されたそうです。
いよいよワットプラシーサーペントへ入場します。

入場すると3つの巨大な仏塔がそびえ立ちます。
この三仏塔は、15世紀後半から16世紀初頭にかけてのアユタヤ王、ボロマトライローカナート王、ボロマラーチャーティラート3世、ラーマーティボーディー2世の王墓とされているようです。三基が並ぶことで、王朝の正統な継承と最盛期への流れを象徴してたのです。




ここもかなり広く、じっくり見ていたら1時間以上かかりました。
バンコクへ帰る
その後、帰りの時間が迫っていたので駅まで送ってもらいます。
トゥクトゥクの運転手さん、ありがとうございました。
帰りの列車は指定席がないとのこと。クルンテープと言ってきっぷを購入。
近代的な列車でした。

チャトチャック市場
クルンテープアピワット駅に着いたら、近くの市場に行ってみます。チャトチャック市場というところです。
週末のみの営業だそうで注意!
タイで1番大きな市場です。(ウィキペディアを見ると「おそらく世界最大」と書いてありました!)
地図では駅のすぐ隣に見えますが、貨物ターミナルを挟んでいるので歩くとかなり遠そうです。MRTで一駅乗れば市場のすぐそばに着くので、地下鉄で行くのがおすすめです。
営業時間は18時まで。ぎりぎり17時過ぎに到着しました。
もう閉まっている店も少しありましたが、逆に18時を過ぎても空いている店もありました。
ここに来ればなんでもあるので、お土産を買うのもおすすめ!




ピンクのカオマンガイ
一旦ホテルに戻り、カオマンガイを食べに行きます。
ゴーアン カオマンガイ プラトゥーナムというお店です。「ピンクのカオマンガイ」として有名だそうです。
ピンクなのはカオマンガイではなく、店の看板!
ちなみに、すぐ近くに「緑のカオマンガイ」もあるらしい。食べ比べしてもいいかもしれません。


鶏の出汁スープも頼みました。
ただ、カオマンガイにもスープが付いていたので頼まなくてもよかったかもしれません。

また、別の店の人が中華料理を売りに来ました。
空芯菜炒めを頼んでみました。美味しかったです。
別の店なので会計も別になります。

ナイトマーケットへ!
カオマンガイを食べ終わった後はナイトマーケットへ!
アジアティークザリバーフロントというところです。
駅近くのチャトチャック市場は18時に閉まってしまいますが、こちらは深夜0時まで営業!
もともとデンマークの会社がタイと貿易を行うためにこの場所に倉庫を置いたのが始まり。
当時からのレンガ倉庫を改装して店舗になっているところもあります。
日本で言うと横浜のレンガ倉庫のよう。
ローカル感はないですが、綺麗な場所が良い人はおすすめです。




また、マーケット内にはスーパーもあります。スーパーではお菓子や食品などのタイ土産も多くの種類売っており、かなり安いです。
チャトチャック市場では服や雑貨、もしくはローカル感ある食べ物を、スーパーでは職場などに配る用の小袋の菓子を買うのがいいでしょう。

grabでホテルに帰り2日目は終了、3日目は鉄道市場と水上マーケットへ行き、バンコクで回りきれなかったワットアルンへ向かいます。


