ANA「ちいかわジェット」10月19日就航、羽田発着15路線に拡大

交通・観光ニュース

ANAは2026年10月6日、キャラクター「ちいかわ」をデザインした特別塗装機「ちいかわジェット」を10月19日に就航させると発表しました。初便は羽田から長崎へ向かうANA661便で、折り返しのANA664便とともに運航が始まります。

ちいかわジェットの内容

使用される機材はボーイング767-300型機で、登録記号はJA609Aです。外装には「ちいかわ」「ハチワレ」「うさぎ」など8体のキャラクターと、紅葉や雪の結晶といった四季をモチーフにした装飾が描かれます。機内ではヘッドレストカバーや、この機体限定のデザインカップが用意されます。

就航する10月19日から24日までは、羽田・伊丹・名古屋の発着路線に限定して運航されます。10月25日以降は運航範囲が広がり、新千歳、福岡、那覇、函館、石垣など、羽田発着の15路線で乗れるようになります。あわせて、対象期間中にANA国内線に搭乗した人の中から抽選で100名に、非売品の「ちいかわ×ANA」オリジナルパスポートケースが贈られる企画も実施されます。応募方法の詳細は、今後ANAの特設サイトで発表される予定です。

事業者の意図、なぜ今「ちいかわ」なのか

「ちいかわ」は、イラストレーターのナガノ氏が2017年からX(旧Twitter)で発表してきた、二頭身の動物キャラクターが登場する漫画作品です。かわいらしい見た目とは裏腹に、作中にはシビアな展開も多く描かれ、その意外性が子どもだけでなく大人の読者にも支持されています。2022年4月からはフジテレビの「めざましテレビ」内でアニメの放送が始まり、公式Xのフォロワーは500万人を超える規模に成長しました。劇場版アニメは公開から30日で興行収入が100億円を超え、SNS発の漫画作品としては初めての規模に達したと報じられています。

ANAが特別デザイン機を飛ばすのは今回が初めてではありません。2026年にはポケモン誕生30周年を記念して、国内線用と国際線用を合わせて3機の「ポケモンジェット」を就航させています。今回の「ちいかわジェット」も、こうした人気IPとのコラボレーションによって搭乗意欲や話題性を高める、同じ路線の取り組みと見ることができます。

このようなコラボ機の価値は、単に機体を目立たせることだけにはとどまりません。特別デザイン機が就航すると、SNS上で写真や感想が自発的に拡散され、広告費をかけずに話題を広げる効果が生まれます。ちいかわは若年層からファミリー層まで幅広く支持されているキャラクターなので、ふだん飛行機にあまり興味のない層にも「乗ってみたい」と思わせる効果が期待できます。パスポートケースのプレゼント企画も、応募のために搭乗を後押しする仕掛けとして機能します。

同じ時期には、JALも東京ディズニーシー25周年を記念した特別塗装機「JAL Jubilee Express」を2026年6月から運航しています。航空各社がキャラクターやアニバーサリーとのコラボレーションを相次いで展開している状況からも、特別デザイン機が国内線の需要喚起策として定着してきていることがうかがえます。

旅行者への影響と対処法

ちいかわジェットに乗りたい場合、10月19日から24日の間は羽田・伊丹・名古屋発着の路線に限られるため、この期間は搭乗できる路線が少ない点に注意が必要です。確実に乗りたい方は、10月25日以降に運航範囲が広がってから、羽田発着の対象15路線の中で予定に合う便を選ぶとよいでしょう。

特別デザイン機は、登録記号や就航路線が事前に分かっていても、当日の運航スケジュールの都合で機材が変更されることがあります。搭乗日が近づいたら、ANAの公式サイトや航空機材情報サイトで、その日の実際の運航機材を確認しておくと、変更があった場合にも落ち着いて対応できます。

パスポートケースの抽選企画に参加したい方は、応募条件や応募方法がまだ発表されていないため、ANAの特設サイトを定期的に確認しておくことをおすすめします。国内線に搭乗する予定がある方は、搭乗した記録が後から条件に当てはまる可能性もあるので、搭乗券やeチケットの控えを念のため残しておくとよいでしょう。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

ぴりかをフォローする
交通・観光ニュース

コメント