イースター航空、大阪~仁川線を増便 10月25日からトリプルデイリー化

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韓国の格安航空会社(LCC)イースター航空が、大阪/関西国際空港とソウル/仁川国際空港を結ぶ路線を増便すると発表しました。2026年10月25日の冬ダイヤ切り替えに合わせて、現在の2往復(デイリー)体制から3往復に増やし、いわゆる「トリプルデイリー化」を実現します。関西〜仁川線はすでに大韓航空やPeachなど複数の航空会社がしのぎを削る激戦区で、そこにイースター航空がさらに便数を積み増す格好です。

新設ZE615/616便の時刻とこれまでの便数

今回新たに設定されるのはZE615便とZE616便です。ZE616便は関西12時55分発、仁川14時55分着で毎日運航します。折り返しのZE615便は仁川9時55分発、関西11時55分着です。使用機材はボーイング737-8型機で、既存のZE611/612便、ZE613/614便と合わせて1日3往復体制になります。

これまでイースター航空は関西〜仁川線を2往復のデイリー運航で維持してきましたが、今回の増便でようやく1日3往復に乗せ、同社の日本路線の中でも主力級の規模に育てる形です。同社は同時期に札幌(新千歳)線でも増便を予定しており、冬ダイヤに向けて日本路線全体の座席数を積極的に増やしています。

なぜ今、関西~仁川線を増便するのか

投資ファンド傘下での急速な拡大戦略

イースター航空は2020年に経営が悪化して全便運休に陥り、2021年2月に法定管理(日本の民事再生に近い手続き)に入った経緯を持つ航空会社です。その後不動産会社グループが一時買収しましたが長続きせず、2023年1月に投資ファンドのVIG Partnersが約1億1,700万ドルで全株式を取得しました。運航再開時はわずか3機体制でしたが、現在は主力のボーイング737-800を中心に約17機まで増え、さらにボーイング737 MAX8を12機導入する計画も進めています。

投資ファンドが経営する航空会社にとって、機材を増やした分だけ路線と便数を早く拡大し、投資回収につなげることは経営上の重要な課題です。関西〜仁川線はもともと2往復を安定運航できていた実績があるため、新造機材を投入する先として需要の裏付けが取りやすく、リスクを抑えつつ規模を拡大できる路線だったと考えられます。

訪日韓国人の急増という需要の裏付け

増便の背景には、韓国人の訪日需要そのものの伸びがあります。日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2026年8月の訪日韓国人数は85万500人で、前年同月比28.7%増となり、8月として過去最高を記録しました。2026年1〜8月の累計でも742万300人に達し、前年同期比21.2%増というペースです。日本全体の訪日外客数は中国市場の不振もあって前年同月比で減少する月がある中、韓国だけは一貫して高い成長を続けている数少ない市場です。

関西は韓国人旅行者にとってソウル・仁川から2時間前後で着く近距離の人気目的地で、大韓航空やアシアナ航空といったフルサービスキャリアに加えて、Peach、ジンエアー、エアプサンといったLCCも参入している激戦区です。イースター航空としては、この伸び続ける需要の中でシェアを確保しておかないと、便数で先行する競合他社に差をつけられてしまうという事情があります。

利用者への影響と対処法

今回の増便で、関西〜仁川線は選べる時間帯の幅が広がります。特に新設されるZE616便(関西12時55分発)は、午前中に関西圏を出発する既存便とは異なる時間帯のため、午前中に用事を済ませてから出発したい人や、仁川での乗り継ぎ時間を調整したい人にとって選択肢が増えることになります。折り返しのZE615便(仁川9時55分発)も、仁川発の午前枠を使いたい人には便利な設定です。

便数が増えること自体は、同一路線での競争が激しくなることを意味するため、航空券の価格競争につながりやすい傾向があります。関西〜仁川線を予約する際は、イースター航空だけでなく大韓航空・Peach・ジンエアー・エアプサンなど複数社の価格を比較し、出発・到着時刻と合わせて検討することをおすすめします。LCCは早期予約ほど座席単価が安く設定されることが多いため、搭乗日が決まっている場合は早めに各社の予約サイトを確認しておくとよいでしょう。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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