JR西日本「はなあかり」2027年冬はかにカニはまかぜ・はまかぜに増結

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JR西日本は2026年10月15日、観光列車「はなあかり」編成を2027年1月8日から3月10日までの一部日程で、特急「かにカニはまかぜ」(大阪〜浜坂)と特急「はまかぜ」(大阪〜鳥取、1月22日・29日・2月25日)に増結して運行すると発表しました。増結車内にはアテンダントが乗車し、地域の土産品や飲料、はなあかりグッズを販売します。スーペリアグリーン車の飾り棚には兵庫県内の工芸品・アート作品を展示し、はなあかり編成への乗車とかに料理がセットになった「かにプラン」も旅行商品として用意される予定です。

「はなあかり」とはどんな観光列車か

はなあかりは、キハ189系気動車を改造した3両編成の観光列車で、2024年10月に敦賀〜城崎温泉間でデビューしました。「地域の華を列車に集め、お客様と地域の縁を結ぶ列車」をコンセプトに、運行エリアを変えながら西日本各地を巡る形で展開されています。車両デザインはイチバンセン代表の川西康之氏が手がけ、檳榔子染めを思わせる車体色に金色の草花文様とロゴをあしらった、クラシックで気品のある内外装が特徴です。1号車はスーペリアグリーン車で、2名用の客室を10室備え、丹後のテキスタイルアートや京織物など西日本各地の工芸品・アート作品で室内を演出しています。

2027年の増結で何が変わるのか

今回の発表では、運行日程・料金・サービス内容が次のように決まりました。

運行日程

列車名 運転区間 増結日程 発時刻
特急「かにカニはまかぜ」 大阪〜浜坂(山陽本線・播但線・山陰本線経由) 2027年1月8日(金)〜3月10日(水)の一部日程 下り大阪9:38発・浜坂13:10着/上り浜坂15:14発・大阪18:51着
特急「はまかぜ」 大阪〜鳥取(山陽本線・播但線・山陰本線経由) 2027年1月22日(金)・1月29日(金)・2月25日(木) 下り大阪7:48発・鳥取12:07着/上り鳥取12:56発・大阪17:05着

料金(通常期・片道・大人1人あたり)

区間 スーペリアグリーン グリーン車ボックス席・指定席
大阪〜城崎温泉 10,610円(2名利用)/15,610円(1名利用) 8,410円
大阪〜浜坂 12,880円(2名利用)/19,270円(1名利用) 10,680円
大阪〜鳥取 tabiwaトラベルの旅行商品として設定 11,120円

特急「はまかぜ」への増結時は、スーペリアグリーンの通常窓口販売はなく、tabiwaトラベルの旅行商品でのみ利用できます。チケットは乗車日の1カ月前10:00から、全国のみどりの窓口・主な旅行会社窓口・JR西日本インターネット予約「e5489」で発売され、e5489では観光列車チケットレス(特急券のみ、乗車券は別途必要)も利用できます。

はなあかり編成への乗車と「日帰り昼食かにプラン」または「宿泊付き夕食かにプラン」がセットになった旅行商品は、通常発売に先行してtabiwaトラベルで販売されます。2027年1月9日〜2月27日出発の月・金・土・日曜出発分は11月12日(木)13:00から、2月28日〜3月8日出発の月・金・土・日曜出発分は12月17日(木)13:00から発売を開始し、出発31日前までの申込制です。購入にはWESTER会員登録(無料)とクレジットカードが必要で、電話予約は受け付けていません。

スーペリアグリーン車の飾り棚には、豊岡市の豊岡杞柳細工・豊岡鞄、三田市の三田青磁、赤穂市の赤穂緞通といった兵庫県内の工芸品が展示されます。

なぜ今、はなあかりを冬の特急に増結するのか

今回の増結は単発の企画ではなく、3年連続で実施される冬季限定の取り組みです。経緯を見ると、増結の規模が年を追って広がっていることが分かります。

最初に増結が始まった2024年度冬(2025年1月6日〜3月14日、木曜日を除く)は、かにカニはまかぜのみへの増結でした。翌年度の2025年度冬(2026年1月5日〜3月8日)からは特急はまかぜにも対象が拡大し、はまかぜへの増結は1月14日・28日の2日間設定されました。そして今回発表された2026年度冬(2027年1月8日〜3月10日)では、はまかぜへの増結日が1月22日・29日・2月25日の3日間に増えています。対象列車を1本から2本に広げ、少ない日程からさらに日数を積み上げるという段階的な拡大は、前年までの利用状況が一定以上の評価を得て、縮小ではなく拡大の判断につながったことを示していると考えられます。

増結の時期設定にも理由が見えます。山陰地方の松葉がに漁は例年11月6日に解禁され、漁期は翌年3月まで続きますが、はなあかりの増結はこの漁期全体ではなく1月以降に限定されています。年末年始の帰省・観光輸送が落ち着いたあとの1〜3月は、カニのシーズンが続く一方で旅行需要が平常月に戻りやすい時期です。この時期に上質な車両を投入することで、閑散期にあたる冬の平常月でも高単価の需要を取り込もうとする狙いがあるのではないでしょうか。

料金設定からも、客単価を重視する姿勢がうかがえます。大阪〜浜坂間のスーペリアグリーンは1人利用で19,270円となり、同区間のグリーン車指定席(10,680円)のおよそ1.8倍です。さらに「かにプラン」の先行販売をtabiwaトラベル限定にし、購入にWESTER会員登録を必須にしている点は、収益性の高い旅行商品の販売チャネルを自社のデジタル会員基盤に集約し、会員化を進める経営上の狙いも兼ねているとみられます。

車内で展示される工芸品が豊岡市・三田市・赤穂市など、沿線だけでなく兵庫県内の広い地域から選ばれていることも見逃せません。増結区間の沿線は豊岡市・香美町・新温泉町が中心ですが、展示品を通じて県内各地の伝統工芸を乗客に紹介する場として列車を使うことで、山陰本線沿線にとどまらない兵庫県全体の観光プロモーションとしての役割も持たせていると考えられます。

旅行者への影響と予約のポイント

通常のチケット(グリーン車ボックス席・指定席)は乗車日の1カ月前10:00から発売されます。増結日かどうかは事前にJR西日本の観光列車「はなあかり」特設サイトの運行カレンダーで確認してから予約してください。特急はまかぜへの増結は1月22日・29日・2月25日の3日間だけなので、座席数が限られる分、発売開始直後に埋まりやすくなります。乗りたい日が決まっている場合は、1カ月前の発売時刻にすぐ予約できるよう準備しておくと安心です。

はなあかり編成のスーペリアグリーンを利用したい場合、大阪〜浜坂(かにカニはまかぜ増結時)は通常のきっぷ発売(1カ月前10:00から、みどりの窓口・主な旅行会社窓口・e5489)で購入できます。一方、大阪〜鳥取(はまかぜ増結時)はスーペリアグリーンの窓口販売がなく、tabiwaトラベルの旅行商品を通じてのみ利用できる点に注意してください。また、かにカニはまかぜへの増結日の一部日程で用意される「かにプラン」(はなあかり乗車とかに料理がセットになった旅行商品)を利用したい場合は、通常発売に先行してtabiwaトラベルで申し込む必要があります。先行販売は2027年1月9日〜2月27日出発分が11月12日13:00、2月28日〜3月8日出発分が12月17日13:00からで、出発31日前までの申込制です。WESTER会員登録とクレジットカードを事前に準備し、インターネットから申し込んでください。電話での予約はできません。

松葉がにの最盛期にあたる1月後半から2月の週末・祝日は、増結の有無にかかわらず沿線の宿泊施設や特急の指定席自体も混み合いやすい時期です。はなあかり編成にこだわらない場合は、増結対象外の日程でも通常のかにカニはまかぜ・はまかぜ自体は運行されているため、グリーン車や普通車指定席も選択肢になります。また、JR西日本と日本旅行が共同で販売する「かにカニ日帰りエクスプレス」のように、みどりの窓口では購入できず旅行会社経由でのみ申し込める往復きっぷとカニ料理をセットにした商品も別に用意されているため、日帰りでカニ旅を楽しみたい場合は比較検討先の一つになります。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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