エアソウル、米子〜ソウル線を12月26日からデイリー化 山陰唯一の国際定期便

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エアソウルは2026年10月29日、米子鬼太郎空港とソウル(仁川)を結ぶ路線を、2026年12月26日から2027年3月27日までの冬ダイヤ期間、毎日運航(デイリー)に増便すると発表しました。現行は週5便(月・水・木・金・日)で、米子〜仁川線は両都市を結ぶ唯一の直行便です。この路線は2025年12月にも一度デイリー化された実績があり、今回は約9カ月ぶりの再デイリー化になります。

発表の内容

新しい運航スケジュールは、米子発がRS472(米子15:50発→仁川17:40着)、仁川発がRS471(仁川13:20発→米子14:50着、火曜・土曜は5分早く出発)です。使用機材はA321型機です。発表は、エアソウル側の金仲鎬代表理事が鳥取県の平井伸治知事に報告する形で行われました。2027年3月27日までの冬ダイヤ期間がデイリー化の対象で、その後の夏ダイヤでの継続は今のところ未定です。鳥取県は、この冬の実績を踏まえて1年を通じたデイリー運航の実現を目指す方針を示しています。

米子鬼太郎空港の国際定期便は、このエアソウルの仁川線が唯一です。ほかにタイガーエア台湾が2025年5月29日から運航している台北線があり、現在も月・金で運航が続いていますが、これはエアソウルの仁川線とは別路線になります。香港線・上海線は現在運休中です。

なぜこのタイミングでデイリー化するのか

一度減便してからの「再デイリー化」という経緯

米子〜仁川線のデイリー化は、実は今回が2回目です。2025年12月23日から2026年3月28日にかけて、当時の週4往復からデイリー化されたことがあり、これは「山陰の国際定期便として初めてのデイリー化」でした。しかしその後、2026年3月29日に週5往復へ減便され、今回再びデイリー化に挑戦する形になっています。

この減便からの復活という経緯は、路線の需要自体が弱かったわけではないことを示しています。搭乗率は複数の報道で90%前後からさらに高い水準で安定していたとされており、需要は十分にあったと見られます。むしろ冬季の需要期にデイリー化し、閑散期にあたる春〜秋にかけては便数を絞るという、季節ごとに需要の強弱を見極めながら機材を配分するエアソウルの運航戦略が、この増減便の背景にあると考えられます。米子〜仁川線はエアソウルにとって地方単独路線の一つであり、地方路線特有の季節変動に対して、無理に年間を通じた高頻度運航を維持するのではなく、需要期に投入を厚くする方式を採っているとみれば、今回のデイリー化も特別な好転というより、毎年繰り返される季節対応の一環だと理解できます。

鳥取県側の継続的な誘致努力

平井知事は2025年のデイリー化開始時に「山陰地方が新しい国際化の時代に入る」とコメントし、2026年3月の減便時には「早期のデイリー運航復活へ挑戦していく」と述べていました。2026年11月には利用促進に向けた官民協議も報じられており、鳥取県がデイリー化の「定着」を目標に、継続的に航空会社側へ働きかけを行ってきたことがうかがえます。今回のデイリー化復活は、エアソウル側の季節需要判断と、鳥取県側が継続してきた誘致努力の両方が噛み合った結果だと見るのが実情に近いでしょう。

日本の他の地方空港とソウル・仁川を結ぶ路線を見ると、2026年冬ダイヤでは主要5空港以外の地方発着の国際線全体で週792便(前年比4%増)となっており、中国便が大きく減る一方で韓国便は21%増という傾向が出ています。大韓航空も小松・仁川線をデイリー化し、青森・岡山・新潟線でも増便を進めるなど、地方空港と韓国を結ぶ路線全体が拡大基調にある点は、米子線の動きとも一致しています。

旅行者への影響と活用法

米子から韓国へ旅行する人にとって、毎日運航になることで日程の組みやすさが大きく改善します。これまでの週5便体制では運休日に出発・帰国を合わせる必要がありましたが、デイリー化期間中は曜日を気にせず往復の日程を組めるようになります。平井知事が以前述べていたとおり、デイリー運航であれば「今日行って一泊二日で帰ってくる」ような短期の弾丸旅行も計画しやすくなります。

ただし今回のデイリー化は2027年3月27日までの冬ダイヤ期間限定です。それ以降も毎日運航が続くかどうかは未定のため、春以降に米子からソウルへの旅行を計画している場合は、搭乗日程を決める前にエアソウルの最新の運航スケジュールを確認しておくことをおすすめします。米子鬼太郎空港からソウル方面へ向かう場合、ほかに直行便の選択肢がないため、デイリー化期間中は希望の日程で確実に席を確保しやすくなっている今のうちに予約を進めるのも一つの方法です。

ぴりか

地理や旅行が大好きな一般人。東京出身ですが、四国、九州など転々と移住し、今は北陸に住んでいます。学生時代に47都道府県を自転車で制覇。国内旅行業務取扱管理者の資格あり。JGC取得済み。

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