JAL系LCCのスプリング・ジャパンは2026年9月28日、2026年度冬ダイヤの新規就航と増便を発表しました。成田〜新千歳線と中部〜新千歳線に期間限定で新規就航するほか、成田〜函館線と成田〜広島線を増便します。いずれも冬の需要期に合わせた季節運航です。
新千歳に2路線が新規就航、函館・広島は年末年始に増便
新規就航する成田〜新千歳線は、2026年10月25日から11月16日までの期間、成田発夕方1便(IJ835便、成田17時35分発・新千歳19時20分着)、新千歳発午前1便(IJ834便、新千歳8時00分発・成田9時10分着)を運航します。中部〜新千歳線も同時期(10月25日〜11月15日)に新規就航し、週4便体制(中部発は月曜・土曜のIJ751便、新千歳発は金曜・日曜のIJ758便)で運航されます。
増便となる成田〜函館線は、2026年12月23日から2027年1月12日まで(1月1日・4日を除く)、1日1往復(IJ857/858便)を追加し既存便に上乗せします。成田〜広島線は12月21日限定で1往復(IJ621/622便)が追加されます。スプリング・ジャパンは2026年4月に成田〜函館線・中部〜新千歳線へすでに就航しており、これにより国内線ネットワークは成田〜新千歳、成田〜広島の従来2路線から、季節運航を含めて4路線体制に拡大していました。今回はその路線網をさらに厚くする形です。
なぜこの時期に新千歳への就航を選んだのか
スプリング・ジャパンはJALが議決権ベースで66.7%を出資する連結子会社で、残り33.3%は中国の春秋航空グループが保有しています。2022年8月からはJALのマイルをスプリング・ジャパン便の航空券と交換できる提携も始まっており、JALグループの一員としてLCC路線網を補完する役割を担っています。保有機材はボーイング737-800型機6機(1クラス189席)で、大手のような大型機材を持たない分、季節ごとに機材繰りを柔軟に組み替えて需要期に路線を厚くする運航スタイルを取っています。
成田〜新千歳線にはすでにジェットスター・ジャパン、Peach、ANAなど複数社が就航しており、運賃相場は片道5,500円〜18,000円程度、繁忙期は1万5,000円前後まで上がる一方、閑散期には早期購入で5,000円台まで下がることもある路線です。今回の新規就航期間である10月下旬から11月中旬は、紅葉シーズンが終わり本格的な積雪期に入る前の、いわば北海道観光の谷間にあたる時期です。このタイミングを選んだ明確な理由をスプリング・ジャパンは公表していませんが、需要が落ち込みやすい閑散期に運賃訴求力のあるLCCを投入することで、値ごろな運賃を求める価格重視層の需要を新たに掘り起こす狙いがあると考えられます。実際に同社は2026年4月の新規就航時、函館線813円・中部〜新千歳線758円という記念運賃(通常運賃は函館線3,980円〜、中部〜新千歳線4,880円〜)を打ち出しており、低運賃を前面に出して新規路線の認知を広げる手法をとってきました。
成田〜函館・成田〜広島の増便は、いずれも年末年始の帰省・観光需要が集中する期間に設定されています。特に成田〜函館線は12月23日から1月12日という約3週間にわたって1往復を上乗せする内容で、年末年始に集中する函館方面の移動需要を取り込む狙いが明確です。スプリング・ジャパンは2022年の冬ダイヤでも成田〜新千歳・成田〜広島を増便した実績があり、季節ごとに需要の山に合わせて機材を振り分ける運航パターンを繰り返し採用しています。
旅行者への影響と、予約前に確認したいこと
成田・中部から新千歳への今回の新規就航はいずれも短期間の季節運航のため、10月下旬から11月中旬に北海道旅行を計画している方にとっては、大手やジェットスター・Peachに加えて選択肢が一つ増える形になります。特に平日を含む便設定のため、休暇を柔軟に取れる方は、繁忙期を避けて運賃を抑えられる可能性があります。ただし運航期間が限定的で本数も少ないため、日程の融通が利きにくい点には注意が必要です。目当ての便がある場合は早めに公式サイトで運賃・空席を確認することをおすすめします。
成田〜函館線を年末年始に利用する予定がある方は、12月23日から1月12日の増便期間中であれば選べる便が増えるため、里帰りや年始の旅行の日程を組みやすくなります。成田〜広島線の増便は12月21日限定の1往復のみと機会が限られるため、この日程で広島方面への移動を考えている方は早めの予約が安心です。今回の新規就航・増便はいずれも記念運賃などの詳細が発表時点では明らかになっていないため、予約の際はスプリング・ジャパン公式サイトで最新の運賃と就航期間を必ず確認してください。


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